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To create on CAMPUS  作者: 紫晶 朔実
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真っ白なキャンパスから見えること

ツキガセ「ういーお疲れ~」

 一日中学校中を歩き回されて、三日月先生含めた創造科の子達は七階の自分達の教室に戻ってくる頃には足が棒になっていた。

イェン「階段キッツ...」

ヨネクラ「だよねぇ、私も嫌い。」

YOU「何で先輩方は余裕なんですか......」

 膝に手をおいて息を切らしながらなんとか声を絞る。

ツキガセ「俺元長距離走者」

ヨネクラ「いやまぁ私たち文化祭は二日間階段上り降りするからね?エレベーターはお客さんで一杯になっちゃうから。」

イト「うそでしょ...」

ツキガセ「こんな上り降りすることはねぇk」

「コラァ!!ツキガセ!ヨネクラァ!!」

ツキガセ「...っげ」

 教室の奥にある階段から上ってきたのは、用事を終えた京極先生だった。

京極「今日は招集日だから来るなって言ったでしょーがー!!」

ツキガセ「よーし逃げよう即逃げよう、じゃーなーお前ら~また始業式~」

ヨネクラ「ひえぇごめんなさい~!!あ、ツッキー待てよ!!」

 先生が現れたとたん、二人は一目散にエレベーターホールの方に駆けていった。

ぐらむ「なんだったんだ一体...」

京極「全くどうしようもないわねあの二人は...」

 ため息をつきながら、あきれた顔を浮かべた。

三日月「あの子たちって」

京極「M科は特に問題児が多いのよ、後々分かりますから。」


 教室にはいると全員椅子に勢いよく座り込んだ。ツキガセのペースについていくことがやっとだった為、ほぼほぼ説明が頭に入っていない。

ほむら「あ゛ー疲れた」

イア「学校を回るだけで一日が過ぎるなんて...」

吹雪丸「...広すぎない...???」

 ふと窓の外をみる。

 教室の床設置エアコンの上に備え付けられたガラスの窓から見える景色は、見下ろしてみると何本も電車が通っており、たまに黄色い帯の電車が音をたてて近くの駅に停車してまた出ていく。その間となりには道路が十字に交わっており、車の通りも多い。脇の歩道は樹木が均等に植えられており、横断歩道はぞろぞろと人々が往来し、セーラー服や学ランもちらほら。しばらくするとマリ○カートらしき車両も通るだろう。

 学校のとなりには、この窓からはちらっとしか見えないが白いドーム状のなにかがある。その近くには観覧車のある遊園地があり、ショッピングモールがある。それに備え付けられた高い高いホテルがあり、その周りには多少のビル、大学のキャンパス、コンビニ...とにかく沢山の建物が立ち並ぶ都会の一角。

 今はそのひらけた空が水色から橙色へと移り変わっている最中で、太陽がその町をくっきりと鮮やかに染め上げていた。

吹雪丸「うわぁ~!」

ネモ「こんなに高かったんだここ。」

 エアコンの高さは吹雪丸には少し背の高い旅ネモは余裕でエアコンの上に肘をついて外を見つめていた。

ぐらむ「あの遊園地おもしろそー」

黒「ひぃ...やっと帰ってこれた...」

 完全に忘れ去れていた黒記と白記が教室に入ってきた。

黒「皆...歩くの早いね...ふぅ...」

 どのタイミングで置いていかれてたのかはさておき、その後は京極先生の長い話に寝かけた生徒なのであった。

京極「大事な話してるんだから起きなさーい!!」

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