第6話「邂逅/召喚」
世界観に関する作中の説明って難しいね
現在、自室寮の扉の前に立っている。
う〜ん...これから仲良くできるだろうか?
そう考えながら扉を開けると、中には誰も居ないようだ。
アズマ「ごめんくださ〜い。誰か〜?」
そう言いながら入口に1番近い扉を開ける。
アズマ「へっ...?」
アリス「えっ...?」
......
アリス「~~~~へっ変態!!」
バチン!!
アズマ「へぶっ?!」
―――――
シエン「それで〜?アリスのお風呂を覗こうと?えーっと...」
そう、イヤーウォーマーを着けた彼...彼女?はお茶を出してくれる。
アズマ「アズマです...。って違うよ!」
シエン「アズマ君じゃないの?」
アズマ「そこじゃなくて!」
アリス「話が進んでないわよ、シエン。」
お茶を啜るアリスはその人を嗜めるように言った。
シエン「おやや!そうだった」
「ボクは『シエン・アルルバント』改めて退院&初めまして記念にどうぞ!」
そう言って出したのは1切れのチーズケーキだった。
アリス「あなたは毎回チーズケーキなの?」
シエン「いいじゃ〜ん、ボクの手作りだよ〜?」
アズマ「手作りなの?!」
アリス「シエンは作る事に関しては一流よ」
そう言うアリスは既にチーズケーキを食べ始めていた。
アズマ「僕もいただきま〜す」
「んま!!」
シエン「でしょ〜?」
「ルーディも寮生活すればいいのに...」
アリス「仕方ないわよ。ルディアにはルディアの事情があるもの。」
アズマ「ルディア?」
シエン「そう言えば言ってなかったね」
「寮は1部屋4人なんだよね。それでこの羊寮の1-1はボクとアリスとアズマ、それであと1人がさっき言ってた『ルディア・ベイベラス』。ルーディは特待生候補だよ〜」
アズマ「特待生って?」
アリス「月1回の学力テストで全教科総合650点以上を取った生徒に学園から贈られる称号の様なものよ。」
シエン「そうそう!特典として学費の全額免除や希望する先生の特別授業が受けられたり、いいこと尽くし何だよ〜!」
アリス「まぁ、特待生は10人という少ない定員数だから満点を取るに越したことはないわよ。」
「それよりあなた、1ヶ月も来てないけど勉強は大丈夫なの?」
アズマ「うん。入学前、姉さんに教えてもらったよ。」
シエン「今日の授業はどうするの〜?」
アズマ「午前中は学園長先生に呼ばれてて、午後から授業に出席するよ。」
そう言い、フォークを置き手を合わせる。
アズマ「ご馳走様」
シエン「お粗末さま〜♪」
アズマ「歓迎会、ありがとう。それじゃ、行ってくるよ。」
シエン「行ってらっしゃ〜い!」
―――――
学園長室に呼ばれた僕は部屋の前まで来ていた。
――コンコン、コンコン
アズマ「失礼します。」
そう言い、部屋に足を踏み入れる。
ラティーナ「待っていました、アズマ君。」
中には横長の机の奥に座っているラティーナ学園長が居た。
ラティーナ「召喚の儀式を行う前に1つ、勝手ながら貴方の身分の話を少し。」
「入学時に身分を少し偽りまして、家名の『アンギペル』を名乗らない様に。」
アズマ「真意は僕にはわかりかねますが、了解しました。」
ラティーナ「理解が有る生徒で嬉しいわ。」
「それでは本題に入りましょうか。」
学園長先生がそう言っている最中に後ろから扉の開く音がする。
アズマ「セバスチャンさん?!」
セバスチャン「先程ぶりですね、アズマ君。」
学園長室に入って来た人はセバスチャンさんだった。
ラティーナ「説明が足りませんでしたね、アズマ君。召喚の儀式には1名以上の三強の同席が必要なのよ。」
セバスチャン「それでは、移動しましょうか。」
そう言い、セバスチャンさんが指を鳴らす。
すると、瞬きの間に場所が移動されていた。
アズマ「す...凄い...!これがセバスチャンさんの能力ですか?」
セバスチャン「いえ、学園で特能学を学んで行けば君でも使えますよ。」
ラティーナ「お喋りはそこまでにして、始めましょうか。」
そう言うラティーナ学園長の方を見ると荘厳な魔法陣の中心地に大きな聖杯が置かれていた。
ラティーナ「│使い魔に関する講義を少し。」
「│使い魔はダンジョンに生息するBランク以上の魔物を呼び出し、契約によって使役するものです。」
アズマ「セバスチャンさんや学園長先生にも│使い魔が居るんですか?」
セバスチャン「えぇ、勿論。人によっては2人で1体の│使い魔を使役する者や1人で複数体の│使い魔を使役する者もおりますよ。」
ラティーナ「召喚の儀式はこの魔法陣を魔物の血で描き、聖杯に自身の生き血を数滴注ぐ事で成立します。」
「後は貴方が血を注ぐだけです。」
アズマ「それでは、始めてしまっても?」
セバスチャン「君の覚悟の後で構いません。」
そう落ち着かせてくれるセバスチャンさんを横目に僕は聖杯に血を注ぐ。
すると、魔法陣が赤黒く光だし周囲が霧に覆われた。
その霧の中心で立ち尽くしていると1つの声が聞こえる。
?「我を呼び出したのは其方か?」
アズマ「あぁ、お前は誰だ?」
?「我に名は無い。」
アズマ「僕はお前と使い魔の契約をする為に、ここに呼んだ。」
?「ほう?使い魔とは、随分と矮小な事を言う者だ。」
?「......!」
アズマ「対価は何だ?」
?「でしたら...」
魔法陣を包む霧が晴れていく。
?「我を貴方様の御側に置いてくださいますか。」
霧が晴れ、姿を現したのは黒い外套を身に纏う者が膝を付いて尽くしていた。
アズマ「...?」
セバスチャン「どきなさいアズマ君!」
呆然としていた僕をセバスチャンさんが後ろへ突き飛ばし、僕が呼び出した使い魔へ構える。
?「...!主様に手を挙げるとは...死になさい!」
アズマ「待って!」
セバスチャンさんに攻撃しようと手を差し向ける何かを止めに入る。
アズマ「答えがまだだったね。」
?「御側に置いてくださいますか...?!」
アズマ「いいよ...でも条件がある。」
突貫で話し出す。
自分でも何を言ってるんだ?
?「条件...と、申しますと?」
アズマ「互いに1つ〜3つの条件を提示し合い、了承出来れば契約成立ってこと。」
?「我としては御側に置いてくださるだけで有難いのですが...では、月に1回血を頂けますか?」
アズマ「その2つでいいの?」
?「えぇ。それ以上主様に求めるのは無礼と言う者です。」
アズマ「僕は気にしないけど...じゃあ僕の条件は〜...」
そうして僕の条件を提示する。
「1つは『無闇矢鱈に殺さないこと』2つ目は出来ればでいいけど『馴染みやすい姿に変えて欲しい』かな。」
?「2つで宜しいのですか?」
アズマ「じゃあ、名前をあげるよ。」
?「宜しいのですか?!」
アズマ「名前が無いと傍に居てくれても過ごし難いじゃん?」
?「恐悦至極に御座います。」
アズマ「う〜ん...前の名前とか無かった?」
?「えぇ。何分、窖に巣食い落眠を貪っていた怠け者で御座いますから。」
アズマ「そっか〜...じゃ、『ディーク』は?」
ディーク「『ディーク』...で御座いますか...!」
アズマ「嫌だった?」
ディーク「いえ。このディーク、これ以上無い歓喜に打ち震えております。」
セバスチャン「アズマ君...」
アズマ「あ!すいません、セバスチャンさん。」
ラティーナ「君が謝る必要は無いのよ。」
後ろで見ていたセバスチャンさんとラティーナ学園長が声を差す。
ラティーナ「既に契約が成立してしまった様ですし。」
セバスチャン「アズマ君...君はつくづく例外ですね...。」
アズマ「な...なんかすいません。」
名前:アズマ・アンギペル
前世:東一星
家族:母 父 姉
種族:人間
属性:無し
能力:無し
ランク:E




