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吸血鬼。The Vampyre.  作者: ジョン・ウィリアム・ポリドリ博士 Dr.John William Polidori/萩原 學(訳)
ポリドリ博士の日記
38/52

6月5日

6月5日-12時、ディオダティのことでヘンシュのところへ行き、そこからシェリーのところへ。タッソーを読む。カレシュで帰宅。公会堂で一緒に食事、庭を散歩。身繕いしてオディエのところへ行き、夢遊病について話をした。ようやく席に着き、ジュネーブ人複数と会話。とてもとても素晴らしい。大いに英語を使い、互いに話すに、両腕は両脇に、大きく口を開け、目を輝かせて話している。犬の島でも観光しているようだ。オディエは昨日、自分で翻訳し再編集したビブリオテークの記事をたくさんくれた、そして今日は、夢遊病に関する原稿をくれた。

June 5.—At 12 went to Hentsch about Diodati; thence to Shelley's. Read Tasso. Home in calèche. Dined with them in the public room: walked in the garden. Then dressed, and to Odier's, who talked with me about somnambulism. Was at last seated, and conversed with some Génevoises: so so—too fine. Quantities of English; speaking amongst themselves, arms by their sides, mouths open and eyes glowing; might as well make a tour of the Isle of Dogs. Odier gave me yesterday many articles of Bibliothèque—translated and rédigés by himself, and to-day a manuscript on somnambulism.

[Bibliothèqueという言葉の後にシャルロット・ポリドリは別の言葉を入れているが、これは明らかにポリドリ博士が書いた言葉の体裁を真似たもので、読むことはできない。夢遊病のテーマは、ポリドリが幼い頃から関心を寄せていたものであり、彼は1815年、エディンバラで取得した医学の学位論文のために『Disputatio Medica Inauguralis de Oneirodyniâ』を印刷した。]

[After the word Bibliothèque Charlotte Polidori has put some other word, evidently intended to imitate the look of the word written by Dr. Polidori: it cannot be read. The subject of somnambulism was one which had engaged Polidori's attention at an early age: he printed in 1815 a Disputatio Medica Inauguralis de Oneirodyniâ, as a thesis for the medical degree which he then obtained in Edinburgh.]

訳注 Bibliothèque はフランス語で「書斎」「図書館」をいうが、この名の雑誌も昔からあるようで、ここではおそらく医学誌の一書であろう。

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参考文献

Wikisource: The Vampyre
翻訳の底本にした単行本の電子書籍版。原典影印つき
Internet Archive: The New Monthly Magazine 1819-04-01: Vol 11 Iss 63
初出の掲載誌影印本。些か読みにくいのが難点
The New Monthly Magazine 1819-05-01: Vol 11 Iss 64
ポリドリ博士の抗議が掲載された5月号
The Vampyre (in Short Ghost and Horror Collection 011)
LibriVox にある朗読
The diary of Dr. John William Polidori
The diary of Dr. John William Polidori
作者の甥ロセッティが編集発行した日記。編者による序文つき
The Vampyre as a literary war on the image of Greece
The Byron Society に収録されたKonstantina Tortomani さんの論文
Peter Cochran’s Website – Film Reviews, Poems, Byron…
バイロン研究家、ピーター・コクラン氏のサイト。バイロン卿の手紙あり
The Vampyre;A New History
Nick Groom による吸血鬼の歴史
Polidori’s ‘The Vampyre’: Composition, Publication, Deception
Nick Groom 2021年の論文
POLIDORI'S THE VAMPYRE
The University of Queensland, Australia Contact Magazine
ハムレット
第1幕第2場
Wikipedia
メドヴェジャ Medvegja
Arnold Paole
コシツェ
天国 (イスラーム)
パウサニアス (地理学者)
Jean Marc Jules Pictet-Diodati
calèche
Sécheron
リピーター(時計)
Suzanne Curchod(Madame Necker)
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