華夏戦記～涿鹿の戦い編～

夏とは中国神話中の黄帝が率いた夏族を指し、本物語は今から4500年程昔に生きたという伝説の帝である黄帝の一生を描いた作品です。

創世神女媧により世界が作られて以降、神々と人間が共に暮らしていました。この時の世は大道と呼ばれています。やがて女媧がこの世を作った力である神性が枯渇していき、人間は平野で集落を作り生活するようになり、やがて小さな国々ができました。その世界で、この世の因果によりごくたまに特異な存在が生まれます。後の黄帝となる軒轅はこの特異な存在である土徳を持って生まれてきました。この土徳には対極をなす存在が居り、それが九黎族を率いる蚩尤と呼ばれる人物です。

神性を高め、戦神となった蚩尤はやがて魑魅魍魎や神々、三苗族などを引き連れて兄弟と共に中原に攻め込んできます。迎え撃つのは中原の諸侯と崑崙山の神々、そして龍族をまとめ上げた夏軍の盟主として成長した軒轅です。