ルシード=ルシフェラム
「まーちゃん!!まーちゃん!!」
「なんだ、タケルー」
青い髪に青い瞳の犬歯の伸びた中性的な魅力を持った美青年は青いジャージを身に纏いながらにこにこと微笑んでいる。
「タケル君、このお兄さんは?」
三枝先生の言葉にタケルはにこやかに微笑むかえす。
「まーちゃん!!」
「あー、ルシード=ルシフェラムです、こんちわ」
「あ、どうも、日本語上手ですね、えと、どちらの方?」
三枝先生がとまどいながらも質問する。
「あーと、魔界です」
「マカイ??」
「やべ、まだ言っちゃいけねえんだった」
「は、はあ」
「まーちゃん!!まーちゃん!!先生はだいじょぶだぞ!!」
「マジで?じゃあ魔王です」
「はい!?」
三枝先生はまたかたまる。
「(電波じゃないよね…!?)」
三枝先生とその他の先生は得体のしれないルシードと名乗った青年に対してどこか危険めいたものを感じたが。
「まーちゃん!!まーちゃん!!あれやって!!」
「あーあれか!!」
ルシードはにこやかに笑うと同時に手を振り上げると
「いたいのいたいのとんでけー」
気の抜けた声をあげた。
「ちょっ!!」
その言葉と共に光があふれると
「…え、怪我ない」
「腰いたくない」
「肩こりなくなった?」
「まーちゃんのいたいのいたいのとんでけーはすごいからな!!」
タケルの言葉に三枝先生含めた他の先生も言葉をなくした