表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の推しは北方の白銀王子  作者: 美雪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/45

37.遺跡を目指して



 遺跡を目指す移動は順調だった。


 手前のほうはすでにホルンが倒してしまっているのでいない。


 そのあとの場所にどれだけの氷竜がいるかが問題だった。


「偵察してくる」


 ホルンに防御魔法と身体強化の魔法をかけた。


「注意してよ?」

「大丈夫。むしろ、氷竜を連れてきた方が喜ばれるメンバーかもしれないね?」


 ホルンは飛んでいってしまった。


 その途端、ホルンについての質問攻めに会った。


「私が魔物討伐のペアに選んだのよ? 実力者に決まっているでしょう? ネイサンを忘れたの? 私とルクレシアが見出した逸材よ!」


 鍛えたのはルクレシアとアルード様だけど、私の手柄でもある。


 なぜなら、ネイサンが攻略対象者だと知っていたおかげで、鍛える意味があることをわかっていたから。


「俺が強くなれたのはルクレシアとアルード様のおかげだが?」

「ネイサンの火魔法が上達するように見てあげてって言ったのは私よ!」

「そう言えばそうだった」

「そもそも、ルクレシアは王子妃になる女性よ? 騎士見習いなのに、ずっと呼び捨てでもいいわけ?」

「しまった!」

「それは気にしないで。今回は私的な外出だし、友人同士遠慮なしということでいいわ!」

「良かった……」

「ネイサンのおかげで全員が助かりました」

「相変わらず勇者だな」

「ネイサンは危険な場所であっても恐れることなく向かう」

「氷竜を喜んで釣りに行っていました」

「クルセード様の前の席と交換しに行ったぐらいだからな!」


 大爆笑。


 やっぱり魔法学院の仲間は最高だわ!


 危険地帯を移動中なのに友人同士で遠足の気分。


「ホルンが戻ってきたよ」


 ソリを操縦しているレアンに言われて前方を見ると、ホルンの姿が見えた。


「どうだった?」

「かなりいる。このまま進むと危ないかもしれない」


 ホルンが囮役で何頭も連れて来るので、それを各自で引き取って倒すことになった。


「ホルンは無理をしないように。これを。ノーザン軍の備品ですが」


 オルフェ様は身代わりのペンダントをホルンに渡した。


「ブレスは一回なら耐えられます。アヤナの防御魔法もあるので、直撃でも大丈夫でしょう」

「わかった」


 ホルンが釣りに向かう。


 私が防御魔法と身体強化の魔法を配った。


 アルード様の魔力は戦闘用と緊急用に残したいので。


「無理しなくていいから!」

「わかっている」

「大丈夫だ」

「実力は上がっていると思う」


 やがて、ホルンが三匹の氷竜を連れて来た。


 レアン様がソリを止め、風の防御壁を張る。


 ブレス避けのためだった。


「引き取りに行きます」

「わかった」


 一番目はオルフェ様とネイサンのペア。


「逆側に引き取ります」

「任せろ」


 ベルサス様とカーライト様も飛んでいく。


「魔法剣にする。ルクレシアはどうする?」

「邪魔しないためにも、様子を見て参加するわ」

「わかった」


 ということで、アルード様も一人で向かう。


 それぞれが一頭ずつ引き取るのが見えた。


「えー! 早過ぎ!」


 ネイサンが引き取った氷竜はネイサンしか見ていない。


 なので、浮遊魔法や飛行魔法で移動できるオルフェ様が下側に回り込み、槍を突き刺して倒した。


「実は……接近戦ってすごく強いのかも?」

「魔法だと全体攻撃だから効きにくいわよね。鱗は魔法耐性があるし、分厚い皮膚と脂肪のせいでダメージを与えにくいわ。心臓だけを狙うのが最も効果な倒し方ではあるでしょうね。一点集中よ!」

「あー、そうね!」


 強力な結界の防御力を突破する方法と同じ。


「ベルサス様のところも早いわ」


 戦法は同じ。カーライト様が囮をしている間にベルサス様が心臓を狙って槍で刺す。


 でも、位置が微妙だったのか、二回刺していた。


 一回目は全員配布の槍、二回目は氷で作った槍。


「氷のお手製槍のほうがいいと思う?」

「強度が必要だろうし、技能次第ね。でも、刺した後に長さや太さを調整できるならすごく良さそうよね」

「そうよね」


 アルード様は魔法剣でさっさと氷竜を倒すと、前方へ飛んでいってしまった。


「アルードが道を切り開くので、余っているのを倒してほしいそうです」


 戻って来たオルフェ様が教えてくれた。


「特攻しに行ったのね」

「大丈夫かしら?」


 ルクレシアが心配する。


「大丈夫です。ヴァリアスの記録に挑むようです」


 一日で八十八頭の記録を破るつもりだとわかった。


「護衛がいらない王子どころではない」

「一人で一軍に匹敵する王子だ」

「すごい余裕だね」

「アルード様にこき使われる剣のほうを心配すべきかも」

「記録を破るほどの氷竜がいるかどうかのほうが心配とかね?」


 全員で笑ってしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ