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第1話

「それでは、会議を始める。」


壮大神『ジェルエルド』は先祖代の神々を集め、会議をする。

内容は、新時代の神々に自分たちの席を渡し、自分達は支援に回るというものだ。


「ということだ、意見はあるか?」

「俺は反対だ。」


ジェルエルドの言葉をかき消すように、一人の神が反対する。

撃拳神『バルガル』だ。


「新時代はまだ不安定だ、そんな奴らに俺達の席を渡すわけにはいかん。」

「それもそうね。」


バルガルの言葉に同意するように、銃神『フィール』が同意する。


「何があってもいいように、私たちが管理するのが筋というものでしょう。」


フィールとバルガルに同意するように、次々に神達が声を上げる。


「そうだそうだ!!」

「我らの席を渡すわけにはいかん!!」

「新時代にはおとなしくしてもらう!!」


この場にいる神々たちの意見を聞いた、ジェルエルドは頷く。


「それでは、このまま継続ということに――」




「お待ちください!!」


決定しようとしたところに、一人の若い神が会議場に入ってくる。

先祖代は、その神に視線を向ける。


「『キールド』、何の用だ。」

「その意見に、抗議しに来ました!!」


キールドの言葉に、先祖代は怒号を上げる。


「抗議だと!? ふざけるな!!」

「我らに歯向かうというのか!!」

「新時代は黙っていろ!!」


降りかかる怒号に、キールドは恐れることなく、立ち向かう。


「ジェルエルド様、何故我ら新時代に任せられないのです!?」

「簡単なことだ、お前たちは若い、何をしでかすかはわからん。」

「そんなことありません!! 我らでも大丈夫なはずです!!」


ジェルエルドとキールドの意見がぶつかり合う。

ジェルエルドは、自分の髭を軽くなでる。


「ならば、『ゴッドレジェンズ』決めようか。」


ジェルエルドの発言に、会議場にいる神々は騒ぎ出す。

はるか昔、席を決めるために戦いが行われたという。

勝者は席を手に入れ、敗者は消えるというルール。


「どうだ? これでも引かぬというか?」


その言葉に、キールドは何やら考え込む。


「わかりました、ゴッドレジェンズ、お受けします!!」


キールドの言葉に、会議場がまたもや騒ぎ出す。

失礼しますと、キールドは会議場を出て行った。


「ふむ、面白くなりそうだのう。」


会議場が騒ぎに満ちてる中、ジェルエルドは面白そうに笑った。





「ふー、何とかなった……。」


廊下でキールドはため息をつく。

それもそうだろう、先祖代たちがいる中で、たった一人で行ったのだから。


「取り合えず、皆に話さないと。」


そう言うと、新時代の神達が集まっている場所へと向かっていった。



「皆、お待たせ。」


新時代の神達が集まる場所へと着いたキールド。

その中の一人、鉄拳神『エルベス』がキールドを出迎える。


「お帰り、どうだった?」

「実は――」


キールドはこれまでのことを話す。

先祖代は新時代に席を渡さない、欲しければ、ゴッドレジェンズで勝利して見せろと。


「マジか?」

「マジだよ。」


その言葉に、新時代は黙ってしまった。

しかし、エルベスが声を上げる。


「いいじゃねぇか!! 先祖代を見返すチャンスだろ!!」

「いや、負けたら消えるんだよ!?」

「別に構わねぇ!! あんな奴らに一発決めてやろうぜ!!」


エルベスの言葉に、新時代は雄たけびを上げる。


「そうだな!! ここでじっとしてるわけには行かねぇよな!!」

「私たちの力、見せつけてやりましょう!!」

「消える覚悟で行こうぜ!!」


一丸となって、打倒! 先祖代! と声を上げる。


「わかった、僕も覚悟を決めるよ。」


こうして、先祖代対新時代の戦いが始まった。

勝つのは先祖代か、または新時代か。


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