四月五日
☆自己紹介
「それでは改めまして。私が、この2組を担当する遠八木千世です。これからよろしくお願いします。」
「ほーうおっぱい星人だ。冬の真逆だね。」
「隠喩かよ滅べ」
「ではまず、一人一人自己紹介をしていきましょう。えー…出席番号順にどうぞ。」
「冬何番?俺26番」
「私31番。てか席隣だし分かるでしょ。」
「まあ一応。でも俺たち結構後じゃん。自己紹介何言おうか…」
「というのは嘘で、実は先生、出席番号順で1が一番最初なのは納得いかない教信者ですので、今回は35番の人からにします!」
「なんだコイツ」
「──では次、北城冬さんお願いします。」
「はーい…ええと、好きな色は『ムーンストーン』…白で、趣味は『アニメ』…名前の由来は『冬に産まれたから』っお前ちょっと黙ってろ」
「フフフ、北城さんは、羽鳥さんと同じ中学で?」
「違います初対面ですこんな人知りません」
「どうも北城さんの彼氏です」
「えっ、そうなの?」ザワザワ
「違います先生確かに知り合いだけどそういう関係じゃありません…って皆もザワつかないでよ」アセ
「やっぱ、恥ずかしがり屋だね冬は」
「もういい…次いって下さい…」orz
「──では次、北城さんの彼氏さん!」
「おい先生」
「はい。えー、好きな色は金色。好きなタイプは、北城さんをもう少し背高くして、ロングストレートにした感じです。」
「よし後で殴らせろ」
「仲睦まじいですね!」
「先生もだいぶヤバいねこれ」
☆サミちゃん
「あっ、サミちゃん。中学に引き続いて同じクラスだね。」
「そうだね冬ちゃん。銀くんも一緒なんだ。」
「ああ、あいつも…ってか、昨日骨折したのに復活早くね?てかあの後家帰ったんか?」
「えっ、骨折!?大丈夫なの!?」
「いや普通は大丈夫じゃないけど、銀は何故か平常運転できてるし。どうなってんのアイツの身体。」
「骨折?寝たら治ったぞ。」ニュイ
「それ治癒能力が人間卒業してるから。」
「二井原さん、一年間よろしく。」
「あっ、よろしくお願いします。……えっと、それで、その二人がつっ、付き合ってるっていうのは…」
「はぁ?wそんな訳ないじゃん。私のタイプも、銀よりもうちょっと背高くて、髪の毛整えた感じだしー。」
「でもそれじゃあ身長差すごくない?冬チビだし。」
「うっさいわボケ」
「でも、お似合いだと思うよ二人とも」
「サミちゃん???」
☆帰り道
「冬さ、一緒に帰ろうよ」
「いや私サミちゃんと帰るから」
「行きは一緒なのに帰りは一緒じゃないてどゆこと?」
「……はあ…。いいよ、一緒がいいなら付いてこれば?」
「ツンデレか?」
「違う」
「──ってことで銀も一緒になった。ごめんね?」
「大丈夫だよ、皆で帰った方が楽しいし。」
「二井原さんめっちゃいい子。」
「でも近場って言っても四駅あるのかー。」
「そうだな、定期券買うか悩むレベルだな。」
「いやそれは買えよ。」
「わ、私もちゃんと買ったよ?」
「ほらサミちゃんも定期じゃん。」
「…大多数が必ずしも正解という訳ではない。」
「計算したし。銀て謎に強情というか、頑固なとこあるよね…」
「俺はそんな冬の蔑むような目が好きだぜ!」バァン
「私は銀のそんな所が嫌いです。」
「あはは、冬ちゃんは正直だよね。」
「分かってるじゃないか二井原さん!中々見どころがあるじゃないか…イイネ」
「誰様だあんたは」
「ただの同級生だけど」
「マジレスすな…」