第4話「戦闘/死闘」
戦闘描写苦手です
休憩後、僕と姉さんは特能学実技演習場へ向かった。
演習場は楕円状に広がっていて、観客席は外周を登った上に演習場を囲む様に広がっていた。
中央には既に皆揃っていて、僕と姉さんは最後だった。
ジョンディック「全員来たな。」
「これより、簡単な能力試験を行う。試験内容は俺と1体1の模擬戦を行い、審判を務めるルーカスさんが止めた時点での実力を俺が見極め、合否を決める。」
「最初はニーシャ、お前だ。他の者は上に上がれ。」
ニーシャを除いた推薦者と姉さんは観戦席へ登った。
―――――
セバスチャン「それでは、両者模擬戦を初めても?」
ニーシャ「はいネ!」
ジョンディック「初めてくれ」
セバスチャン「それでは...初め!」
その言葉と共に、ジョンディックさんは地中からの枝攻撃を仕掛けた。
ニーシャ『空渡り!』
これが...ニーシャの能力?!
演習場全体の空間が止まった。
そして、止まったジョンディックさんにニーシャが向かい、タッチした。
ニーシャ「はいタッチ!わたしの勝ちネ!」
そうニーシャが言うと再び、演習場全体の空間が動き始めた。
セバスチャン「勝負あり、ですね?オーディス君。」
ジョンディック「あぁ、俺の負けだ。」
ニーシャ「ってことは、わたし合格ね!?」
ジョンディック「...合格だよ。」
その言葉にニーシャは嬉しそうに跳ねていた。
ニーシャ「やったネ!やったネ!」
ジョンディック「次はナーシャだ。」
ナーシャ「は...はい!」
ナーシャはニーシャと入れ替わりで演習場中心へ行った。
―――――
セバスチャン「両者、構え!」
その声にオドオドしながらもナーシャは構える。
「模擬戦...初め!」
初めの合図と共に、ニーシャの時と同じ地中からの枝攻撃を仕掛けた。
ナーシャ「ひぃぃ!」
腰の抜けた声とは裏腹に、ニーシャと同様に演習場が止まる。
セバスチャン「そこまで。」
セバスチャンさんの声で再び演習場の時が動き出す。
ジョンディック「成程。2人共『金属性』か」
セバスチャン「えぇ。2人共、私と同じ属性です。」
ジョンディック「それでもニーシャは空間、ナーシャは時間に長けているな。」
セバスチャン「その通りですよ。2人共、現状はBランクです。」
ジョンディック「んじゃ、次はアリスだ。」
アリス「はい...。」
そのくらいのタイミングで観客席が騒がしくなる。
どうやら一般入学の人達が入って来たようだ。
いや、それよりも...アリスさん、元気無い...?
―――――
セバスチャン「それでは両者、構え!」
アリスさんは構えを取るが、やはり震えている。
アズマ「姉さん、――」
アン「...!はいはい」
セバスチャン「模擬戦...初め!」
その瞬間、震えるアリスにジョンディックの正面からの枝攻撃が向かう。
...!
気付いたら体が動いていた。
僕はアリスを庇う様にアリスとジョンディックの間に立った。
アズマ「お前...今アリスさんを殺そうとしただろ。」
ジョンディック「当たり前だろ。」
こいつ...
ジョンディック「先の講義の意味が分からん程、無能者では無いだろう?」
アズマ「何でお前はアリスさんを殺そうとした!?」
僕は心にあった疑念を投げ掛けた。
ジョンディック「そいつが一族の面汚しだからだ!」
その言葉にスイッチが入り、いつの間にか剣を抜いていた。
ジョンディック「剣!どこまでも無能者だな...!」
「そうまでして、その面汚しを救いたいか!」
アズマ「違うね...」
僕は...
アズマ「僕が...姉さんに、僕に誓ったからだ!」
ジョンディック「ヒーロー気取りの偽善者め...!」
その言葉と共にジョンディックは地中から僕に攻撃を仕掛けた。
その攻撃を僕はアリスを庇いながら防いだ。
アズマ「姉さん!!」
影から手が伸び、アリスを連れていく。
〜〜〜〜〜
アリス「っ...!こ、ここは?」
アン「アタシの能力で観客席まで避難させた。」
「しっかりと見なさい。貴女を救わんとする男を...」
セバスチャン《アン殿!聞こえますか!?》
これは...セバスさんの念話!
アン《どうしました?》
セバスチャン《演習場の中心地に能力が効かないのです!》
《アン殿は観客の皆さんの避難を!私は原因の究明と2人の鎮静をします!》
アン《分かりました!》
〜〜〜〜〜
ジョンディック「あのグズを庇ったか...!」
腹を持ってかれたか...いや、それより
その言葉に僕は溜め込んでいた思いをぶつける。
アズマ「お前は...!どうして大切な人を殺そうと出来るんだよ...!?」
ジョンディック「...ッ!」
その言葉に、静かにジョンディックは切れた。
ジョンディック「黙れぇーー!」
明らかに図星を付かれ、攻撃が少し単調になる。
ジョンディック「お前には分かるのか!?女系名家に産まれ!『落ちこぼれ』『面汚し』と後ろ指刺され!それでも努力し、ここまで登り詰めた俺の気持ちが!?」
アズマ「分かるさ!!」
僕の怒声に演習場が静まり返る。
アズマ「姉さんの弟として、期待と羨望を向けられ!無能力者として嘲笑と失望の目で見られ!それでも姉さんの為に...!必死に努力したさ!!」
「それでも姉さんは!僕を見捨てずに居てくれた...。そんな姉さんに僕は...!」
僕は誓ったんだ!
アズマ「両手に余る人を精一杯救う人間になると!」
ジョンディック「どこまでも偽善者か...!」
アズマ「愛する人を傷付けることがお前にとっての善行なのか!!?」
ジョンディックの裏に周り剣を振りかぶる。
それを分かっていたかのように、振り返り枝での攻撃を繰り出す。
絶対に決める!
〜〜〜〜〜
避難は9割がた終わった...!早くアズの所に...
ラティーナ「アンさん」
アン「が...学園長?!」
アタシ...アンの前にはアイヘディズ中央学園の学園長『ラティーナ・ベントクライ』学園長が居た。
アン「どうしてここに?!」
ラティーナ「大方の事情は把握しています。ここは任せて、演習場に戻りなさい。」
アン「...!はい!」
アタシは再び演習場に入って行った。
―――――
アン「アズ〜!」
演習場は静まり返り、オーディスの能力である木の根がそこら中に這っていた。
アン「――...!」
アタシの前に......オーディスに貫かれているアズが居る。
アン「アズぅ...アズーーー!」
次回!学園長?!




