カレー
「リヴァちゃん、ただいまああ!!」
二階建ての木造建築の昔懐かしい家屋に不釣り合いな金髪の落ち着いた雰囲気の狐眼の美女がにこやかに迎え入れた。
「タケルちゃん、お帰りなさい、魔王様も」
「おーう、リヴァル、ただいま、チサトは?」
「チサトさんなら残業みたいですよ」
靴を脱ぎながらルシードは言い返す。
「リヴァちゃん!!リヴァちゃん!!今日は何カレー?」
「シーフードカレーですよ、手を洗ってね」
ルシードの下宿先はタケルの母親とタケル以外にルシードとルシードの部下でもあるリヴァルで現在住んでいる。あと稀に
「じぃじはー?」
「大魔王様はまだお仕事みたいですよ」
ニコニコ笑いながらリヴァルが言うとタケルが寂しそうに呟く
「会いたかったなあ」
「じじい!タケルがあいたがってんぞ!」
スマホに突然かけだすルシード。
そして玄関が解き放たれ
青髪のルシードによく似た精悍な男青目の男が現れた
「タケル!!じぃじがきたぞ!」
「じぃじ!」
タケルは機敏な動きで突如現れたその男にタックルをする
「じじい、ちょ仕事どうしたよ」
「あん、秒速よ、秒速、おめえがよんだんだろー、なあタケルー」
「大魔王さまもタケルちゃん大好きですね」
「ばっかおめえよーこんなちんまいの可愛いに決まってんべー、飯は?」
「シーフードカレーですよ」
「じぃじ、たべよ!」
「おうともさ!!」
「たくっ、たべよたべよぜー」
賑やかに夜は更けていく