猿
間違ってもうひとつ作ってしまったのでもうひとつの方は放っといて下さい。
ある1つのビデオが見つかった。
それを見るとおさるがうつっていた。
よく見るとその猿は、飼育員を食べていた。
急に真っ暗になリ(次はお前だ)と壁に書いてあった。
最近動物園の飼育員が無惨な死体か、血だけが残っている事件がおこっていた。
そして昨日も飼育員が猿のおりのなかで、死んでいた。
その猿は、いつも穏やかな性格で隅っこで静かにしているような猿だった。
ある一人の女性が新しい担当飼育員になった。
「どうも。新しく飼育員になった、河本亜紀です。」
「ああ、あなたがね。よろしく。」
亜紀は緊張していた。
なぜなら、就職してまだ一日だからだ。
(何で私が…?)
「河本さん!あなたが担当する猿の檻へ行くわよ!」
「あ…はい。今行きます」
そして、檻についた。
檻の中には、優しそうな猿が微笑んでいる。
…………微笑んでいる?
「先輩っ!!どこ行ったんですか!?先輩!」
『ウキッ!』
「…?」
猿の鳴き声に、反応して亜紀はとっさに後ろを振り向いた。
「ひっ!?あっせっ……先輩!!」
田中先輩は、その優しそうな猿に腹から喰われていた。
顔を見ると、口から血を吐き白目を剥き恨めしそうな顔でこっちを見ている。
『ウキキッ!ウキャキャキャ!!』
猿が、こっちを見ながら、嬉しそうに手を鳴らしている。
そして、笑い終えた猿はこちらに向かってきた。
「誰か!!助けてえ!!」
叫んでも誰も来ない。
それもそのはず、猿の檻は地下にあってなおかつ、鍵がかかっているからだ。
猿に脇腹を噛みちぎられる。
「ぎゃああああああ!!!!」
だんだん意識が朦朧としてくる。
「誰か……助け」
それが私の最期の言葉だった。