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終わりから始まる傭兵団  作者: mask
第一章 新たな戦争
13/25

ヨツバに出来ること

「……仕方ないわね」

 カルネラが呆れて首を振る。

「料理は今は置いといて、別のことをさせてみましょ。そうだ! 私、洗濯物が幌馬車に溜まってるんだ。それを洗わせてみますか!」

「それは良い考えだね、カルネラ! ヨツバもそれで良いかい?」

「はい。マスターのお役に立てるのなら」

 落ち込んでいたヨツバもやる気を出す。

 

 そこからは早かった。

 洗濯、掃除、雨漏りの修繕、料理の再挑戦に森での狩猟に至るまで、ヨツバは仕事をこなすことが出来た。ヨツバは仕事が出来ない子なのではなく、仕事の方法を知らないだけだったのだ。

 それから二週間。

 出来ることが増えたヨツバはギルに何か仕事はないのかと、ねだるようにまでなっていた。

「ヨツバ、お茶」

「はい、カルネラさん」

 そして何故かカルネラはギルの家に居座り、ヨツバをパシっていた。まあ、需要と供給が成り立っているので誰も文句を言わないが。

「ヨツバがとても嬉しそうだ」

「そう? 笑っているところを見たことないけど」

「表情に出にくいだけだよ」

 ギルは頭蓋骨の頭で微笑む。

「まあ、ギルが満足しているなら良いけど」

 カルネラが紅茶にカップに口をつけたときだった。

「大変だ、ギルさん!」

 玄関の扉がノックもなしに勢いよく開かれる。

 近くの村に住むエルフの男だ。

「どうしたんですか!?」

 男の慌て方にギルも心中が穏やかではなくなる。

「聴いてくれ、ギルさん! 村に人間族の兵士が近付いてきてるんだ!?」

 男の言葉にギルたちは争いへの覚悟を決めた。

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