第16話 ルディチ家
リンカン王国、ルディチ家
初代当主、カルロ・ディ・ルディチの武功によって出来た1族。
カルロの子、エンリコ・ディ・ルディチが2代目になり、領地経営に尽力したエンリコによってトウダイは村から町に昇格した。
3代目ピエトロ・ディ・ルディチ、父のエンリコから受け継いだ領地と、隣国との戦時での活躍により男爵位を与えられ、トウダイの南東にある隣の村ヤタも領地として与えられた。
4代目エドアルド・ディ・ルディチ、ヤタを村から町に昇格させ、トウダイも更に発展させ、5代目による市への昇格の基盤を作った。
5代目ジャコモ・ディ・ルディチ、トウダイを町から市へ昇格させた。
魔法の才が有り、特に回復の魔法の発展に尽力した。
6代目リッカルド・ディ・ルディチ、武術・魔法の才が平凡と呼ばれた男、しかし本人の努力によって知能は歴代最高と呼ばれた。
ヤタを町から市に昇格させ、父の影響からか、医学の発展に尽力した。
7代目アウグスト・ディ・ルディチ、武術に優れ、王都で突如スタンピートが起きたときの活躍により伯爵の地位を得て、トウダイの南にあるツカチ村を領地として与えられた。
8代目レアンドロ・ディ・ルディチ、ツカチを村から町に昇格させた。
歴代最強と呼ばれた男だが、当時の王国は平和な世であった為、その能力が全力で使われる事は無かった不運の男。
9代目マウリツィオ・ディ・ルディチ、ツカチを町から市へ昇格させた。
料理に関心が有り、トウダイ・ヤタ・ツカチの領地で食を充実させた。
10代目ステファノ・ディ・ルディチ、魔法の才が有り、土魔法が得意で建築家として名を馳せた。
そして現在11代目フランコ・ディ・ルディチが当主としてルディチ家を継いでいる。
「なるほどね……」
“パタン”
ルディチ家の歴史が書かれた本を閉じ、魔法の指輪に収納する。
「あう~」
腕に抱く赤子、マルコ・ディ・ルディチを連れてティノはリンカン王国から去った。
名前を考えるのに苦しんだ。自分の中でイタリアっぽいのを選んだつもりです。