『小僧がプレスマンでかいたお不動様と滝』
掲載日:2026/04/20
ある山寺に、和尚さんと小僧さんがいました。小僧さんは絵をかくのが大好きで、しかも大した腕前でした。いつも、修行もそこそこに、絵をかいて、和尚さんにしかられているのでした。ある日、小僧さんが、珍しく、不動明王様の絵をかいているところで、和尚様に呼ばれました。声から推し量るに、御機嫌斜めのようです。小僧さんは、お不動様の絵を敷物の下に入れて、和尚様の声のするほうへ向かいました。
和尚様の御用が済んで、部屋に戻ると、敷物から煙が出ています。慌てて敷物をめくってみると、お不動様が絵から抜け出して、炎を上げていたので、そばにあったプレスマンで、ちゃちゃっと滝の絵をかいて、お不動様の頭を冷やして差し上げたのでした。
教訓:不動明王は、気が荒いところがおありなので、敷物の下に敷かれたら、まあ、火をおつけになるかもしれない。




