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企画参加作品(ホラー)

視線

作者: keikato

 ある日。

 妻が奇妙なことを言い出した。

「近頃ね。お風呂に入ってるとき、たまに見られているような気がすることがあるの」

 どこからとなくいやらしい視線を感じることがあるのだと訴える。

 ここはマンションの五階。

 風呂には小窓が一つあるのだが、どう考えてもそこからのぞくことは不可能である。

「気のせいだよ」

 オレは笑って答えた。


 その晩。

 風呂に入っていて、オレは妻の言う視線というものを感じることになった。

 一瞬、何かに見られている気がしたのである。

――えっ?

 とっさに窓を見たがちゃんと閉まっていた。

 そして視線も消えた。

 妻がああいうことを言ったので、その話に知らず知らずに影響を受け、オレも心の内のどこかで気にしていたのだろう。

――気のせいか……。

 ホッとして、首を振ったときだった。

 天井からいきなりテニスボールほどの大きさの白いものが落ちてきて、バスタブの中で水しぶきが上がった。

 白いものが湯の中でクルンとひっくり返る。

 その中心部には黒い瞳があり、それがオレをじっと見た。


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― 新着の感想 ―
うん。僕でも、(今日も来るぞ!)と思ってて、 急にスッポンポンのおっさんが入ってきたら、そりゃ抗議の一つもしたくなりますよ!(笑) その目玉、「ゲゲゲの鬼太郎スポーツ狂時代」の目玉おやじ説を推薦させ…
なるほど、奥さんが感じていた視線とはこれだったのですか。 何とも凄いピーピングトムですね。 このまま混浴を続けるか、或いは別の処遇を考えるか。 それは視点人物に委ねられているのですね。
なんでホラーなのに感想がコメディー?(汗)
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