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浮浪の不老者  作者: ポリ 外丸
第3章
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第29話 成長

 マルコのレベルが少し上がったので、ティノはマルコを連れて昨日と同じ低ランクの魔物が出る草原に向かった。


「レベルが上がったから、今度はスライムも倒せるだろう」


「はいっ! がんばりましゅ!」


 レベルが少し上がりステータスが上がった為か、ティノは昨日よりマルコが少したくましくなったように見えた。


“ガサッ!”


 ティノ達に気付かず、スライムが動いていた。


「おっ!? いたぞマルコ!」


「はいっ! いきましゅ!」


 ティノの言葉を合図に、マルコはスライムに向かって走り出した。


「やー!」


 剣に振り回されていた昨日とは違い、不格好ながらしっかりと剣を振って、マルコはスライムに斬りかかった。


“ズバッ!”


「やった! やりましゅた!」


 マルコの剣によって、スライムが魔石を残して消え去った。

 それを見て、マルコは嬉しそうにティノの方に振り返った。


「!!?」


 しかし次の瞬間ティノは動いた。

 振り返ったマルコの背後から、先程やられたスライムとは違うスライムが、マルコに向かって襲いかかって来ていた。

 その事にマルコは気付かず、ティノ方を見たままだった。


“シュパッ!”


 スライムの攻撃がマルコに届く手前で、スライムはティノの手刀によって真っ二つになった。


「えっ!? あっ……!?」


 振り返った時いたティノがいきなり消えて、次の瞬間背後に現れた事にマルコは驚いた。

 そして、自分がスライムに襲われかけていたことに気付いた。


「マルコ!」


「はい……」


 スライムを倒せたことを喜び過ぎ、周囲の警戒を怠った事を叱られると思い、マルコは少し弱い返事を返しうつ向いた。


「良くやったな!」


 ティノはうつ向いてしまったマルコの頭を、優しく微笑みながら撫でた。


「……はいっ!」


 叱られると思っていたマルコは、ティノに誉められてとても嬉しそうな笑顔で元気に返事をした。


「だが、油断は禁物だぞ!」


「はい……」


 どうやらマルコは気持ちがコロコロ変わる性格なのか、ティノの忠告に今度は少し弱い返事を返した。

 その後マルコにスライムや、スライムと同じ位弱い魔物の、角の生えたウサギを戦わせて、ティノは少しずつ戦闘の仕方を教えていった。

 剣を振るときの技術を丁寧に何度も教え、この日の夕方になる頃に、マルコは剣術のスキルを手に入れていた。




――ステータス――

〈名前〉マルコ・ディ・ルディチ

〈種族〉人族

〈性別〉男

〈年齢〉3

〈能力〉Lv  5

    HP  5/14

    MP  4/13

    攻撃力 9

    守備力 9

    力   7

    素早さ 7

    賢さ  9

    耐久  7

〈スキル〉

剣術  (Lv  1/10)

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