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浮浪の不老者  作者: ポリ 外丸
第3章
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第34話 船旅

「ティノしゃま! これからどこへむかうのでしゅか?」


 マルコは、これから向かうところがどういう所なのか気になり、ティノに笑顔で問いかけた。


「それなんだが……」


「……?」


 ティノが少し言いにくそうにしているのを見て、マルコは首を傾げる。


「この大陸から出ていこうと思っている」


 マルコには、出来れば両親の国を見せてやりたかったが、今の状勢では不可能だろう。

 マルコ自身両親の国を見たいはずだと分かりつつ、ティノはこの大陸を離れる決断をした。


「……ほかのたいりくでしゅか!?」


 ティノの予想とは反して、マルコはキラキラとした瞳で喜んだ。


「じゅうじんやまじんにあえるのでしゅか?」


「……ああ、モーホクの大陸に行く予定だからな、会えるぞ」


 マルコの反応に戸惑いつつ、ティノはモーホク大陸への移動を伝えた。


「モーホクでしゅか~……」


 マルコがどんな想像をしているのか分からないが、どうやら嬉しそうなのでひと安心してセービの港に向かい大陸行きの船を探した。






――――――――――――――――――――


「すごいでしゅ! うみでしゅ!」


 モーホク大陸行きの船に乗り、出発してしばらくするとあたり1面の海にマルコはおおはしゃぎしていた。


「マルコ! あまりはしゃいで海に落ちるなよ!」


「はいっ!」


 マルコに注意しつつ、子供らしい反応にティノもなごんでいた。

 15日ほどの船旅は何事もなく進み、二人は無事モーホク大陸にたどり着いた。


「よしマルコ! 温泉に行くぞ!」


「ふぇ? おんせんでしゅか?」


 この大陸は色々な所で温泉が湧いている事で有名な大陸である。


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