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私の推しは北方の白銀王子  作者: 美雪


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13/13

13.魔物討伐系

 いつもお読みいただきありがとうございます!

 投稿日を間違えてしまいました……ごめんなさい!

 修正しましたので、よろしくお願いいたします!



 王都内にいるネズミの捕縛依頼。


 貧乏暮らしの時にネズミを見たことがあるので、今更怖がることはない。


 しかも、捕獲してほしいのは魔物のネズミ。


 小さくても町中にいる魔物を放置するのはよくないと思った。


「夜行性だから夜に外出しないと」


 アイン様に面会を申し込んで夜間外出の許可を願い出た。


 召使い用の別館には門限がある。夜間の外出や外泊には許可が必要だったので。


 一応クルセード様に確認すると言われ、ナハト様が同行することになった。


 ハイランドは栄えているけれど、そのせいで犯罪者も多くいる。


 私が犯罪者に絡まれたら面倒だということで、ナハト様をつけてくれた。


「護衛だけです。ネズミ捕りは手伝いません」


 ナハト様はそう言ったけれど、魔物のネズミが出そうな場所を教えてくれたし、そこまで早く移動できるよう支援してくれた。


「じゃあ、やってきます!」


 裏路地にエサ代わりの極小結界を張る。


 魔物のネズミなので魔力が好き。結界をエサだと思って寄って来る。


 案の定、遠くから見ていると一匹二匹と集まり出した。


 四匹集まったところで素早く結界を張り、内側に閉じ込めた。


「楽勝だわ!」

「結界から出す時はどうするのですか?」


 ナハト様に聞かれた。


「網で」


 ジーヴル公爵領で魔鳥をたくさん捕まえた。


 結界に閉じ込めたあとに網をかぶせる。そのあとで結界を消すと魔鳥が網にひっかかるので、網で包んだまま檻に全部入れる方法を知った。


 同じ方法でネズミも捕まえることができるはず。


 事前に購入しておいた網をポケットから出し、結界にかぶせた。


 徐々に結界を小さくして、閉じ込めた魔物が逃げないように気を付けながら網の中に捕獲した。


「上手です」

「ありがとうございます」


 まずは四匹。


 ノルマは十匹。


「先にこれだけギルドに預けることができますか?」


 捕まえたネズミが鳴いて暴れるので、先に四匹だけギルドへ持って行こうと思った。


「ギルドと往復するのは手間です。持っていましょうか? 魔法で黙らせることもできます」

「お願いします!」


 ナハト様に捕獲したネズミを預け、同じ方法で二回試す。


 あっという間に十匹になった。


「楽勝だわ!」


 魔物のネズミを持ってギルドに行くと、受付のお姉さんが喜んでくれた。


「助かるわ! この依頼、面倒だからってやりたがる人がいないのよ」


 わかる。報酬も安いし。


「ずっと続けてほしいわ」

「よくありません。夜の外出が増えるのは」


 ナハト様が言った。


「昼間に受けられる依頼の方がいいので……」

「残念だわ。とりあえず、報酬よ」


 報酬をもらった。


 帰る途中、夜間営業をしているお店でキャンディを買った。


「ナハト様、これはお礼です。夜間の外出に付き合わせてしまってすみません。受け取ってください」


 ナハト様もレア中のレアである攻略キャラ。


 キャンディが好きだったはず。


 ハイランドにいる間はお世話になりそうなので、ちょっとだけは好感度を上げておこうと思った。


「気にしないでください」

「いえ! 借りは返します!」


 貸し借りなしにしたいという言葉は絶対に効く。


 ナハト様というか、闇魔法を扱う一族はそういうものだというをゲームのおかげで知っている。


「わかりました」


 ナハト様はキャンディを受け取ってくれた。


「実を言うと嬉しいです。このキャンディが好きなので」

「そうでしたか」

「ルクレシア様がくれたキャンディと同じです」


 突然、ルクレシアの名前が出た。


「ルクレシアがお菓子をくれたのですか?」

「乗り物酔いになってしまった時に心配してくれて……」


 さすがルクレシア。


 しっかりナハト様の好感度を上げていた。


「良かったです。クッキーにするかチョコレートにするかも迷ったので」

「ルクレシア様はそれもくれました。夕食を食べていなかったので、その代わりにと思ったらしくて」


 やはり悪役令嬢は何かと凄い。


 ライバルのほうが上って感じでちょっぴり悔しい。


 でも、好感度を上げ過ぎるわけにはいかない。


 ナハト様は姿を隠しているせいでわかりにくいけれど、実は年下。


 闇魔法を扱う一族は後始末系の仕事を任される。ようするに汚れ仕事をしているので、非情な価値観を普通だと思っている。


 主人公に優しくされて嬉しくなり、そんな自分は闇魔法を扱う一族らしくないと感じて戸惑ってしまう。


 好感度が上がるほど粘着質の甘えん坊になってくるので、攻略する気がない人はうざくならないように注意する必要がある。


「そうですか。とにかく、これで貸し借りはなしです! きっぱりさっぱりです!」

「わかりました」


 夜の依頼を受けてばかりだと、ナハト様との接点ができてしまいそう。


 攻略対象者の性格はわかるので付き合いやすいけれど、面倒は避けたい。


 夜の依頼はやめておくのが無難だと思った。





 檻から逃げて家のどこかに潜んでいる魔物を探して捕まえる依頼、空き地を走りまわって弱いウサギ系魔物を捕まえる依頼もこなした。


 魔物討伐系の依頼のはずなのに、魔物捕縛系の依頼ばかり。


 買い過ぎてしまった網が役立つのはいいけれど、私専用の殴る杖が活躍しない。


「殴る系の依頼を受けたいのですが?」


 受付の人に言ってみた。


「殴る系ね……家の解体作業の依頼ならあるけれど?」


 魔物討伐ギルドなのに、解体作業とか……。


 でも、ここは王都。


 魔物関係よりも生活に関わる依頼内容が多いのはわかる。


 魔物討伐ギルドに来るのは魔法を使える人ばかりなので、魔法を使える人にやってほしい依頼があれこれ来る。


「報酬が高いですね」

「一人ならね。普通は複数人でするから山分けになるわ」

「一人でやります!」


 周囲に被害が出ないように建物を結界で包み、自分に身体強化の魔法と防御魔法をかけてから思いっきり杖で建物を殴って解体することにした。


「大成功!」


 解体業者になれば普通に儲かりそう。


 この世界は恋愛系ゲームのはずだけど、現在は冒険系のゲームになっている予感。


 せっかくだし、そういうのを体験するのも悪くない。


 こういうのは楽しんだ者勝ちだと思った。


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