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一度だけ…  作者:
2/2

02

その後も吉田とは食事などに一緒に行ったりはした。

身体を重ねたのはあの日だけ…



そして、この関係もあと少しで終止符が打たれる。




俺が本社へと転勤するために




もともと俺が転勤するのはあの日より前から来ていた。

そしてその事実は部下である吉田も知っていたのだった。




この事が俺の今まで抑えてきていた理性を簡単に崩して、一度だけ吉田を抱いた。






家族とはもう元のままでは入れないかもしれないが

俺はこれまでの事を妻に言うつもりだ。


もし、話して離婚したとしても吉田を一緒に連れていくことはない。

家族がいるにも関わらず他の女を抱いたような最低な男と付き合うような軽い女ではないから…

俺のような最低な男に掴まるよりも他のいい男と結婚してほしい


こんな事を思う俺はエゴかな…




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