一分程度(BL)
〈問題だらけの恋 一分程度〉 ◆中流階級の男 ◇庶民の男
◆「好き」
◇「っあなたはまたそうやって……!」
◆「本気だよ」
◇「だから困るんです」
◆「照れてるの?」
◇「殴られたいんですか? あなたも分かっておいででしょう? 私達がどういう関係か」
◆「男と男。中流階級の僕と、庶民の君。分かってるさ。それでも僕は君と歩みたい。駄目なの?」
◇「駄目とか、そういう問題では……。とにかく、問題だらけなんですよ! なのに……なのに、どうして貴方はいつもそう何も心配ないとでもいうような目で見つめてくるんですか」
◆「僕にも、全く心配がない訳じゃないよ。でもね、一人じゃないから、向き合える気がするんだよ」
◇「……私には、まだ分かりません」
◆「そっか。じゃあのんびり待つ」
〈いけない恋? 五十秒程度〉 ◆年下 ◇年上
◆「っいけませんよ、男同士で、こんなこと……」
◇「何がいけないの? 男と女も、このように愛を交わすだろう?」
◆「でもっ、あなたには奥さんがいるだろ……?」
◇「駄目なの? 彼女にもいるよ。そういう人」
◆「なっ……だ、だからってそんな……」
◇「お互い知ってるし許してる。というか僕達はそもそも政略結婚で愛なんてない。だから嫌いなんだ。あの家も」
◆「……」
◇「幻滅?」
◆「そんな子犬みたいな顔で言わないでくださいよ。……はぁ、じゃあちゃんとあの女から許しを貰ってきてください。目に見える形で」
◇「用心深いなぁ」
◆「当たり前です。嫌ですよ、ドロドロした展開なんて」
◇「じゃあ明日持ってくるから、少し待って」
◆「ちゃんとした書面でお願いします」
◇「分かったよ」
〈配役 五十秒程度〉◆年下 ◇糸目の年上
◆「なぜ僕に構うんです?」
◇「知りたい? 知ってるかと思ってたけど。……じゃあ教えてあげる。君のことが好きだからだよ」
◆「な……何を、言って……」
◇「君の方から質問してきたんだよ。僕の気持ちだけ暴いといて、そっちは何も教えてくれないなんて、ずるいな?」
◆「……っ僕の気持ちなんて、とっくに知ってるでしょ」
◇「君の口から聞きたいと言ったんだ。……滅多にしないわがままなんだよ、聞いてくれる?」
◆「……ずるいですね、本当。……好きですよ。あなたのこと、昔から。……これで満足ですか?」
◇「うん、満足」
◆「あーもう。熱くなったので後で氷菓奢ってくださいね」
◇「それくらいお安い御用だよ」




