9,嘘つきな私。正直なあなた。
更新が遅くなってすいません。
今回で回想編は終了です。
舞台は卒業式!
最後まで読んで行って下さい。
例えばあの頃に戻れるなら…
私達は今度こそ後悔したい道を選べますか?
愛を貫き通せるのか?
それとも…
道徳を守り抜けるのか?
私はまだ中途半端なまま…。
9,嘘つきな私。正直なあなた。
3月14日―卒業式―
楽しかった事。辛かった事。
笑った事。泣いた事。
恋をして…失恋した事。
いっぱい詰まった3年間。
あれから、一樹と綾は学年公認カップルに戻り、
私は…元通りとは行かなくても、たくさんの友達が戻ってきた。
私と一樹は挨拶する程度で…それだけで充分だった。
ただの片想いで、ただの失恋。
別に今回が初めてなわけじゃない。
「舞子…。」
誰もいない教室で、窓から校庭で別れを惜しむ友達達を眺めていた。
「一樹…何してるの?」
嘘。本当は一樹は来てくれるって信じなてた。
「舞子の事…探してた。」
本当に私はズルい。
一樹のそんな言葉がとても嬉しい。
「綾とは高校一緒なんだよね。2人とも頭いいなんて羨ましいよ。」
「あぁ…。」
「で…何しに来たの?」
本当にズルい。
知ってるくせに…。
待ってたのに…。
「今日、ホワイトディだろ?俺…舞子からチョコ貰ったから。」
「あんなの義理なのに…。わざわざ律義だね。」
つい笑ってしまう。
「でも、俺が何かしたいんだ。何が欲しい?」
一樹。
心の中でそう即答する。
諦めが悪すぎて、つい笑ってしまう。
「第2ボタン。」
笑顔で答える。
本当は大きな賭けのつもり。
少し…震えている。
「ごめん…これは…」
「知ってるよ。綾にあげるんでしょ?」
笑顔で答える。
目の前は真っ暗。
頬には…伝う涙。
今、一樹の目に私はどういうふうに写っているのかな?
突然、唇にあたたかいものが触れた。
「ごめんな。」
キス…された。
遅れて気づく。
一樹はそれだけ言って、教室から出て行った。
取り残された私は…共犯者に裏切られたような惨めな気分で、誰も居ない教室で一人泣いた。
今日で全て終わったんだって…泣いていたんだ。
それが私達の過去の全てだ。
「あの時…卒業式の時、舞子は第2ボタンが欲しいって言っただろ。」
私が何も喋れないでいると、一樹は続けた。
「あの時…正直言うと怖かったんだ。それまでも何回も舞子を泣かせて来たのに、これから俺に守れるのかって。でも今なら…ハッキリ言える。もう舞子を悲しませたり…泣かせたりしない。俺が舞子の事守りたい。」
「何言ってるか、わかってるの?勝手な事言わないで!」
「わがまま言ってるのはわかってるんだ…。これ、第2ボタンの代わりのつもりで用意してきたんだ。」
そう言って、一樹は鞄から小さな箱を取り出した。
聞かなくてもそれが何か、すぐにわかる。
指輪だ…。
私は…何を選べばいいんだろう…?
読んで頂いて、ありがとうございます。
次回が最終回の予定です!!
ただ…私自身、何を選んで終わりにしたらいいのか悩んでいます。
舞子はどうするべきなのか、アドバイスやご意見ご感想をお待ちしています!ありがとうございました。




