第10話「少女/道化」
最近、お菓子作りが趣味になってきた。
カフェを出た僕達はお昼まで街をブラブラ歩いていた。
アズマ「あ、姉さん!行きたい所があるんだけど」
アン「あそこね、いいわよ」
シエン「あそこって?」
アン「付いてくれば分かるわよ〜」
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シエン「ここって...」
アン「武具製作工房『プラータ』よ。」
アズマ「失礼しまーす。」
プラータ「おう!良く来たなアズ坊!」
アズマ「プラータさん!お久しぶりです。」
「剣の整備をお願いしたいんですけど」
プラータ「おうよ!バッチリ見てやらぁ」
アン「お願いします。」
プラータ「任せてください!アン様!」
アズマ「何時に終わりそうですか?」
プラータ「大体、2時間後だな。」
アズマ「では2時間後にまた来ます!」
プラータ「おう!」
―――――
アリス「結局あそこって何だったんですか?」
アン「あそこは王帝十二剣御用達の武具屋、武具製作工房『プラータ』よ。」
シエン「それより、次どこ行く〜?」
そう、話しながら街を歩いていると後ろから袖を引かれた。
振り返ると僕より小さな少女が僕の袖を引いていた。
アズマ「どうしたの?」
目線を合わせて話を聞こうとすると、少女は何かを呟いた。
アン「アズ?」
―――――
目を開けると、洞窟の様な場所に周囲が変わっていた。
?「おやおや、僕の部屋に勝手に来るとは駄目じゃないか?クルミ。」
声のする方を向くと白髪を後ろに三つ編みに束ね、シルクハットを被りフェイスペイントを入れた、タキシードのような服を腕捲りした少年が机を背に立っていた。
?「おや?おやおやおや!そうか...そういう事か!」
僕の事を疑り深く凝視するや否や何かを理解したかの様に言った。
?「良い子だクルミ!お父様はさぞ喜ぶよ。」
その言葉に反応した様に少女は少し微笑んだ。
アズマ「お前達は誰なんだ...?」
?「あぁ、あぁ...あぁ!自己紹介がまだだったねぇ?アズマ君。」
「僕がお父様から頂いた名前は『クラウン・ディアボロス』そこに居る少女は『クルミ』僕の妹さ。」
「返答ついでに僕のコレクションの1人になる気はないかい?」
そう言い、クラウンの指す方を見る。
そこにはおぞましい死体の数々が並んでいた。
クラウン「まぁ、お父様の計画でコレクションには出来ないんだけどね。」
アズマ「計画...?」
クラウン「あれ?アズマ君は計画の事を知ってるんだ。」
クルミ「クラウンが言ってた。」
クラウン「あれ?そうだけっけ?」
この状況...相当不味いな。
僕がどう逃げようか考えていると洞窟内に声が広がった。
ディーク《おや、主様。私の事をお忘れではありませんか?》
アズマ「...!ディーク!」
クラウン「おやおやおや?この声はどなたのですか?」
僕の目の前に人型のディークが立つ。
ディーク「私ですよ」
クラウン「おやおやこれは、初めまして。僕はクラウンです。」
ディーク「私が主様より賜りし名は『ディーク』です。以後、お見知り置きを。」
アズマ「...ディーク」
ディーク「なんでしょう?主様。」
アズマ「僕とディークがここから逃げるには何の対価が要る...?」
ディーク「ワイングラス1杯分の血を頂ければ。」
クラウン「おや?おやおや!そのくらいの対価で逃げれると?」
ディーク「えぇ。これでも...いぇ、私は主様の│使い魔ですから。」
クラウン「へぇ、殊勝な心掛けだねぇ?ディーク君。」
「クルミ、手伝って貰えるかい?」
クルミ「...ぱぱにおこられない?」
クラウン「怒られないよ、僕の独断で僕の部屋さ。」
それを聞いた瞬間、クルミは手をこちらに向けた。
刹那、僕達の周囲が爆発と煙に包まれた。
〜〜〜〜〜
クラウン「全く、派手だねぇクルミ。」
クルミ「だって...おこられないってくらうんがいったもん」
クラウン「そうだね。クルミは偉い子だよ。」
クルミ「くるみ...えらいこ?」
クラウン「あぁ。とても偉い子だ。」
〜〜〜〜〜
アン「...アズ?」
突然消えたアズにアタシは少しパニックになっていた。
アン「ど...どうしようシャルちゃん?!アズが...アズが?!!」
シャルベリア「落ち着きなさい。アズマくんは1度見ているわ、後はミーシャが探してくれる。」
?「その必要はありませんよ。」
突然の静止の声に振り返る。
そこにはアズを抱き抱えている男性の姿があった。
アン「あ...あなたアズをどうするつもり?!」
ディーク「落ち着いて下さいアン様。私です、ディークですよ。」
アン「でぃ...ディーク...?」
目の前の男性はどうやらディークの様だ。
ディーク「主様が攫われた故に私が駆け付けた次第で御座います。」
「さ、主様を。」
差し出されたアズを受け取る時にディークの右足が無いのが見えた。
アン「ディーク、あなた足が...」
それにディークは軽く吐き飛ばす。
ディーク「...?あぁ!良いのですよ。私にとっての痛みは主様の御身のお怪我で御座いますから。」
名前:クラウン・ディアボロス
家族:父 兄 兄 妹
種族:人間
属性:???
能力:???




