1「いえ、何でもないわ。」
こんにちは、オロボ46です。
前2話の題名をちょっと変えて
章区切りにしました。
それでは、どうぞ。
とある町のとある路地裏にて、
女性は何者かに後をつけられているように思った。
辺りは暗く、街灯が心ぼそくてらしていた。
女性が振り替えっても誰もいない。
女性は急いでアパートへと戻って行った。
女性の住むアパートについた。
女性がほっと一息ついて階段を登って、
自分の部屋に入ろうとした。
その時・・・・・・
「何をしているんですか?」
女性は声のした方を見た。
そこには人影が二つ見えていた。
人影の一つは慌てて2階の廊下から飛び降りた。
もうひとつの人影は隣の部屋の住人だった。
女性と隣の住人は人影が飛び降りた場所を見下ろした。
下のアスファルトには、人影は一つもなかった。
「・・・・・・消えた!?」
「・・・・・・」
隣の部屋の住人は一人何かと相談するように呟いていた。
「へえ・・・・・・ストーカーねえ・・・・・・」
喫茶店[青脳]にて、店主の影島 俊は友人の山田 尚志の話を聞いていた。
「何でもそのストーカー、姿が煙のように消えるらしいんだ。
だから気をつけた方がいいぞ。」
「・・・・・・ミアちゃんのこと?」
「もちろん。ミアちゃんは若いから狙われやすいからな。」
隣でテーブルを拭いていた店員の佐々木 ミアの手の動きが止まった。
「・・・・・・ミアちゃん、どうしたの?」
影島は不思議に思って聞いた。
「はい、実は・・・・・・いえ、何でもないわ。」
(ミヤ、どうして言わせてくれなかったの?)
夜間学校からの帰り道、
ミアは[サイクター]と呼ばれるもうひとつの人格、ミヤと話していた。
(あのときはごめんなさい。
でも加藤さん、相談しなくてもいいって言ってたから
何か言えないわけとかもあるかも知れないって思ったのよ。)
加藤さんとは、ミアの部屋の隣に住んでいる会社勤めの女性のことだ。
(そうなのかな・・・・・・でも、このままにしておくのも・・・・・・)
(・・・・・・ミア、ちょっと借りていい?)
(え?どうしt・・・・・・)
ミアの意識はそこで途切れた。
体を借りたミヤは走りだした。
僅かながら、何者かがこちらに向かっている気配がする。
(この速さで、足音一つしない・・・・・・?)
ミヤはさらにスピードを上げた。
相手もスピードを上げたのが僅かながら感じられた。
ミヤはあえて角をいくつか曲がり、相手を撒こうとした。
しかし、それでも気配は抜く得なかった。
その時、
「ーーーーッ!!」
「うわっ!!」
角を曲がろうとした時、自転車にぶつかりかけた。
事故に繋がることはなかったが、自転車の運転手は不機嫌だった。
「君!!危ないじゃないか!!・・・・・・ん?」
運転手はミヤの後ろを見た。
自転車のライトはミヤと後ろの人影を照らしていた。
人影はライトの光から逃れるように逃げた。
「さっきのは・・・・・・」
「・・・・・・」
「なあ竜介、このサイト、知ってるか?」
学校の休み時間にて、中学生の山田 竜介は友人の篤郎と話していた。
篤郎はスマホを竜介に見せていた。
そこには、『あなたの気になる人、尾行します!ストーカー屋』と書かれていた。
「・・・・・・なにこれ?」
「他人に依頼されてストーカーをやるんだってさ。
一番安いのが家特定で、他にも日常生活とかのメニューなどもあるらしいぜ。
何でも噂によれば元探偵らしい・・・・・・」
「なんで探偵がそんなことを?」
「ストーカーをしていることがばれたらマズイだろ?
でも普通探偵に浮気調査で依頼することはあるけど
『好きなあの子の家を知りたいんです』と言って依頼するやつはいない。
だからそいつはあるビジネスを思い付いたのさ。
それが・・・・・・」
「ストーカーのプロ・・・・・・というわけ?」
「ストーカー屋・・・・・・?」
喫茶店[青脳]で、影島はミアと共に狼の話を聞いていた。
狼は竜介のサイクターで、熱を操る能力を持つ。
名前は丸い物を長時間見ると人格が変わることから竜介に名付けられた。
「ああ、竜介に絶対に見るなと釘を刺されてな、
しかしミヤ、汝はストーカーに追われたのだな?」
「うん・・・・・・そうだよ・・・・・・
それから私、ミアなんだけど・・・・・・」
ミアとミヤは紛らわしい名前からよく間違えられる。
影島は呟きながらミアに聞いた。
「ミヤちゃんはストーカーに追いかけられた。
しかも足音を建てずすごい速さで追いかけてきた・・・・・・
警察には連絡したの?」
「一応しました。でもその人、プロのストーカーですよね・・・・・・」
「ああ、だから簡単に捕らえられるとは思えないしな・・・・・・
ちょっと調べておくよ。」
「ありがとうございます・・・・・・」
「そうだ、ちょっと早いけどまかない飲む?」
「あ!いただきます!!」
ミアは急に元気になった。
ミアはココア、狼はメロンソーダを飲んでいる。
それを見ながら影島は考えた。
(煙のように消える・・・・・・
あれはただの誇張だったのかな?)
続く




