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異世界でスローライフを(願望)  作者: シゲ
12章 愛しき人よ
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12-19 愛する人の為に けじめ

ゲートを開くと同時にシロと真が中に入り、続いて俺もすぐに入る。

景色が外から部屋内へと変わり、それに慣れるよりも早く――。


「ストップストオオオップです!」

「……シロストップ」

「ちっ……主」


なんで、この人がいるんだよ……。

案内人さん……あんた、そっち側かよ。


「やばいやばいやばいです。もし仮に助けに来るなんて展開があったならば、お城がどんぱち騒がしくなってそっちの扉からバン! なっ! っと、驚いている間にきゅうっとやられるはずが、突然何か出たから慌ててウェンディさんを人質にしてしまいました!!」


…………あれ? そっち側か?

やられる算段をしていたのか?


「あの、案内人さん……?」

「はいごめんなさいウェンディさん。咄嗟に人質にしちゃいました。でも今はとてもやばい状況なんです。交渉を上手く捌かないといけないんです! これはアレですね? ウェンディさんの奴隷化も失敗してましたし、お客さんの奪還作戦は成功したパターン! 目の前にはシロさんと、温泉の時にいた防御特化の流れ人! シロさんだけでも無理! つまり! いくら超可愛くて優秀な私でも詰んでます!!」

「ああ。そっち側は詰んでるな」

「ですよねー! とはいえ、一度受けたお仕事ですし、前金も頂いているのではいどうぞ! という訳にも簡単にはいかないのが商売人の辛いところなんですよ! 裏切りと失敗はまるで違うんです! 察して! 出来れば痛くしないで!」

「あのさ……悪いんだけど、急いでるんだよ。あと、感動の一幕に水を差すな」

「わかりますけどぉー! こっちもこっちで事情があるんですー! 正直に言えば裏切りたい! でも、まだ商売は続けなきゃいけないから裏切れない乙女心を察してくださいよう! なんでもっと正攻法で来てくれなかったんですか!」


正攻法とは……?

それと、商売を続けなきゃいけないからという話のどこに乙女心があるのだろうか?

いやもう、こんなことを考えさせられている事すら時間の無駄だな。

商売か……ならば、悩みの種を無くしてみるか。


「はぁぁぁぁ……わかった」

「わかってくださいましたか! じゃあちょっと上手い事やって――」

「5億出す」

「ごお!!? ちょ、そんな言葉だけに惑わされたりなんて――」


魔法空間からパンパンに金貨の入った金貨袋を取り出して放り投げると、地面に落ちた金貨袋から金貨がいくつかこんにちわする。


「はいいいい! 差し上げますぅぅ! 私の身も心も全て捧げちゃいましゅぅぅぅ!」

「はいどうも。……ウェンディ」

「ご主人様……」


ぱっと案内人さんから手が離され、ウェンディがたたたっと近づいてくる。

俺は両手を広げて近づき、触れ合った瞬間に抱きしめた。


「すまん。待たせちまった……」

「いいえ……いいえ……。必ずまた、こうして抱きしめていただけると信じておりました……」


ああ……この温もり。

ほんの少し、離れていただけなのに、とても尊く愛おしい。


「もう……ご主人様、ボロボロじゃないですかぁ……」

「ちょっとだけ無茶した……。でも、無茶したかいはあったよ」

「……私は、悪い女です。ご主人様の事が心配なのに、ご主人様が、私の為に無茶をしてくれた事を嬉しく思ってしまっています……」

「いいよ。悪い女でも」


ウェンディが服を掴み、俺も抱きしめる手を強くする。

心の底から、俺は今幸せを抱きしめていると感じられる。


「……隼人が、負けたのね」

「エミリー……」

「それじゃあ、私の役目も終わりね。さようなら、申し訳ございませんでした。ウェンディ様……」

「っ……真! 止めろ!」

「え、あ、はい!」


察しの通り、エミリーはナイフを取り出して自分の喉元を切り裂こうとしていた。


「止めないでよ……。私はウェンディ様を裏切った。エルフとして、絶対にしてはいけない事をしたの」

「隼人は負けてねえよ。引き分けだ。今頃、レティを救出して俺みたいに抱き合ってるところだろう。そんな中で、お前が死んだら意味ないだろうが」

「エミリーさん……」

「それに……この魔法陣、精霊の弱体化……に見せかけた別の魔法陣なんだろう? おそらくだが、あいつからウェンディを守るためにしてくれたんじゃないのか?」


隼人は隼人でウェンディを助けるために何か考えがあったみたいだしな。

もしかしてだが、レティを助けつつウェンディ救出の事も考えてくれていたのかもしれないが……。


「っ、貴方……精霊文字が、ううん、精霊魔法の魔法陣が読めるの?」

「いや。教えてもらったんだよ。お前の良く知る人にな。……今は、戦闘神なんかをやってる人だ。お前によろしくって言ってたぞ」

「それって……姉様? どうやって……いえ。姉様が貴方の味方についていたのね……。ああもう……敵わないわね……」


へたり込み、自嘲気味の笑顔を見せるエミリー。

まあ、あの人が姉だと苦労は絶えないのだろうと予想はつくが……。


そんなエミリーに、ウェンディは近づいていき手を差し伸べる。


「エミリーさん。私も怒っていませんよ。魔法陣には、私の強化が付与されていました。そのおかげで、私はあの男に指一本触れられずに済みました」

「ウェンディ様……」

「だから……帰りましょう。私達の、元の日常に。エミリー・フォーサイド・ログウェル。私は、貴方の行いを許します」

「あ……う……はい……申し訳……ございませんでした……」

「悪いけど、泣くのは後だ。すぐに出るぞ。隼人達と……それに、アイナ達も回収しないとな」


魔力回復ポーション飲んどかないとだな……。

飲み過ぎると中毒になるって言われてるんだが、まだ大丈夫だろうな……?


一先ず俺達が先に元居た巨石へと移動し、隼人達とアイナ達も全員集合。

カサンドラが暢気に魔力球を食べながら手を振って迎えてくれた。


「イツキさん……ありがとうございました……」

「ありがとう……あんたのおかげよ」

「ん? おう。気にすんな」


さて……こっからどうす……あ。

ソルテが隼人の前へと歩いていき、思い切り……バチーンと音がする程の威力で頬を引っ叩いた。


「……主様があんたを許してるから、これで勘弁してあげるわ」

「……はい。ありがとうございます」

「お? お? なんすか? 引っ叩いていいんすか?」

「はい。好きなだけお願いします」

「いい覚悟っすねえ! 自分、一回イケメンの顔を思い切り引っ叩いてみたかったんすよねー! んじゃ行くっすよー!」


レンゲが腕を回し、大きく振りかぶって隼人の頬を叩く。

先ほどのソルテよりも大分威力が高そうなのだが、それはやはり格闘術が基本戦闘だからだろうか?


「では、次は私だな」


あ、違う。

アイナの方が重くて鈍くて芯まで響いて痛そうだ……。


「じゃあ、私も」

「お姉ちゃん!?」

「ほらほら。美香ちゃんもやりましょう?」

「ええー……いいのかなあ……すみません!」


二人は、音はいいけど痛くはなさそうだ。

というか、イケメンが女の子たちにビンタされていくとか、中々にシュールだな。


「……隼人」

「真……」

「馬鹿だなお前……」

「そうですね……」

「……でも、俺はお前を責めねえよ。俺だって、美香や美沙姉が同じ立場になったら、兄貴とだって戦うからな」

「……」

「行くぞ」


真が合図をし、一発頬をぶん殴る。

ビンタじゃない。

隼人はそれを甘んじて受け入れ、地面へと倒れた。


「ほら、これで手打ちなんだろ? ったく、せっかくレティさんを助けたってのにしみったれた顔してんじゃねえよ」

「……はい」

「んじゃ、俺が最後かな? ……まあなんだ。次はもっと上手く立ち回れよ?」


頭に手を乗せ、ぐりぐりと撫でる。


「……殴って、くれないんですか?」

「殴ってあげない。はは。こっちのが堪えるだろ?」

「…………はい。でも、その……僕を許すというのですか? 僕は、イツキさんを裏切って……」

「勘違いすんじゃねえよ」

「あ……」

「初めから、許してる」

「え……あ……イツ、キ……さん……ああ……ううっ……」


おいおい、男の涙を見せられてもなあ。

はあ……ったく、仕方ねえな。


「男は嬉しい時以外は泣いちゃいけないんだぞ」

「なら、今は、許してくださいよ……」

「ああ。だから、今回は許してやるよ」

「あ……ぐぅ、あっ……うううう、うああああああ!」


天にまで届くかのような大きな大きな泣き声を上げる隼人、その行方を追って俺も青い空を見上げる。

いい天気だよ。少しだけ、気持ちがいい天気だ。


「……信頼を失ったって思うなら、また築きなおせばいいさ。こんな事、よくある事の一つだよ。取り返しのつかないミスでもないし、気に病むことが反省じゃない。次はもっと上手くやればいいさ。失敗を繰り返して、失敗を反省して、次をどうするか考えて、子供は少しずつ大人になるんだよ」


ん? なんだよお前ら軽く阿呆面して俺の方を見て。

俺今いいこと言ったよ?

それなりにドヤ顔したって許される程度の事を言ったつもりだよ?


「なんか……兄貴が大人っぽい」

「大人だたわけ」


なんだ? 概ね真の意見に同意かお前ら。

一応言っておくが、俺お前らのほとんどよりも年上だからな?

お前らよりも酸いも甘いも苦いのもほろ苦いのも味わって来てるんだからな?


「はあ……まあいいや。ほら隼人、さっさと泣き止め。次行くぞ次」

「ひくっ……えぐっ……は、はい……すみませっ、涙が……止まらなくて、ひっ……あの、次って……?」

「そらお前……あの男をこのまま済ますわけがないだろう?」


こちとら隼人に対して怒りはなくとも公爵に対しては怒り100%オーバーだぞ?

このまま帰って後々の遺恨を残すなんて馬鹿な真似、いくら平和主義な一樹さんだってする訳がないのですよ。


……あれ? 案内人さん……と、シロ? どこ行った?



くそ……くそ……!

王を操り資産も回収したいところだったが、そちらは諦めだ。

こうなったらウェンディを無理にでも連れて一刻も早く亡命先へと逃げねばならぬ。


「む……?」


妙に静かだな……。

誰もいないのか?

結界が……消えていないか?


「……オボロ。状況はどうなっている」

「いませんよう。そんな人達はもう」

「っ! 誰だ!!」

「私ですよう公爵様」

「貴様は……ウェンディの警護に雇った……。何故ここにいる。ウェンディはどうした!」

「もう攫われてしまいましたよ。虎の子であるレティさんも一緒に」


攫われただと!?

隼人卿はどうしたのだ!

まさか……負けた? 隼人卿が? 英雄がか?

それとも、裏切ったか……?

いや、どちらでも構わぬが、ウェンディがもういないだと……。


「……貴様! 自分の仕事も満足に出来ないのか! オボロを抜けたとはいえ、貴様に声をかけてやった恩を忘れたのか!」

「はい。さっぱりと。大体声をかけてやったって、戦力的に不安だから私を雇っただけでしょう?」

「ぐっ……だが、仕事は仕事のはず……。なけなしの隠し財産で前金も払ったのだ。手を抜く貴様ではあるまい」

「ええ。ですが事情が変わりました。いやあ……持つべきは太っ腹なお客様ですね。貴方よりももっと大金を出してくださいまして、それでなんと無事に目標金額達成でして。晴れて何でも屋は廃業です。これからはお館様にお仕えするシノビになるつもりです」


契約違反でしたしね……、と女は呟き、さらに続けて


「――ですので。お館様の為にも、後顧の憂いは断っておこうかなと」


背中にぞぞっと寒気が走る。

オボロにおいても優秀であり、シノビ、オボロ、シノノメ、ヤオヨロズ、カンナギの全てを修めたアマツクニの才女。


普段の無駄に明るい表情とは違い、仕事に徹する暗殺者の様な冷たい笑顔を見せるこの女は、私を殺しに来たのだと理解する。


「私を殺す……か。貴様如きに出来ると思ったか? 私にはここから逆転しうる魔道具が――」

「……これ?」

「なっ……! 無い! 私の鋏が無い!!」

「ん。後生大事に持ってるから頂いておいた」


馬鹿な……気配すら感じなかったぞ。

こいつ、まさかオボロ並みの隠密スキルを持っているのか!?


「あれ? シロさん残ったんですか? 見事な隠密スキルですね」

「見て覚えた。あと、案内人が来ないようだから残った」

「ああ、まだ疑われてたんですね。ご安心を。私はもうお館様に身も心も捧げましたので」

「身は捧げてない。あと、お金で主を売りそう」

「ええー……。もう目標金額を達成しましたし、お金で売るなんてしませんよう」

「……」

「うう、信用がない……。ところでそれ、良く見せてもらえます? ああ、やっぱり……アマツクニで無くなった禁忌の品ですね。全く……こういうのを取っておくから問題が起きるんですよ。シロさん。それぶっ壊しちゃってください」

「ん」

「な、やめろおおおおお!」


小さな白猫族の少女が宙に鋏を放り、目にもとまらぬ一閃にて鋏を真っ二つに切り裂く。

そして、一拍の間をおいて更に振るわれた斬撃により、修復不可能なまでに細切れになってしまう。


「き、貴様ら……これがどれだけ貴重な物なのかわかっているのか!」

「ええ。相手の感情を捻じ曲げる下衆なアイテムですね。ウェンディさんには失敗したようですが……それでも、この世にあってはいけない品です。ヤオヨロズとしましては、即刻廃棄すべしターゲットの一つです」

「やおよろず?」


ぐぅ……アマツクニのヤオヨロズ機関。

出自は知らなかったが、アマツクニの管理下にあったものが盗品か何かとして王国に流れて来たものだったのか。


「ああ、後でお教えしますよ。シノノメで授かった房中術とかも教えますね」

「おお、防虫術は大事。主が喜ぶ」

「でしょうねー。これから私のお館様にもなりますし、たっぷりご満足いただきませんとね。……では、そろそろ片付けてお館様の元へと帰ると致しましょうか」

「ん。シロがやろうか? シロは……今回も役立たずだった。責任は取りたい」

「いえいえ。こういう蛇の道は私がやりますよ。シロさんは正道を進んでください。……お館様は、貴方に後ろ暗い事はさせたくないでしょうし」

「……それを言うなら、案内人にも同じだと思う」

「私はほら……一応専門家ですから。それにですね。秘密裏にお館様をお守りする者も必要でしょう? 今回みたいなことが、今後ないとも限りませんし」


くっ……こやつら、すでに私を殺す事を前提に話しているだと……?

私が……ここで終わるだと……?


「くそ、くそ、くそう! こんなところで終わってたまるか! そんな事はありえない! ありえていい訳が無かろう!」

「いえいえ。終わりですよー。お疲れ様でした」

「ん。どうあっても、逃げられない。逃がさない」


くそ……そうだ! 風竜だ! あいつならまだ……。


「くっ……あ……」

「……風竜なら、もういない」

「おや、流石ですね」

「ん」


いない……? なっ……いつの間に倒されて……。


「馬鹿な……馬鹿な馬鹿な馬鹿な……! そ、そうだ! 金ならば私がやろう! だからもう一度私に雇われ――」

「嫌ですよ。私にだって選ぶ権利がありますし。というか、さっきなけなしの前金と言っていましたし、お金ないですよね?」

「金ならば逃亡先で作って見せよう! 平民と高貴な私だぞ!? あんな冴えない平民と、公爵である私では比べるまでも――あ?」

「……うるさいですね。もう私のお館様なんですから、侮辱しないでもらえます?」

「ひっ……ひぃ……ああ……」


あああ、腕が……! 私の腕がぁぁぁああああ!


「さて、それでは……絶望を抱えたまま、さようなら」

「き、ぎぎ貴様ら! 私にはまだ『死後の穢れ(デッドバイ)』があるのだ! 私を殺せば、我が怨念が貴様らに――」

「――ならば、儂がその怨念を引き受けよう」


ざっざっ、と土を蹴り、どっしりとした足取りでやってきた男。

かつては王国最強を謳われた騎士団長であり、我が父上の仇の男。

そして……振り向き認識したと同時に銀色の線が見え、私に繋がる何かがぷつりと途切れた感触がし、浮遊感と同時に世界の流れが遅くなっていく。


「……公爵。お主の倅もお送りいたしたぞ」


視界が横向きになりながら、徐々に理解していく。

首が――。

嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ……私が、高貴な私が、こんな……。

そして……ぷつりと真っ暗な世界に包み込まれた……。



「あーあ……私の初手柄をどうしてくれるんですか」

「すまんな。儂とこやつは因縁がある故……許せ」


この人……確か、王国の元騎士団長ですよね。

消息不明だったはずですが、生きていたんですね。

これは売れる情報……って、もう稼ぐ必要もないのでした。


「ん……久しぶり。生きてたんだ」

「アイリス姫殿下に救われてな。今は妻と二人世捨て人よ……。旅から旅も悪くはないが、王国に残してしまった、為すべきことを為しに来た」


おや? どうやらお二人はお知り合いのご様子です。

っとと、公爵の死体から黒いもやが?

そういえば、『死後の穢れ』がどうのとか言っていましたね。

ええと、アレはたしか自身の死後に殺した相手を呪うアイテムだったはず。


「む……呪われたか」

「結構強い呪いだったはずですけど、平然としてますね」

「元の職業柄、耐性はあるのでな。……ステータスが大幅に下げられたようだ」


みたいですね。

先ほどまで軽々と持っていた剣が随分と重そうです。

それと……時間経過による衰弱効果ですね。

徐々に徐々にゆっくりと苦しめて殺していくわけですか。

最期まで性格が出ますねえ。


「治療するならばアマツクニがお勧めですよ。あそこのカンナギならば専門ですし、容易いでしょう」

「そうか……そうだな。今度子が生まれるのだ。儂もまだ死ねぬから行ってみるとしよう」

「紹介状書いてあげますよ。一応、呪いを代わりに受けてくれたお礼という事で」


まあ、私なら道具さえ揃えれば解呪も可能ですけど。

そこまでするほど義理はありませんからね。


「さて、それでは帰りましょうか」

「うむ」


そう言うと懐から何やら瓶を取り出して、液体を公爵に振りかけ火種を……ああ、ちゃんとしているんですね。


「死霊術師に使われんようにな。さて……儂も帰るか」

「面倒ですもんね-。きっちりしていて助かりました。ではシロさん」

「ん。主の元に帰る。お疲れ」

「ちょ、ここは一緒に戻りましょうよ! 私が何か怪しい事をしていたと思われるじゃないですか!」


速! ちょ、もう! 速すぎますって!

私全力なんですけど!?

ああ、もう! 自信無くすなあ!

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― 新着の感想 ―
ボウチュウ術、素晴らしい
[気になる点] 終わった事ではあるが、クソ公爵ご自慢のデッドバイの範囲ってどんなもんなんだろ。自分を殺害した相手のみ対象なのか、殺意を持った時点で対象なのか…。 不意打ち気絶からのモンスターの群れにブ…
[気になる点] 無能な糞王のケジメは?
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