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第十二話 スキル《内包》

さて、スキルの確認だ。

新たに獲得したスキル《内包》。

これはどんなスキルなのだろう。


ーーーーーーーー

スキル《内包》


効果 内在保持

   内包管理

   選別出力

ーーーーーーーー


効果、内在保持と内包管理、選別出力か。

今までやってきたことがスキルとして発現したようなことか。


なんてったって体の中になにかすでに溜め込まれているような感覚がある。

これはおそらく、いままで捕食していたと思っていたのは無意識に体内に保管していただけだった、ということだろう。

そしてその保管していたものを、これまた無意識に少しづつ管理、出力していた、と。



それを確認するためには⋯⋯


ホブゴブリンの亡骸をスキルを発動させながら取り込む。

すると、体内の同じところに溜め込まれた感覚があった。


正解だ。


次に、ホブゴブリンの体を解析、俺の体に合うように調節して⋯⋯

出力。


俺の体は、先程のホブゴブリンそっくりになった。


一体だけでその姿をそっくり模倣できるとは。

スキルが有ることでより洗練されたということか。


それにしても便利だ。今まで苦労してゴキブリをいっぱい食べた?のはなんのことだったのか。

いや、これも俺の頑張りの成果だ。ありがたく活用していこう。


だが、今のホブゴブリンの吸収で満腹になってしまったような感覚があった。

体内の容量に限界があるのだろう。

どうしたものか。


眼の前のゴブリンたちの死体を見ながら考える。




はっ!

いい考えを思いついてしまったぞ!


スキルのお陰で《内包管理》できるのだから、その容量を圧縮させることもできるんじゃないか?

そして出したいときはその都度ほしいところだけを解凍すると!

ふっふっふ。天才だ。


早速やってみよう。

まずは一番はじめの姿に戻って、取り込んだものを全部小さく圧縮。

ぎゅぎゅっと!


そして、ホブゴブリンの腕と角、ゴキブリの体、ムカデの顎、トカゲの頭をいい感じに選択して⋯⋯出力!


ほらできた。

あとは選択と出力の練習かな。

敵の真ん前でちんたらやってる暇なんてないだろうし。


っていうかこのスキル、色々できそうだ。

たとえばそのへんの石を取り込んで《内包管理》で速度と指向性を与えた瞬間に、

出力。


おおー。


イメージ通りの、投石ができた。

これは戦略の幅が広がるぞ。


ところでこれって、圧縮しながら出力したらどうなるんだろう⋯⋯


⋯⋯なんだかすごいことになりそうだけど、少し怖いから今はやめておこう。


ともかく、スキルのお陰で便利になったな。


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