第十五話 外
結構苦戦したな。正直初めの火で一人倒せると思ってた。
やはり知性というのは大事なんだろうな。
知性があればより高度な武器が使えたり、連携が取れたりする。
俺だってレベルが高い相手に工夫して勝ってきた訳だし。
レベルがたとえ低くても侮らないよう頭に刻んでおこう。
それはともかく。
ロッドとアルドを摂取する。
俺的にはアルドの方が顔が好みだったから、まずはアルドを俺の体に出力っと。
おおー。
人間の体になれた。素っ裸だけど。
それは装備を着るとして、それよりも声だ。
「あーあー。おお!喋れるぞ!わっはっはっはっは!」
よし、これで意思疎通ができる。
じゃあ次に、アルドにロッドを混ぜてみよう。
出力っと。
ふーん、いい感じに混ざるんだ。
自分の好みにカスタマイズも、できるみたいだな。
だけど、あまりしっくり来ないな。
声帯だけつけておいて、元の姿のまま過ごすとするか。
じゃあ、洞窟の外に出発だ!
洞窟の外は森だった。
洞窟の灰色とはまるで違う、色とりどりの大自然。
洞窟内よりも空気が澄んでいて心地がいい。
眩い太陽に流れる小川。小鳥の声も聞こえてくる。
ずっと薄暗い空間にいた俺にとっては楽園のようにも思える。
さて、これからどうしようか。
あの二人は近くに街があると言っていたな。
街に向かってもいいが、あの様子だとなかなか魔物は受け入れて貰えなさそうだな。
あいつらが一番強い、という訳でも無さそうだったし、今言っても殺されるのがオチかもしれないな。
・・・・・・よし、決めた。
街に行くのはしばらくレベルをあげたり、手札を増やしてからにしよう。
わざわざなにかに急かされに行くこともしなくていいだろう。
俺は自分の好きなように生きよう。
ここまでが第一章となります。
これからもお付き合いいただけると幸いです。




