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新社会人 4

 三沢班との狩が無事に終わりベースキャンプに戻って見ると指導教官とうちの馬鹿親父が揉めていた。

その側で生徒達は二人の話を固唾を呑んで見守っていた。

「宜しいか!2度と此の様な真似はしないで頂きたい。」

ナニナニ皆してうちの親父を絞めてんの是非まぜて欲しいんですけど・・・しかしあれだけ一方的に言われ続けるのは珍しいな?


生徒達が集まってる中には祐太郎や上田さんの姿もあった。

「祐太郎、うちの馬鹿親父何をやらかしたの?」

「其れが・・・」

「黙れ!虎男さんを侮辱する事は許さない!解ったらその口を閉じてろデカブツ!」

搾る様な声で俺をディする上田さんとそのお仲間達に睨まれた俺は涙目で祐太郎を見た。」


「あ〜分かったコッチで説明してやる。」

そう言うと祐太郎は俺を引っ張って皆の輪から出て行った。

他のハンターや指導教官達が心配してる中を掻き分けて人気の無い所まで来ると祐太郎は、話始めた。

「上田が落ちこぼれって話は前にしたよな。」

「うん。」

「今回の班分けも優秀な三沢班、並みの石原班、そして落第寸前の上田班に分かれてたんだ、此処までは分かったか。」

「ウム。」知らんてそんなの。

「林田としては今回の実習で上田達がしくじってハンター試験を諦めさせたかったんだよ。おそらくな。しかし自分が実習を見た班が失格となるのはプライドが許さない。その結果落第寸前の上田班は親父さんが試験官をする事になったと!此処までは分かったか。」

「ウム。」じゃあ俺も試験官だったのか!

「その結果は全員合格になりました。」

「そりゃあ目出度い」

「林田以外はな!」

「?」


「今まで3年間教えてもマトモに出来なかった落ちこぼれのアイツラを親父さんは、1回教えただけでラプトルを狩れるハンターにしちまった訳だ!林田としては目論見は外れるはプライドはズタズタだわであの騒ぎって事だ。」

「成る程。しかし何で俺が上田さん達からディスられにゃならんのだ?」

「それぐらい親父さんの事をリスペクトしちゃったんじゃないか?」

「つまり」

「やぶ蛇だな。」

あかん、やっぱり泣きそうです。



虎男さんが試験官になってくれた時は少し心配だった。

この人も林田教官の様に私達を落ちこぼれ扱いするのでは無いかと思ったからだ。

でも其が単なる杞憂だと直ぐに分かった。

それ所か私達の話を丁寧に聞いてくれて私達はにあった狩の方法を教えてくれた。


「分かった。まぁ心配するな。ハンターにとって背が高い低いとか力が有るとか無いとか、そんな事全く意味が無いって事を教えてやるよ。」


そう笑いながら虎男さんは私達に言いました。

最初は単なる優しさ慰めてだと思っていました。 でもそれが勘違いだと言う事が直ぐに分かりました。

虎男さんは私達にあった幾つもの方法をその場でやって見せてくれました。

私達にとっては正に目の覚める様な思いでした。 私達にも未来が在るとまだ諦める必要何か無いと、思わせてくれる技の数々でした。

その後狩り場で私達が成功するまで根気よく付き合って下さいました。

お陰で私達の班も規定の狩をクリアする事が出来ました。


歓びながらベースキャンプに戻ると先に戻っていた林田が我々の合否を虎男さんに訪ねた。

その後は林田が虎男さんに噛みつく結果になった。

此れではっきりした林田の奴は私達を落第させハンター試験を受けさせない積りだったんだ。

私は怒りで目の前が眩んでいた。

其処にあのデカブツが帰って来た。

何も分かって無いくせにいきなり虎男さんをディスりやがった!


その瞬間林田に向けられて居たすべての怒りが虎二郎に向かった。

こんな奴が何故虎男さんの子供何だって、何かの間違いじゃ無いのかと!いいえ間違いにすべきだと、虎男さんに相応しいのはお前じゃないと・・・


その後、虎二郎は林田に呼ばれて三沢班の合否に着いて聞かれ完ぺきだった旨を伝えた。


叱られた。


"解せぬ。"


講してハンター高校の野外実習は終了した。




"済まん虎二郎!"


半年後世間では卒業シーズン真っ盛りの中、我が家では俺の前には頭を下げる親父とその横で満面の笑みを浮かべる上田さんが居た。


"そう言う事なので今日中にこの家から出てって下さいね。"


ウム。全く意味が分からん。

「おっしゃってる事が良く分からんのですが?」


「本当に察しが悪いんですね。背がデカいと脳にまで血液が行かないのかしら?」

そう言って上田さんは俺に左手を見せた。

その手には光輝くエンゲージリングがこれ見よがしにはめられていた。


「私と虎男さんはこの度結婚しました。ちなみにお腹の中には虎男さんの子供を授かっています。ですので今日中に出て行って下さいね。」

そう言って上田さんは此れでもかと云うドヤ顔をした。


「え〜と、何処から突っ込んで良いのか分からないが100歩譲って出来ちゃった結婚は良いとして何故に俺が出てかないとダメなの?」

「まぁ新婚家庭に居座る積りですか!図々しい。はっきり云えば私が貴方の事を嫌いだからです。お腹の子供に触ります。」

「oh〜!」

あまりに身勝手な台詞に思わずフリーズしてると、親父が辛そうに頭を下げて来た。

「本当に済まん。落ち着いたら話し合おう。」

と一方的に話をし家から追い出されて締まった。・・・


茫然としていると突然玄関が開き上田さんが、

「荷物邪魔なので早めに持って行って下さいね。」

とゴミを見る様な目で俺に云った。



"俺が一体何をしたんでしょう。"






 風間虎二郎もう直ぐ19才、

朝、目が覚めると宿無しになっていた。

取り合えずハンター装備だけは持ち出せたが、

此からどうしたら良いかさっぱり分からん。

途方にくれた俺は現実逃避の為にスナック純子に向かった。


スナック純子に着くと其処にはかつて無い程の泥酔した遠山さんが居た。


"遠山の叔父さん。・・・"


「うん?虎二郎君ですか、その顔は君も聞かされたばかりのようですね。」

そう言うと遠山さんはカウンターの自分の横の席を指差し座る様に言った。


「虎二郎君私ねこの街を出ようと思ってるんですよ。」

うっそ〜ん!正直言って行き場の無い俺は叔父さんの所に転がり込もうと思って居たのに!

「訳を伺ってもいいですか?」


「僕はね、虎男さんが丁度君の年の頃から組んで来たんだ。家族より長い時間を二人で過ごしたんだ。」

うん。


「そんな虎男さんが君のお母さんと結婚してね。でもその時は我慢できたんだ。彼女は幼馴染みだし、何より本当に思い遣りの在る人だった。」

うん? 何で今さら母ちゃんの話・・・


「でも今度の相手はない!僕と云うものが在りながらあんな小娘にたぶらかされて、手を出すなら僕に出すはずだろ!うゎ〜ん・・・」

 うゎ〜ナニナニ叔父さんてそっち系なの?俺は純子さんをそっと見ると純子さんが意味ありげに頷いていた。


「この想いは誰にも言わずにこの街を出ようと思ってたんだけど本当にダメだよね。ゴメンね。・・・」

そう言うと遠山さんはカウンターに突っ伏した。


しかしそんな叔父さんを見ながら俺の灰色の脳細胞ちゃんはこう思ってた!此を利用して馬鹿親父に復讐出来んじゃねぇ!


「叔父さん、諦めるにしてもケジメは付けないとスッキリしないよね。」

「虎二郎君、何を言ってるの?」

"クックックックッ、まぁ僕に任せて下さい。悪いようにはしませんよ。"



1時間後俺は親父をスナックに呼び出した。


「まぁ色々云いたい事は在るがそれでも結婚と兄弟が生まれる事は目出度い!さぁ呑もうぜ親父!」

「そう言ってくれるのか・・・ありがとう。」

そう言うと親父は俺が渡したグラスをイッキに飲み干した。


30分後睡眠薬の効いた親父はぐっすりと眠りに着いていた。

"親父よっぽど疲れてたんだな、

・・・でも本番は此れからだ!"

「遠山の叔父さん起きて下さい。」

「う〜んどうしたんだい虎二郎君?」

カウンターの後ろで寝ていた叔父さんを俺は急ぎ起こした。

「さっ!僕からのプレゼントです。」

"此れは虎男さんどうしたの?一体ナニが?"

ナニがだと?ナニが暴れるのは此れからだろうが・・・ゲェヒヒヒヒ俺は心の中で笑いを堪えるので必死だった。


「叔父さんが想いを抱えたままこの街を出て行くのは僕には悲し過ぎます。責めて最後の夜なら在りったけの思いの丈をぶつけて行って下さい。」

「しかしそんな事・・・」

「天国の母ちゃんも叔父さんなら許してくれますよ。」・・・本当は知らんけど!


「虎二郎君ありがとう。」

そう言って叔父さんは意識の無い親父を担いで夜の街に消えて行った。


「純子ママ協力サンキューです。」

「悪いわね〜黒いわね〜サスガのアタシもドン引よ!」

「え〜でも協力してくれたじゃないですか?」

「遠山ちゃんの思いは知ってたからね、でも実の父親オカマに売るか?」

「売った何て人聞きの悪い!金銭問題は発生してません。世話になった遠山の叔父さんにお礼がしたかっただけ!」

「じゃあ何でそんなにニヤニヤしてるのさ?」

「気のせいです。」

講して遠山の叔父さんはこの街を去って行った。


「所でママ今日泊まる所無いの?泊めて!」

「絶対やだ!」

即答かよ!



後日親父からこう言われました。

「最近ケツが痛くてな。」

俺は満面の笑みを浮かべてこう言いました。

「親父も年なんだから辛いものは控えろよ。」


講して俺は独立する事になりました。








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