山本駄菓子店
タケルの家からすぐちかくに昔ながらの商店街があり、活気がある。地元に密着した個人経営の立ち並ぶ店の中でのんびりした空気が流れる駄菓子店
山本駄菓子店。
昔ながらの雰囲気を持つそんな場所にのんびりとした雰囲気の老婆ふなさんがいた。
「あら、まおちゃんにタケルちゃんいらっしゃい」
「ふなさんこんちわ!!」
「ふなさんちわーっす、ブ○めん頂戴」
「さっそくだね、70円だよ」
いつものお客、ルシードとタケルを見ながらにこにこ笑う。
「しかし、うめーよなー、このお菓子とか」
「うめーよなー」
すっぱいイカを食べながら微笑むタケルを見ながらルシードはくすくす笑う。
「最近は駄菓子屋さんよりも大きい場所にいくからねーみんな、それでも来てくれる子はありがたいよ」
「どこも大変みてーだなー」
ルシードはずるずるとブ○めんを啜りながら応対する。
「よくわかんねーけどふなさんのとこすき!」
「ふふありがとうねえ」
そうして三人は雑談をする。
「ふなさんのおみせなくなっちゃうのかな」
店を後にしてタケルが呟くとルシードはにんまり笑う
「だいじょぶだ!俺に任せろ!!」
そういうと同時にスマホに電話をかけるルシード
後日
「あらあらまあまあ、いいんですか?」
目の前に現れた黒いハットの老紳士がにこやかに頷く。
「ワタシ、ルシードの友達デス、日本の駄菓子スキ、大人買い」
きちんとルシードとの関係を説明したうえで毎月10万ほどの駄菓子購入をするとの約束。
「でもいいのかしら?」
「ワタシ、子沢山、ダイジョブ」
「あらあらまあまあ!!」
ふなさんはにこやかに応対した。