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第1話「転生/人生」

苦手故の転生モノです。

残っている一番古い記憶は顔も朧気で覚えていない母親らしき人が自分を路地裏に捨て置く所だ。


そこからは生にしがみつくので精一杯で余り覚えていない。


ただ、最後には自分が何も持たないちっぽけな存在だと神を呪った。


―――――


神「やぁやぁ一星くん、第一の人生お疲れ様。」


目の前の神と名乗る湯呑みを啜る老人は、そう僕に話しかけた。


一星「一応聞くが、お前が神か?」


そう聞くと老人はすんなりと答えた。


神「あぁそうじゃ、儂は君の世界で言う所の神じゃな。」


そう聞いた瞬間に僕は目の前の老人に殴り掛かった。

だが、透明な壁の様な物に当たり、手を痛めた。


神「まぁまぁ、お茶でも飲んで落ち着きなされ。」


一星「落ち着けるか!僕はテメェを殺すって決めてんだ!」


僕の啖呵に対して目の前の神は笑って流した。


神「ふぉっふぉっふぉ、若い子は元気があって良いのう。」


一星「んのじじぃ...」


神「まぁまぁ、じじぃの話は最後まで聞きなされ」


手を痛めた僕を無視して目の前の(じじぃ)は話を続けた。


神「泥土(でいと)の生を定められた君にささやかな贈り物をと思ってねぇ。」


その言葉と共に、僕の周りに光の粒が舞う。


神「君が君足りうる人生(意味)を見つけてきなさい。」


一星「ちょっ、待てテメェ!!」


僕の手が神に届く前に呪っている相手によって何処かに飛ばされた。


―――――


次に気が付いたのは森の中で一人横たわっていた所だ。


神「そうそう!幾つか言い忘れておってなぁ」


頭の中に忌々しい声が響く。

どうやら直接頭の中に話し掛ける事が出来るらしい。


神「君が第二の生を受けた世界は特殊な力を持つ人間が常識なのじゃ。」


一星「のうりょく?って何だ?」


神「まさかそこまで知らぬとはのぅ」


神は少し困ってる。

良いザマだがこの世界で神をぶん殴る術を見つけて直接ぶん殴るのが目的だ。

支障や不都合が出るのは困る。


神「簡単な例を出すと口から火を吹く能力や手から水を出す能力等があるのぅ」


一星「随分と便利なモンなんだな」


神「ほんの一例に過ぎんよ、君の能力をどう使うかは君自身じゃからなぁ。」


そうこう神と話しているとどこかから声が聞こえた。


?「こんな辺境に赤子とはな」


一星(なっ...?!)


すぐに言い返そうとしたが言葉が上手く発せない。

異変を感じ手を見てみるが小さく、余計に肉付いた赤子の様な手だった。


?「ノーティ殿!何処でございますか〜!」


どうやら目の前の黒髪女性はノーティと呼ばれている。


ノーティ「捨て子のようだ。」


新兵「このような森に捨て子とは...この赤子はいかが致しましょう?」


ノーティ「私が育てる。」


新兵「そ?!...そのような事は――」


ノーティ「仕事に支障は出さない。この近辺に私の両親が住んでいる、話を付けておこう。」


新兵「わ...分かりました。」


どうやら僕はこの女...ノーティとやらに育てられるらしい。


ノーティとやらに抱き上げられ、彼女の顔を間近で見えた。


そこに居た彼女は僕が今まで会った人間の中で一番優しい顔をしていて、面を食らった。


そこからの人生はとても楽しかった。

義両親はとても優しく迎えてくれて、僕に人生と言う物の生き方を教えてくれた。


ノーティ...いや、姉さんも優しかった。


忙しい身分で在りながら休日には足を伸ばし、会いに来てくれた。


そして数年後...


―――――


母親「アズ〜お姉ちゃんから手紙が来てるわよ〜」


アズマ「は〜い!今行く〜!」


父親と共に畑仕事をしていた僕...アズマ・アンギペルは手を止め、家に入り手紙を確認する。


そこにはこう書かれていた。


私の弟アズマへ

私の通っていた学校「アイヘディズ中央学園」に推薦状を出した。

急な事だが中王国での生活の準備をしておいてくれ。

十日後に迎えに行く。

姉アン・アンギペルより


こうして僕は世界最高の学園「アイヘディズ中央学園」に入学する事になった。


気分転換で作ったけどメインかもです。

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