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異世界でスローライフを(願望)  作者: シゲ
11章 帝国満喫

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11-23 シュバルドベルツ帝国 冒険者ギルドにて 帝国編

※ エッチな事はしていません

帝都冒険者ギルド……。

王国の冒険者との違いはそこまでわからないが、彼らは自信に満ちており、王国民なんぞにはなんであれ負けないと自負しているようだ。


そんな冒険者ギルドに訪れた俺は拳を作り、もう片方の手で覆って指の関節を鳴らす。

これって確かあまりやらない方が良いらしいが、なんかやってしまうんだよな。


だがこれはいわば気合の表れ。

今目の前の相手に対して全身全霊でお相手致すという決意を表明しているようなものなのだ。

俺の相手は一人だが、その様子を鼻で笑うようにして見下ろすやつらに目に物を見せてやる。


指の関節をほぐし、余計な力が入らないように深呼吸。

今まで積み上げてきた経験を集約させ、完成形と言ってもいいくらいに成長した俺の力を見せつける。


「……ふっ!」

「っ……!」


どうやら俺の先制攻撃に驚いて声も出ないようだ。

スロースターター気味の俺ではあるが、実力的にはこのスタートでも十分らしい。

だが俺は攻め手を緩めたりなどせず、調子を上げながらもアイテムも使わせてもらおう。

ルール無用、いやもはや俺がルールであり、ゲームマスターのようにこの場は俺が支配する。


「くっ……ああ!」

「……」


相手の反応を見て適切な選択をし、有利である事を譲らない。

ずっと俺のターンだ!


「あっ……ああっ……しょこ、らめぇ……っ! なんでそこ弱いのわかるのぉ……」

「くっくっく。あんたの弱点は全てわかった。ここだろう」


自ら弱点を教えてくれるとはありがたい。

ほーれほーれ。

まるで弄ぶかのように弱点を執拗に攻め、抵抗などさせはしない。


「凄い……流れる様な指捌き……」

「まさか、Bランク冒険者、『氷狼の顎(クールバイト)』のリーダーがこんな顔をするなんて……!」


そう。先ほどまでは冷静でカリスマ性があり、『ん? どうしたんだい?』と言ったマニッシュな感じで余裕が見て取れる、お姉様と呼ばれていそうな子が俺のトリミングに乱れまくっているのだ。


「あひぃ……駄目らめぇ、そこ擦っちゃ……っ! あぁー!」


と、人目も気にせず嬌声を上げているのだ。

身体を捻り、俺の腕を掴んでいるがその力は拒絶したいのではなく、何かを掴んでいないと不安なのだろう。

一応こうなる事を考慮して周囲には女性以外立ち入り禁止にはしているが、声は冒険者ギルドに響き渡っている事だろう。


「くっ……リーダー! 駄目です! 普段の自分を……自分を見失わないでっ!」

「無理ぃ! そんなの無理だからぁ!」

「あー……そろそろやめとくか?」

「やらぁ! もっとぉ……気持ちい……もっとぉ……もっとしてぇ……!」


もっとして欲しいと言われれば遠慮なく行うのが俺ではあるが……君のパーティメンバーが『くっ……』と、リーダーが顔を蕩けさせ、よだれを垂しながら懇願する姿に顔を背けているぞ?

これ以上は今後のパーティに影響が……いや、影響を無くさせてやるのは俺の仕事か……。

彼女のパーティは全員獣人のようだし……皆一緒なら恥ずかしくも気まずくもないだろう。


と、なると時間は惜しいな……。


「それじゃあ、本気出すか……」

「……ふぇ? まだ、本気じゃなかったの……?」

「勿論。まだ上り調子の途中だよ。こっからが……本番だ!」

「っ!」


マニッシュリーダーの瞳には、怯えと期待が入り混じったものが見える。

だが、どうやら怯えよりも期待が勝っているらしく、口元が緩んでしまっていたので、思う存分させてもらおう。


「無理無理無理ぃ! 駄目ぇ! 本当に駄目なのぉ! 頭おかしくなるぅ! 癖になっちゃうからぁ、ああーっ!!」


10秒……。

俺が本気を出した時間だ。

その10秒でマニッシュリーダーは俺の膝上に倒していた体を起こし、これ以上は駄目だと言うように俺に抱き着いてきた。


もう触ってもいないのだが服は強く握られすぎて皴を作り、顔がマニッシュリーダーの火照ったおっぱいへと押し付けられる。

熱く漏れる吐息は時折小さく「はぁ……ぁっ」という声と共に体をビクンと痙攣させ、常に小刻みに体を震わせていた。


「り、リーダー……?」

「はぁ……はぁ……」

「リーダー!?」

「っ……あ。ああ……はぁ……だ、大丈夫……」


パーティメンバーの声で正気を取り戻したようだが、まだ息は荒く腰に力が入らないようで動けないでいる。

だが、力も入らないのに立ち上がろうとして俺とは反対側に倒れてしまいそうだったので支えると、ぼーっと俺の顔を見た。


「はぁ、はぁ……凄かった。君、本当……凄いね……。はああ……」

「いやあ、あんたの尻尾も立派なもんだ。見た目、艶、触り心地とボリューム感、今まで触った尻尾の中でも上位に入る尻尾だぜ」

「そ、そうかな? そう言われると……嬉しいね。ふふふ……尻尾もとても綺麗にしてもらえたし、こんなに気持ちがいいと癖になってしまうよ……。その……またしてもらえるかな? 今度はお金を払っても――」

「お金はいらない。俺は好きでやってるだけだからな。またって言うんなら、機会があればまたいつでもいいよ」

「うん……ありがとう。その……今度は二人きりで――」

「はいそれはダメーっす!」

「頑張った……私とっても我慢した。うん。なんかもう主様の浮気現場を黙認している気分だったけど、尻尾だし、トリミングだしって我慢したけど……二人きりはアウトよね。絶対その後に発展するもの。わかるもの。うん。アウトー!」


俺とマニッシュリーダーを挟むようにして、尻尾警察が腕でバツ印を描きながら現れる。


「ほらほら! ご主人にやってもらったって証明できたっすよね! じゃあ、もうご主人を解放するっすよ!」


そう。事の発端はレンゲとソルテの尻尾を見た帝国の獣人系冒険者が羨望の眼差しを向けてきたのだ。

それで、レンゲとソルテは王国で懲りなかったのか俺がやったと、俺は凄いのだと持ち上げ、持ち上げすぎて疑われ、公正を期すためにマニッシュでクールなリーダーに試してもらうという事になったのだ。


「ああ。疑ってすまなかった。だけど……体が動かなくてね……もう少しこのまま……」

「主様に跨ったままとか許されないわよっ! どうせ余韻に浸りたいだけでしょ! わかるもの!」

「む……確かにそうだけど……動けないのも本当なのに……ほら、これくらいしか動けない」


そう言うとマニッシュリーダーは腰をくいくいっと動かして証明しようとしてきた。

いや、対面状態で腰を動かすと傍目からは厭らしいことをしているように思えるのではなかろうか。

しかもマニッシュリーダースカートだし……。


「それに、私は元々ある程度の手入れはしていたからね。うちのパーティメンバーにも試してもらいたいんだけど……」


そう言ってマニッシュリーダーがパーティメンバーの方を見ると、はっとして首を横に振っている。

横に振ってはいるが……尻尾を抱きしめて生唾をごくんと飲み込んで、期待した瞳をしているのだが……。


「駄目よ! 絶対駄目! 絶対はまるもの! もうアインズヘイルで経験済みなのよ!」

「何人やったって男だろうが女だろうが獣人は絶対にご主人には敵わないんすよ! ほら! 帰ったら自分達がやってもらうんすから駄目っす!」


うんうん。と、ソルテも力強く頷いているのだが、もしかして他の人がやってもらっているのを見て自分達もして欲しくなったのだろうか。

まあ確かに、そろそろやらないととは思っていたが、超可愛いんですけど。

とはいえ……だ。


「いいじゃないか……浮気ではなく尻尾の手入れだぞ? それにこんな凄腕を独占だなんて……ずるいと獣人は思うものだろう? ねえ、駄目かな?」

「んんー……調子も上がって来たし、俺は構わないぞ?」

「主様!」「ご主人!」


非難の声を上げる二人だが、マニッシュリーダーの事も考えると一人だけあんな声を、顔をさせたというのも申し訳が無いしな。

まあ、最低でも『氷狼の顎(クールバイト)』のメンバーにはした方が今後の活動に影響は出ないだろう。


それに……ちょっと不完全燃焼だしな。

マニッシュリーダーの尻尾には満足いっているのだが、調子も上がり切っていないし、どうせならもっとやりたい。

もっとモフって綺麗綺麗したいと、願望が訴えかけてくるのを抑えきれない。


なんだろう。強くなった戦士が自分の力を試したいと思う感じに似ているだろうか。

数多くのトリミングをこなし、錬金で鍛え向上した器用さが織りなすトリミングの境地が見えそうな気がするのだ。


「ふふ。本人の意思を曲げるわけにはいかないよね。よいしょっと……。それじゃあ代わるけど……また私もお願いね」


耳元でそっとまたお願いされ、マニッシュリーダーに手招きされてやってきた子が、恥ずかしがりながらも一礼をしてトリミングを受けに来た。


ソルテとレンゲは不満そうな顔を浮かべながらも、帰ったら二人にはちゃんとやると約束すると、一番近いところに座りながら監視するから! と、認めてくれた。


「よし……それじゃあ、最初から全開で行くぜ」

「お、お手柔らかにお願いします……ひゃああ!!」


お手柔らかに? すまんがそれは無理だな。

今俺のテンションは調子の上がりと同調して上がっている。

所謂ハイってやつだ! 楽しい!


スロースタートだったマニッシュリーダーとは違い、最速で尻尾のケアを終えていく。

一人目より二人目、二人目より三人目の方が早く、そして素晴らしくトリミングをすますことが出来る。


早い……だが、楽しんでいないわけではない。

モフってはいるし、ケアもきちんとしているのだ。


「ご、ご主人!? いくら何でも早すぎっす! やってもらった子がまだ回復してないっす! 椅子が足りないっす!!」

「ほら、ちょっとしっかり立ちなさいよ! 主様!? 落ち着いて! 凄いのは皆わかったから落ち着いて! あ……」


だって、楽しいんだもん!

色々な尻尾! 色々な手触り!

モフモフすべすべ! ぷにっぷに!!


……ぷにっぷに?

なんでぷにぷに?

あれ? 尻尾ないよ?

ぺちぺち。


「ん……くぅ……」

「……?」

「遠慮なく揉みしだくのだな……そして、前もお主には尻を叩かれたな」

「…………シシリア?」

「うむ。なにやら騒ぎの中心にお主がおったので紛れてみた」


シシリアが俺の膝上に横たわっているとなると、このぷにぷには……シシリアのし、尻……あ……。


「わあああ! ごめんなさい!」


あ、あれ!? なんで!?

獣人を相手にしていたはずなのに……あれ? 獣人の子達がいない。

いや、いるにはいるんだが、全員椅子に座りテーブルに突っ伏して誰も立っていない。

いつの間にか全員終わらせていたのだろうか?

マニッシュリーダーと目が合うとにこりと笑って手を振ってくれるが、顔がまだ赤い。


「む? 何故謝る? 最近我も色々と凝っていてな。マッサージをしておったのだろう? 我にもしてくれ」

「してくれったって……」


ここじゃ不味いよな? と、ソルテとレンゲに視線を向けると、俺の意図を察してか二人でこくんと頷いてくれる。

だよな。トリミングとは違いマッサージではあるが……はっきり言ってこちらも自信があり、声を出される可能性がとても高い。


こんな場でシシリアの艶めかしい声を出させたとあらば……ガルシアに命を狙われてもおかしくはないだろう。


「……お断りいたす」

「なぜだ!? む? セレン? どうした? 何故我を立たす? 違う、我の手を引くのではなくこやつを説得せよ。何故無言で我の手を引くのだ? こら、いう事を聞け!」


セレンさんがやってきて、少し恥ずかしそうにしながらも察してくれたようである。

というか、セレンさんが俺の方を見てすぐさま顔を背けて恥ずかしがっているという事はかなり前から様子を見られていたのだろう……。


「これさ……帰ったらやることになるのかな?」

「多分……っすね」

「一応言っておくけど、私達のは別問題だからね。絶対やってもらうから」

「あ、はい……」


とりあえず獣人ちゃん達から熱く見送りをされて家へと帰り、ソルテとレンゲが満足するまでお相手を仕り、その日はなんとか逃げることが出来た。


だが……その……次の日シシリアに突撃され、マッサージをすることになったのだが……やはり、大きいと肩は凝るのだろうな……。

今度ウェンディやアイナにもたっぷり時間をかけてマッサージをすることにしたのだった。

※ エッチな事はしていません

  尻尾を綺麗にしているだけです。


  シシリアマッサージは、書いてみて大丈夫そうなら投稿しますが……期待はしないでください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今回は作者さんの言葉遊びが面白かった。 セリフだけで笑ってしまう作品もなかなか珍しい。 文章表現が豊かだけでなくわかりやすいからイメージしやすいので読者としてはとてもありがたい。 賛否両論は…
[良い点] 神回 きれいなしっぽはオシャレ!
[一言]  リートさんがメインで、学生の女の子達が香水や他の化粧品なら、提携というよりもリートさんを社長に据えて、女の子だけの会社を作ってしまうのも!  そして、イツキさんがトリートメントを獣人に広め…
2020/11/29 02:41 退会済み
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