四月四日
暇な時に書き続けたいと思います。
☆通学路
「私の名前は北城冬。ただの中学生だったけれど、今日から近場の、特に頭が良いわけでもない高校に入学して晴れてJKとなる、バリくそ可愛い15歳です!
そしてこちらが、私をストーカーして同じ高校に入学してきた、毒舌鬼畜のご近所同級生、羽鳥銀くんです!よしっ!」
「よしっ!じゃないわ。ストーカーとか縁起でもないこと通学路で叫んじゃいけません。」
「でも否定はしないんか。」
「しないな。」
「しろよ。」バシッ
「ああ、でも冬がバリくそ可愛い15歳ってとこは否定するわ。」
「泣くよ?」
「泣け。」
「うえーん」
「あら可愛い」
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☆入学式
「えー、本日はお日柄もよく、皆さんが我が校に……」
「やばい寝そう」
「寝るな。生きろ。」
「死なねえよ。」
「そういやさ冬、この前テレビかツイッターか知恵袋かようつべかニコ動か何かで、小さい子供が死っていう概念を覚えると、寝ると死ぬって勘違いしちゃうことがあるらしいって聞いたわ。」
「もうどっかで見た、でいいじゃんそれ。しかもどうでもいいしその情報。今言うか普通?」
「でも目、覚めたでしょ?」
「覚めたも何も、お前が大声で言うせいで周囲の注目集めちゃってんだよ。寝ようにも寝れないわ。」
「……」
「……」
「あ!Googleおすすめの記事だった!」
「スッキリした?」
「スッキリした。」
「良かったやん。今日一どうでもいいけど。」
「まだ朝だけどな。」
「だまらっしゃい」
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☆クラス
「あー、私2組だわ。銀は?」
「奇遇だな、俺もだ。」キラッ
「うーわまたかよ。」
「こればっかりは仕方ない。神もとい先生方の思し召しだからね。そして俺も、お前の思し召し。」
「ごめん私国語苦手だからわかんない。」
「はっはー入試の国語98点サマが何を」
「ハハハハハでもその点数と語彙力は必ずしも直結する訳でもなく」
「ハハハハハでこれくらいは解るだろう?64点の俺が解るんだし」
「死ねお前」
「ちょっと飛び降りてきます」ダッ
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☆保健室
「入学初日にそれは頭おかしい」
「だって死ねって言うから…」
「生きてんじゃん。痛い損じゃん。潔く逝った方が良かったんちゃう?」
「毒舌なのお前の方だよ絶対。」
「言えてるかもねー……んで、どこ痛いの?先生何故かいないし。勝手に使っていいのか知らんけど、私が手当てするよ。」
「いや普通はピーポー呼ぶだろこれ。保健室で済む怪我じゃないぞ。」
「えー…折角運んであげたのに。」
「合法抱き着きは至福でした。」
「あコイツだめだ放置しよ」
「泣くよ?」
「泣け」
「うえーん」
「じゃあバイバイまた明日」
「嘘だろオイ」