初めての配下
話がぐちゃぐちゃに
立ち話では難だろうろ、タクトは俺に自宅に招いてくれた。
家がない。といってはいないが
「家ないですよね?泊まってください」
家ないですよね?ってちょっと失礼と思いつつ、俺はお言葉にあまえて泊まることにした。
彼は俺にビーフ(多分牛じゃない肉?)シチューを振る舞ってくれた。
とろけるような旨味だ!タクトは客室に通してくれた。
いかにも普通な机、椅子、ベッドだけの部屋だ。
俺は今日このベッドの上で眠りについた。
んん?ん!?尋常じゃない魔素の気配で目が覚めた。
「主様、報告がございます」
どうやら3体のレイスは俺に使役されたことでスキル 魔王の庇護 の効果を受け、上位魔霊となったようだ。
姿が黒のモヤモヤに赤の目がついたものだったのが、人型になった。足は透けているけど
俺はその3体の上位魔霊に
バーサーク セメタリー クロニクルと名付けた。
バーサークは戦闘力が高く、国1つと同じ戦力をもっているムキムキのイケメン(憎い
セメタリーは死霊術がずば抜けており、並列自我を持つことができる怖そうな美女(怖い
クロニクルは時空間魔法というこの世界で一番難しい魔法を使うことができる繊細な美女(可愛い
自分でも引くほど、進化しており3体から裏切られたら俺は死ぬだろう。
1体のレイスは何故か スキル 勇者の庇護 の効果を受け、人魂魔霊となり、
見た目は、俺みたいだ。もしかしたら未来で死んだ俺かも...(余計なことは考えないでおこう)
自分から
「シカタだ。」
と名乗っていた。何かと上から目線のシカタだが
守護にとてつもなく優れており、スキル 守護霊 を俺にかけてくれている。
そういうところが憎めない。
セメタリーが報告してきた。
「命令刻印の術師として、校長のアヤツ・ラレテールが一番の有力者だと...」
あぁ校長が黒幕かぁ...
いやいやいやいやちょっとちょっと、お名前からこいつ絶対操られとるやん。
裏に黒の組織的な奴あるやん⁉︎
確信は無いが明らかな直感で俺は命令する。
「もう一回調べ直せ。この話裏がある。」
「了解いたしました。主様。」
「えーもうだる...うぐ...」
文句を垂れたバーサークがセメタリーに殴られた。
「申し訳ございませーん」
と不自然な笑いを浮かべ、バーサークの耳を掴んで飛んで行った。
それをシタカは暖かい目でクロニクルはにこやかに見ていた。
それと入れ違いに猛烈に強いのが飛んで来た。
「魔王様ー!」