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ネコミミ王子と嘘つきメイド  作者: 花言葉
ララの秘密
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4

「サグナ、それじゃあ、俺がネコミミだってこと、母上と父上には、話すつもりだけど、良いな?」

「はい、わかりました」

「例え、王位をはく奪されても、その時は、その時だ」

「前向きですね」

「ああ、だって俺には、ララって言う、味方がいるからね、ララは王子じゃない俺の方が都合がいいだろうし……」

「そうですか、そんなにも、ララ・メローの事が好きですか?」

「ああ、大好きだ」

 キャイルは、恥じる様子もなく真剣な目でそう言った。

「キャイル様は、変わったお方だ」

「それは、前からだろ」

キャイルは、王と王妃の所へ向かい。

「父上、母上、話があります」

「何?」

 王妃は、優しい声でそう訊いてきた。

「早く言うがいい」

 王は、さっさと終わらせたいようだ。

「では、話しますね、この傷の事なんですが……」

「何? 後が残るの? それくらいの傷なら大丈夫よ、お母さんは許してあげるから」

「いいえ、後が残るわけではないんです。俺の頭の上は、もっと深刻な事になっているんですよ」

 そう言って、包帯を外した。

「! ネコミミ」

 王妃が驚いて声を上げた。

「なんだと!」

 王も、いつもは静かな人なのに、驚いている。

「そうです。ネコミミを生やされたのです。いつから生えたかと言うと、魔女を倒しに行ったとき、魔女に呪いをかけられてしまって……」

「なぜ、すぐに言わなかったの?」

「王子がネコミミなんて生えていると知られたら、王子から降ろされるのではないかと思いまして……」

「キャイル、私達は、あなたの事を耳一つで王子から降ろす事なんてしないわ、なぜ、信じてくれなかったの?」

「サグナに、もしかして、王子を降ろされるかもしれないと言われて、サグナは、疑り深いから」

「そうだったの、サグナは、きっと、キャイルの事を思ってそう言ったのね、悪気はないのでしょう」

「どうかな?」

 王が口を挟んだ。

「サグナは、キャイルを利用しようとした可能性もある」

「サグナに限ってそれはないよ、小さい頃から一緒だったからね」

「キャイルがそう思うのなら、それでよい、しかし、ネコミミをできるだけ隠した方が良いだろうな」

 王はそう言って、立ち上がった。

「キャイルも、隠していたことは悪いが、後ろめたかっただろ、すっきりしたんじゃないか?」

「はい」

「でも、ネコミミのキャイルもかわいいわね」

 王妃は耳を見て喜んでいる。

「写真を撮りましょうよ」

「母上、証拠が残ってしまいます」

「そうね、ところで、キャイル、暖炉の前で女の子とイチャイチャしていたでしょう、彼女はだれ?」

「! 見ていたのですか」

 いつだか、人の気配を感じたことがあったが、まさか王妃だとは、思わなかったので、驚いた。

「キャイルの顔、いきいきしていて、こんな顔にさせる女の子だから、とてもすてきな方に違いないと思っていたの」

「彼女は、ララ・メロー、メイドです」

「メイドだったの、それで、彼女と一緒になるつもりは無いの?」

「……ヒミツです」

「もう、キャイルったら、もったいぶって」

 王妃は、うれしそうにそう言う。

「母上、落ち着いてください」

「ララ・メローと言う娘が好きなのだな」

 王が微笑んでそう言う。

「はい、ララは、とてもかわいくて、魅力的な人です。出会ったその日に恋に落ちました。王子の俺に媚びない女の子を初めて見たからなのか、とても、新鮮で、気に入ってしまいました」

「そうなの、キャイルに花嫁が来るのね」

 王妃は、張り切っている。

「今度、会わせてちょうだい」

「いいですよ、母上」

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