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まーちゃんとタケル
ルシードの行動で魔王というより不思議な事をするお兄さんくらいにランクアップされて色々とお話しをしたあと、ルシードとタケルは帰路につく。
「タケルー、今日の飯なんだろうな」
「リヴァちゃんがカレーだってー!!」
「おー楽しみだなあ」
魔王と呼ばれるルシードが何故この茨城という地方の県にいるのかという話をするにはちょっと話が遡る。
20年前
「ルーちゃん、日本に来ない?」
「てめえ、今まさに負けさせた俺に言う言葉かよ」
にこやかに微笑む黒髪の少女はにこにこと笑う。
「言うわよ、別に貴方、戦いたかったわけじゃないでしょ?なんだかんだ人類側に人死に出してなかったし、大魔王も」
「…人類側も敵対したいわけじゃなかったろ、どこぞのバカ以外は」
クスクスと黒髪の少女は笑う。
「もうちゃんと喧嘩両成敗って事にしとくから、魔王様、どうする?」
「どうするってお前」
「まーちゃん!!」
「お、おお、どうした」
「うちまで競争するぞ!!」
「おお!!負けねえぞ!!」
タケルの言葉ににこやかに言い返した。