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お手伝い②
「マスター、次の指示を」
小さくなってしまったまな板でニンジンを切っていると、ヨツバにエプロンの裾を引っ張られたギル。
「そ、そうだな」
ギルはヨツバにも出来そうな作業を探す。
「じゃあ玉ねぎの皮を剥いてもらおうかな」
ギルは一度実践して見せると玉ねぎをヨツバに手渡す。
「このゴミ箱の上でやってね」
ギルは作業に戻る。
「マスター終わりました」
「お、早いね」
振り返ったギルは首を傾げる。
「玉ねぎは何処に置いたの?」
「? ターゲットは消滅させました」
まさか! と思ったギルはゴミ箱を覗く。
中には全てバラバラになった玉ねぎたち。
「……カルネラに新しいの貰おうか」