23話
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「あの本だ!」
「そりゃそうだよ。説明したじゃんか」
「そうなんですけど嬉しいもんですよ。これにハヤテのことが書いてあるんですね」
「そっ。召喚できる召喚獣が増えるとページも増えていくよん」
「ほぉ」
「確認してみなよ」
「はい」
ハヤテ/ホース
天啓
『進化』
パッシブスキル
『瞬発力強化』
『持久力強化』
『騎乗者支援・微』
アクティブスキル
『疾駆』
『長駆』
『体当たり』
能力上昇傾向
敏捷
「これがハヤテの能力……」
「そういうこと! まぁ大体は分かる感じだよね?」
「なんとなくは」
「ちなみに『進化』っていう天啓は、召喚獣全てに共通だからねー」
「どんな召喚獣も進化できる、と」
「ですです。姿も変われば能力も上昇するよん」
「楽しみですね!」
「そうでしょう。召喚術師の醍醐味だよね」
進化とかもあるのかぁ。
どんどん育成して、いろいろと進化させていきたいよな。
楽しみすぎる。
超強力なパーティとか組めちゃうんじゃない?
ソロで良かったかも。
「あの、能力上昇傾向ってのは……」
「そのままの意味。成長しやすい能力ってことだね」
「分かりました」
「まぁ成長すれば自動的に能力は伸びるから。あんまり気にしなくてもいいと思うよ」
「はい」
「でもまさか、こんなにアッサリ召喚してしまうとは。魂の存在を信じてるだけあるカンジ?」
「ハハ……。どうなんでしょう?」
少しはイメージしやすかった……のか?
ほとんどはエイベル先生のを真似するだけだった気もするけどね。
ホントは、もう少し召喚したいんだけどな。
今の俺の実力じゃあ、まだ増やせないみたいだ。
もう少しなのは直感で分かるけど。
「ちなみに先生は何体くらい召喚できるんですか?」
「30体くらいかな? いや、もうちょいイケるか」
「スゴい……」
「イヤイヤ。そんなことないのよ。冒険者でスゴい召喚術師なら100体以上を召喚できる人もいるくらいだからね」
「それは異次元だなぁ……」
「ま、どっちにしろ同時召喚数は6が限界みたいだけどねー」
一般的なパーティは6人で組む形が多かったはずだから、それと同じか。
いや、それじゃ俺が入ってねぇじゃん。
俺を含めて考えると、一般的なパーティよりは頭数が多くなるって感じになるな。
さすがに洗練されたパーティの連携には敵わないかもしれないけど、召喚獣とは精神が繋がってるからな。
何となくは意思疎通が当たり前にできる。
それはデカいと思う。
『アクティブスキル《召喚術》を入手しました』
ちゃんと召喚術も入手できてるな。
本が出てきた時点で習得できてるのは分かってたんだけど。
どうでもいいけど『本』っていうのも味気ないなぁ。
召喚獣図鑑とでも呼ぶか。
今一番欲しいスキルが、まさかのネーミングセンスかもしれない。
「名残惜しいだろうけど、今度は送還も試してみよっか」
「そうですね」
「召喚に成功した段階で、ある程度イメージは出来てるっしょ?」
「はい。やってみます」
じゃあ、またなハヤテ。
召喚されて出てきただけなんだけど、しっかり休んでくれよな。
「うん。問題なくできたね。召喚獣は召喚術師の魔力が限界に達したり、ダメージを受けて体力の限界に達したりしたら強制的に送還されちゃうから気をつけて」
「分かりました」
「でも参ったなぁ」
「何がですか?」
「今の実力のキミに教えられることって、もうほぼ無いんだよねー」
「へ?」
「だって召喚も送還も問題ないじゃん。それを繰り返すのと、召喚獣と共に経験を積むことしか成長はないからさ」
それもそうか。
これからは召喚獣と共に色んな経験して、一緒に成長していくしかないわな。
これからは俺の頑張り次第ってことね。
でも、いつものダンジョンは流石にハヤテを活躍させるのは厳しいかな?
ちょっと狭いような気がする。
街の外に出るのも考えなきゃいけないか?
思いっきり風を切って走ってもらいたい。
しかも俺の騎乗技術も鍛えないといけないから、もう少し実戦は先になるな。
「騎乗のこと考えてるっしょ?」
「あ、顔に出てましたか?」
「まぁ馬の召喚した時点で、それを考えるよね。騎乗術の授業も選んでたもん」
「安直でしたか?」
「んにゃ。順当じゃない? 貪欲に技術を追い求める姿勢は好きだよ」
「ありがとうございます」
「体調だけには気をつけるんだよ。どんどんキミが育ったら、まだ教えたいこともあるからさ」
「はい!」
「じゃあ今日の授業は以上! お疲れさん!」
「お疲れさまでした」
今日の授業は終わったな。
呪法も召喚術もスタートラインには立てたし、ホックホクですわ。
「ただいま」
「おかえりなさい、お兄ちゃん。今日は疲れてないの?」
「うん、いつもよりは疲れてないかも。たくさん魔力は使ったけどね」
「魔法たくさん?」
「そうだよー。魔法で、お馬さんと仲良くなったんだ」
「いいなぁ! レナも仲良くなれる?」
「レナが優しくて良い子にしてたら、きっと仲良くなれるよ」
「やったー!」
純粋でカワイイです、ウチの妹。
天使です。
「ほら、レナ。お兄ちゃんお着替えとかあるから、先に部屋に行ってましょう?」
「はーい、お母さん。お兄ちゃん、またねー」
「またね」
すぐ会うんですけど。
はぁ食べた食べた。
学園の食堂で食べるのも美味しいけど、やっぱ家のご飯が美味しく感じる。
「そうじゃ、シュウ。召喚術の授業を受けたんじゃろ?」
「うん。どうしたの、おじいちゃん?」
「儂も元騎士じゃったからな、騎乗術に関しては興味あってのぉ」
「めちゃくちゃ強かったんでしょ、聞いてるよ?」
「そうでもなかったと思うがの。レオドの協力もあってじゃし」
「それでも爵位を頂けるくらいには活躍したってことなんじゃないの?」
「グスタフ様は恐らく当時最強格の騎兵でした。地上でも強かったですが騎乗しての戦闘となると……」
「スゴいね。そこまでだとは思わなかったよ」
「レオド、褒めすぎじゃよ。それは置いておいて、シュウにプレゼントがあるんじゃ」
「えっ、いいの!?」
「もちろん。今取ってくるから待っておいてくれ」
「うん」
プレゼントか。
まったく予想してなかった。
まさにサプライズ!
「きっと、お気に召すと思いますよ」
「やっぱりレオドは内容知ってるんだ。楽しみだなぁ」
「待たせたのぉ。これじゃ!」
「これって……紹介状? 何のお店?」
「トールという儂の幼馴染がやっとる馬具屋の紹介状じゃよ。まだシュウは自分の馬具を持っておらんじゃろ?」
「そうだね。すっかり忘れてたよ。馬具あった方が良いに決まってるよね」
「儂もトールの馬具は重宝しとっての。他の店の馬具じゃあ、しっくり来ないくらいじゃ」
「へぇ」
当時最強格とされてる人が重宝してるような馬具の店か。
ただの子どもじゃあ手が届かないよな。
そんな素晴らしいものを紹介してもらえるなんて。
お祖父ちゃんバンザイ!
「明日行ってみると良い。ホントは儂が一緒に行けば良いんじゃが……」
「グスタフ様は、どうしても外せない用事がございますので。私がご一緒いたします」
「ありがとう、レオド。明日は休日だし、朝からで大丈夫?」
「もちろんです」
「レオドが一緒なら紹介状も必要ないんじゃがな。まぁ孫の大事な初の馬具じゃ。万全を期さんとな」
「ありがとう。しっかり騎乗術も勉強するよ!」
「ほどほどに頑張りなさい。じゃあ、おやすみシュウ」
「おやすみなさい」
明日は何しようか考えてたけど、とりあえず午前中の予定は決まったな。
馬具屋かぁ。
大変なことも増えてるけど、どんどん楽しみが増えてくる。
したいことも、しなくちゃいけないことも。
まだまだ頑張れる。
身体を壊すような無理は絶対ダメだけど、貪欲さだけは忘れないようにしよう。
あー。
楽しみだなぁ、ハヤテに騎乗して駆け回る日が。
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