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第五話 進化

ゴキブリ、ムカデ、その他の小動物はもう狩れる。

次はもう少し攻撃力がほしい。

そのためには殴って持つ、しっかりとした腕だ。


これまでに見た腕持ちはゴブリンと人間。

今戦うべきはゴブリンだろう。

まずは観察だ。人間に似た体のゴブリン。しかもあいつらは棒やらを持っていた。

集団でいる可能性が高い。


やっぱりだ。探してから数体ゴブリンを見つけたが、どれも二、三体の集団をなしている。

基本的にはレベルは俺より下か同程度。勝てない相手ではないけれど、今の目的は腕。

まだよく知らない相手に集団戦はいけないだろう。

はぐれの奴を見つけよう。


__________

ゴブリン(幼体)



レベル3

__________


いた。初めに見たのと同程度の奴。

今の俺からすれば格下だ。

けど今後のために練習をしながらにしよう。


ゴキブリの姿で目の前にでる。

もちろん相手は気づき、即戦闘。

棒を俺に向かって振り下ろしてくる。


うん、そこまで早くはない。


後ろに回り込むと、相手はもちろん振り向く。

関節の可動域も人間と同じくらいだな。

これなら怖がることもなさそうだ。


最後に防御。相手の周りを一周回って脚にムカデの顎牙で嚙みつき、引きちぎる。

あれ、思ったよりもやわらかい。

これなら引かなくてもかみちぎれそうだ。


子ゴブリンは逃げようとするが、脚が傷ついてうまく走れない様子。

俺のほうが早いんだから、後は楽勝だ。


首に取りつきかみ砕く。それでゴブリンは死んだ。


食べると小さな腕が生えた。角も。

これって場所を移動させることってできるのかな?


むむむむむ……ぬ!


できた……腕に角が生えていかにも痛そうな感じ。

戦いの幅が広がりそうだ。



次は二体に挑戦。

角腕の力も試してみたいし。


一体目は油断している初手に首を砕いた。

血相変えて襲い掛かってくる二体目を避け、角腕で脚を……


ボキッ


おお、すごい。一発で骨も砕いた。角の先が綺麗に当たったからかな。

こけたゴブリンの頭に振りかぶって降ろす。



腕が太く筋肉質になって、角も大きくなった。

脚も生えたけど動きにくそうだからしまっておいた。

それになんと、口が生えた。

実は人間に会ってから話してみようと練習してみたのだが、声も何も出なかった。

多分そういう器官がないのだろう。

だから口が生えて少し期待したのだが。


「ごんぎぢが……ごがごう……」


駄目だ。人間のように話すことはできない。そういうことをするためにはやはり人間を食べるしかないのか。

ちなみに味覚もあった。けれどもものすごく不快な味がした。ゴキブリも、ムカデも、ゴブリンも。だから封印だ。

当分はゴキブリベースで行こう。


その後も狩りを続け、ついに。


――――――――

ゴブリンを撃破しました。

経験値を獲得しました。

経験値が規定量に達しました。レベルアップします。

レベルが4 → 5に上昇しました。

――――――――――


いつもの、体が少し馴染むような感覚。

それとは明らかに違う。

「……?」

体の奥が、ゆっくりと引き延ばされる。

形が崩れるようでいて、壊れてはいない。


――――――――――

進化条件を確認

種族の進化が可能です


進化を開始します

――――――――――


……進化?

理解する前に、熱が一気に広がった。

痛みはある。

けれど、それ以上に。

今まで足りなかった何かが埋められていく感覚があった。

しばらくして、すべてが静まる。


――――――――――

種族が更新されました

未分類最下等魔物 → 未分類下等魔物

――――――――――


体を動かす。


なるほど。体と意識の一体感がより、強くなった。

今までイメージはできていたけれどできなかった動きができるような気がする。


サイズも大きくなったな。レベル上昇の時も多少大きくなっていたけれど、それよりも上がり幅が大きい。


これが、進化。最下等から下等になっただけだけど、大きな進歩だ。


ところで最下等から下等ってことは、中等とか上等とかもあるんだろうか?

なれるとしたら、なってみたい。

生態ピラミッドの上に上るのも楽しみになってきた。




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