一分半〜三分程度
〈どんぐり達の世話 一分半程度〉◆◇どんぐりの背比べ達(十代後半の男) ★お世話係になっている男(十代後半) ☆ちょっかい掛けに来た男(十代後半)
◆「今日は絶対に俺の方がたくさん敵を倒した」
◇「はぁ? 僕の方が多かったに決まってる」
◆「いや俺だ」
◇「僕だ」
◆「俺」
◇「僕!」
★「二人ともやめなよ、そろそろみんな集まってくるんだから。また喧嘩してるって点数下げられたらこっちがたまったものじゃない」
◆「じゃあお前は、俺とこいつ」
◇「どっちが多く敵を倒したと思う?」
★「はぁあ? そんなの……五分五分でしょ」
◆「絶対に俺!」
◇「絶対に僕!」
★「あー、もう。やめてくれよ……。というか、このチームで一番敵を倒したのは僕だからな?」
☆「そうそう。お前ら二人ともこいつより弱いんだから、どんぐりの背比べしてんじゃねーよ」
◇「なっ……!」
◆「く、くそぅ……」
★「はぁ、本当さぁ……僕がやめろって言った時にやめろよな」
◆「だってさあ……」
☆「甘えてんのさ。お前が優しいから」
★「今度から容赦なく殴ろうかな」
☆「それくらいしていいと思うぜ」
◇「えっ」
◆「……冗談だよな?」
★「どうかな」
◆「……あの、今度から大人しくするから」
◇「うんうん。だから殴るのは、ね。よそうよ。暴力よくないし」
★「はぁ、本当疲れるな。こいつらのお守りは」
☆「俺が変わってやりたいくらいだぜ」
★「思ってないだろ」
☆「あれーバレてら」
〈獣人四人班 三分程度〉 ◆キツネ(男) ◇ブタ(男) ★ネコ(男) ☆タヌキ(女)
◆「あの……皆さん戦ってくれません?」
◇「オレハラへった」
◆「ネコ丸は?」
★「僕今ゲームしてるからー。ログインボーナス全部受け取ったらね」
◆「……タヌ子?」
☆「や、やってるよ。ほら、ほら!」
◆「そう、ですね……。微塵も、当たっていないですが……。どうしてうちの班はこうなんでしょう。今日も私が倒さないといけないじゃないですか」
☆「っうわ〜ん、コン太さん助けて〜っ!」
◆「あぁ……っ! い、今助けるのでちょっと待ってくださいね!」
(間)
◇「……なぁネコ丸」
★「なんだよトン吉」
◇「あいつら、いつくっ付くんだろうな」
(間)
◆「大丈夫ですか? 怪我は?」
☆「大丈夫っ。あの、ありがとう」
◆「いえ、怪我がなくてよかったです。どこも痛くないですね?」
☆「うん、いつもコン太さんは強くてかっこいいね。頼りになるよ」
◆「そ、そうですか? ……君も頑張ってると思いますよ」
☆「え、えへへ、そうかな? でも、もっと頑張らなくちゃ」
(間)
★「さあね。キミが食べることに飽きた頃じゃない?」
◇「じゃあ一生むりだぜ? それ」
★「トン吉くんひ〜どいなぁ」
◇「お前も中々だけどな」
(間)
☆「トン吉くーん、ネコ丸くーん、討伐終わったよ」
★「あぁお疲れー」
◇「ありがとなー」
◆「『お疲れー』じゃないですよ。あなた方も班の一員なんですから、しっかり戦ってもらわないと」
◇「オレ達は関係が進むように、敢えてこうしてやってんのによぉ、ひでぇ言い草だぜ。なあ、ネコ丸?」
★「そうだそうだー。僕達は応援してるんだぞー」
☆「関係?」
◆「……タヌ子は気にしないでください。こほん。では次の目的地へと急ぎますよ。魔物に皆が襲われる前に行かなくては」
☆「うん、そうだね」
◆「ネコ丸、トン吉、『応援』してくれているのなら、次はあなた方二人が戦ってくださいね。私とタヌ子は休憩しているので」
◇「げっ」
★「うへー」
☆「休憩していいの?」
◆「もちろん。彼らはちょっと怠けすぎです」
☆「やったぁ! じゃああの、えっと、お餅とか食べる? おやつに持ってきたの」
◇「えー、いいなぁ」
◆「トン吉さん?」
◇「わ、分かってるって。ちゃんと戦うよ」
(間)
★「仕返しされちゃったね〜、トン吉。……キミちゃんと戦い方覚えてるよね?」
◇「お前と二人の見回り当番の時はいつもちゃんとやってるだろ?」
★「確かに。……キミは純粋にあの二人を応援しててすごいよねー」
◇「お前は違うのか?」
★「そりゃしてるけど、あまりに遅すぎてねー。じれったいって気持ちもなくなっちゃったよ」
◇「それはそうだな。もうちょっとコン太には頑張ってもらいたいもんだぜ」




