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かなちゃん
あるところに、かなちゃんという女の子がいた。
かなちゃんには、病気でもうすぐ死ぬという祖父がいた。
ある時、父と母とかなちゃんは祖父が入院している病院に行くことになった。
「おじいちゃんもうすぐ死ぬのぉ?」
「こらっ!かな何言ってるの!」
「あはは、いいよいいよ」
「お母さん何でそんなに怒ってるのぉ?」
「………………」
「かな、おじいちゃんはもうすぐ死ぬんだよ」
「…っ!お、お母さん飲み物買ってくるわね!」
「お義父さん、僕も行ってきます」
「分かった。ここでかなと喋っておくよ」
「行ってらっしゃい〜」
「……お母さんたちどこ行ったのぉ?」
「少し休憩しに行ったんだよ」
「ふーん。何でおじいちゃんは死んじゃうのぉ?」
「寿命って言うものが来るからだよ」
「へー、そうなんだぁ」
「ねえ、かな。もしもおじいちゃんが死んだら、お父さんとお母さんとかなしんでくれるかい?」
「??………なんか分からないけど分かったぁ!」
「ありがとう、かな。僕と一緒に死んでくれるだなんて」
会話シーンばかりですみません。