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浮浪の不老者  作者: ポリ 外丸
第2章
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第18話 ハンソー王国

 ハンソー王国


 ハンソー王国から見ると北西に位置する隣国、リンカン王国とはお互い不可侵の協定がなされている。

 協定がなされる前は、国境付近で幾度となく戦闘が行われ、一進一退を繰り返していた。

 西南にはミョーワ王国が有り、そちらとは友好的な関係を築いている。






――――――――――――――――――――


「あう~」


「ん~……、確かにカルロが赤子の時の面影はあるかな?」


 マルコの顔を見て、ティノはかつて見た息子の面影を見た。

 ティノは、現在ハンソー王国に来ていた。

 リンカン王国では、マルコを育てる事など出来ない。

 見つかれば即逮捕で即処刑だ。


「この国ならお前も大丈夫だぞ」


 仲が悪い為、リンカン王国からの追っ手がこの国迄来るはずがない。


「この国は久しぶりだな……」


 そう呟きながらティノは昔を思い出していた。





――――――――――――――――――――


 昔トウダイ村でドラーゴと戦った後、川を流されたティノは、そのまま海に流された。

 丁度その時ハンソー王国の船が通り、拾われたティノは、そのままハンソー王国に連れて行かれたのだった。

 拾われてから1週間は、気を失ったままでいたので、気が付いたときは、ハンソーの港町の漁師の家に寝かされていた。

 ハンソー王国に来て1週間後、目が覚めたティノは、助けてくれた漁師のヴィットリオの家で世話になっていた。


「ありがとうございました。ヴィットリオさん」


 死にかけの自分を面倒見てくれたヴィットリオに、礼を言って出ていくことにした。


「本当に行っちまうのか? その体で……」


 ヴィットリオは70才近くの老人だが、力仕事のせいか、かなりガタイが良い男性で、片手片足が無いティノの事を本気で心配していた。

 ヴィットリオは片手片足が無いティノが、入水自殺したと思っていたのである。


「田舎に息子を置いて来ているので……」


 ティノは、カルロと帰ると約束していたので、早くリンカン王国に戻りたいと思っていた。


「そうかい……、その体じゃ大変だと思うけど頑張りな!」


「本当にありがとうございました。この恩は必ず返しますので……」


 ティノも命の恩人であるヴィットリオに、お礼に何か送ろうと思ったのだが、ヴィットリオ本人に断られ、今は何のお返しが出来ない為、そう言う事しか出来なかったな。


「あんま気にするなよ。今度は息子の顔でも見せてくれや!」


「ありがとうございました。それでは失礼します」


 そうヴィットリオに言ってティノは、ハンソー王国の港町ジョセンから、リンカン王国の国境に向かって行った。



――ステータス――

〈名前〉ティノ

〈種族〉人族

〈性別〉男

〈能力〉Lv  108

    HP  187/187

    MP  407/407

    攻撃力 93

    守備力 89

    力   87

    素早さ 52

    賢さ  227

    耐久  71

〈スキル〉

農業  (Lv 4/10)

火魔法 (Lv 5/10)

水魔法 (Lv 6/10)

風魔法 (Lv 3/10)

土魔法 (Lv 3/10)

雷魔法 (Lv 2/10)

闇魔法 (Lv 2/10)

光魔法 (Lv 2/10)

無詠唱 (Lv 7/10)

剣術  (Lv 4/10)

武術  (Lv 3/10)

〈特殊スキル〉 不老

〈称号〉 浮浪者


 ステータスをどうしようか悩んでいます。

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