表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

オープン回線

作者: 尚文産商堂

さっきから何やら言葉がごにょごにょと聞こえてくる。

この空域一帯には、共通している解放回線と呼ばれるものがあり、それが俗にオープン回線として知られている。

それを聞くためにこの辺りに引っ越してくるアマチュア無線愛好家もいるほどだ。

かくいう自分もそのうちの一人だ。


引っ越してきてから10年間。

このオープン回線をぼんやりとラジオ代わりに流している。

話している内容と言うのも数多くあり、単純な雑談がかなりの数を占めている。

しかし、ある時だけ、午後11時45分から午前0時15分だけは、全員が黙ってしまう。

この時間というのは、30分だけのラジオ番組として、誰かがやっている時間だ。

何か大事件でも起きない限り、あるいはそれを知らない人だけが話しかけてくることになっている。

それ以外はとても静かな、特別な時間だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ