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神谷龍一の悲劇の学校生活START☆

ジリリリリリ いつもより早くセットしておいた目覚ましの音で僕、神谷龍一は目が冷めた。

今日はいよいよ大学登校初日!いつもより気合を入れて髪をセットし、この日のために新しく買った服に袖を通す。鏡の前で笑顔を作る練習をし、両手で頬をパンパンッと叩いて自分を鼓舞する。


よぉ〜し!今日から心機一転して楽しい学生生活を過ごすんだっ!!


鞄を背負い僕は家を飛び出した。頬に当たる春の風が気持ちいい。本当に今日から大学生なんだと改めて感じる。空いっぱいに広がる桜が綺麗だ。


どんっ!!


やばい、桜に夢中になっていたら強面のお兄さんとぶつかってしまった。床に倒れ込んだお兄さんが、サングラス越しにこちらを睨みつける。いやいや、圧がすごい、怖すぎ。僕が固まっている間に、強面のお兄さんが服についたホコリを払いながら立ち上がってしまった。こういうときってお金取られるのかな?どうしよう今手持ちの現金全然ないや。


「おい」「ひぃっ、すいませんっ!今お金持ってないんです!許してくださいっ!」


するとお兄さんは呆れたように、


「はぁ?そんなのいいから今度から気をつけろ」


と言い残し去っていってしまった。いつのまにかできていた人だかりが、なぁんだというように去っていく。一人で勝手に騒いでしまって恥ずかしい。もうっ!!今日は完璧な日にする予定だったのに!!僕は恥ずかしさから赤くなった顔を隠すように走って大学への道を急いだ。







はぁ、今朝のことをまだ引きずっているせいか、念願の大学の前にたどり着いたというのに気分が晴れない。でもこんな形で大学生活をスタートするのは嫌だっ!!僕は切り替えるために頬をもう一度パンっと叩くと、大学の中へ入っていった。


事前に配られていた資料によると、僕の講義の教室は13号室らしい。えーと、どこだろ?迷っていたら、13号室にたどり着いたのは講義が始まる1分前だった。

「常に早め早めの行動を心がけるように」先生に注意されてしまった。もぉ、本当に今日は運が悪い。


当たり前のことだが、席はもうずべて埋まってしまっている。ん?ある一人の生徒を取り囲む周りの席だけが空いている。仕方ない、あそこにすわるしかないか…。一体中心に座っているのはどんな人なんだろうと思いながらおそるおそる近づいてみる。


…げ。なんとそこには見知った顔がいた。今朝会った強面のお兄さんだ。え、こういう時ってどうするべきなの?(泣)視線で周りに助けを求めてみたが、皆あんな人の側には座りたくないらしく、フル無視をされた。


「神谷くん?早く席に付きなさい」


やばい、また注意されてしまった。とりあえず座るしか無いか。


「失礼しまーす…」おそるおそる声をかけてみるとそのお兄さんは頬杖をつたままこちらを振り返った。

ひえっ!やっぱり怖いぃ(泣) 

軽く会釈をしてみると、地獄の笑顔で微笑まれた。周りの生徒達もひいている。口は笑っているけど目は笑っていない…。



僕の学校生活終わった…。このとき改めて思うのだった。

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