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終わりから始まる傭兵団  作者: mask
第一章 新たな戦争
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分かたれた思い

「どうしても、戦うというんだな?」

 懇願に近い表情でアリステラは問う。

「戦うよ。この村の人々を守るため、そしてこれ以上アリスちゃんを苦しませないために」

「……分かった」

 アリステラは表情を消すと、踵返した。

「何処に行くつもりよ?」

 カルネラが声で止める。

「今日の任務は偵察だ」

 アリステラは顔だけ振り返る。

「次は私たちだけじゃない。本隊が村と周辺の森を焼き払う。覚悟しろ」

 アリステラからはすでに親しさが消えていた。一年前に魔王に挑んだときの瞳だった。

 バチリ、とアリステラの隣で雷が弾ける。

「君では私には勝てないよ」

 そう言ってアリステラは部隊を率いて去っていった。

「戦えるの、ギル? 相手はアリステラ、無理しなくても良いのよ?」

「ありがとう、カルネラ。だけど大丈夫、僕はこの村の傭兵だから」

 カルネラの言葉にギルは空を仰ぐ。

「人殺しが僕の役目だから」

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