神のお告げ
名前考えるのメンドくせえなぁ。
リオドレント王国
この国について聞くと、薬草や食物の品質が良いという農業王国であることが分かる。この国が農業を主とするには、偉人の遺産によるものが大きい。第3代国王シャルロット女王への貢物として、空間魔法具【ディメンション・スクエア】が献上された。この魔法具は1000エーカーもの広さをもって山と森で囲まれており、土壌が様々存在するため種類の豊富な農業を行うことができる。
この魔法具に入るためには、王城の限られた場所でしか認められていない。その為、この魔法具で栽培されているもの今まで盗難されたことがない。しかし問題点もある。収穫された食物は王国でのみ受け渡しを行っていない。そのため馬車や商人の立ち入りが非常に激しく、指定された日時受け取りに行っても、順番待ちで数日待つとこもざらである。
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リオドレント王国第22代国王セロリエッタ女王は、ある日寝床で神からのお告げがあったことを家臣達に話をした。その内容は〈ディメンション・スクエアにクラウディウスという召喚者を送る〉というものだった。それ以降、全く神からのお告げはなかった。
過去にもこの王国に召喚者が存在した記録がある。召喚者とは、この世界とは違う世界から喚ばれた人のことを言う。特徴として、六元魔法(火や水などの自然魔法。特別な訓練により習得できる)とは別の魔法を使い単騎で非常に強い戦闘力を持っているのが普通だった。
「この事は他言無用。それでいて、収穫や警備の人数を増やすように。」
女王にはこのお告げが信頼に値するものか微妙であった。過去のお告げや書物を見るとお告げは何の神か、何時・どこで・どのような効果がもたらせるか、今後の見通し等非常に細かい内容でありお告げがあった国ではそのお告げに向けて準備が行われた。
今回のお告げはあまりにも漠然としている。何の神なのか不明であり、どの程度の期間準備をすればいいか全くわからない。かといって、無視すれば大切な農業地である森や山が荒らされてしまう。
「とりあえず、一季節分だけ続けてみようと思うがどうか?」
近衛隊長へ意見を伺い、今後の予定を決めたがそんな長期的に見ずとも、お告げのあった3日後に魔法具内で異変があった。