詩人 中西悟堂
掲載日:2026/05/10
5月10日から16日は「愛鳥週間」といわれ。
美しい声でさえずる鳥の姿を観察するバードウォッチングの日です。
バードウォッチングの紀元は19世紀にイギリスで始まったといわれています。
そんなバードウォッチングを日本に広めた功労者がいます。
中西悟堂です。
中西は明治の文学者で、詩人 歌人として活躍をしながら鳥の研究者としての面もありました。
10歳のころ秩父の山に修行に入り、すべての欲望を謝絶して子ども時代を過ごした。 そこでは鳥だけが友達だったという。
「野の鳥は野に」という思いから、昭和9年、日本野鳥の会を設立し
野の鳥と書いて野鳥と読む、この言葉は、中西悟堂が広めた造語だといわれています。
当時、籠の中の鳥を愛みる人は、日本にもたくさんいましたが
自然の中にいる鳥を観察し、ありのままの姿や鳴き声を愛でる人は、ほとんどいなかったといいます!
そこで、欧米流の観察方法を体験しようと、中西悟堂は日本初のバードウォッチングを富士山の須走口で開催したのです。
その会には、詩人の北原白秋、言語学者の金田一京介といった文豪たちも参加したと言われているのです。
そこから90年の時が過ぎてもなお「野の鳥は野に」という中西悟堂の思いは、今も野鳥人に受け継がれているのです。




