18話
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『ユニークスキル《挑発》を学習しました』
『ユニークスキル《危険感知》を学習しました』
『ユニークスキル《物理耐性・微》を学習しました』
『ユニークスキル《魔力感知》を学習しました』
魔物1種類につきスキル1つとは限らないけど、なんとか4種類は入手できた。
ゴブリンが挑発、コボルドが危険感知、スライムが物理耐性・微、グレムリンが魔力感知。
だと思う。
物理耐性・微か。
まぁ完全な耐性なんて手に入らないわな。
ゴブリンが挑発?
あの『ゲヒャゲヒャ』笑ったり叫んだりしてたのは、挑発の面もあったのかね?
挑発されたって意識はないけど。
コボルドとグレムリンは感知系スキルか。
危険と魔力ね。
敵とかを速く感知できるのは助かる。
スキル任せにしちゃダメだけど、不意打ちとかも減らしたいからな。
特に危険感知なんて、これから役に立ちそうだよ。
擬似ダンジョンで学習したスキルを下げるつもりはないけど、こっちのダンジョンの方が役に立つスキルが多い。
より実戦向きな気がする。
気がするだけかもしれないけど。
脱兎とか甲殻防御も使いようによっては使えるだろうし。
俺次第なのか。
うーん。
頭良くなりたい……。
それにしても。
「疲れたなぁ」
「ほんとだよ。擬似ダンジョンとは比べ物にならないくらいだ……」
「マジの実戦だもんな。相手もガチで狙ってくるし」
「戦いって、こういうもんなんだね。ちょっとだけ慢心してたかも」
「そうかもな」
自分では意識してない深いところで、慢心があったのかもしれない。
無かったと信じたいけど。
想像以上に実戦が厳しかったってことだ。
この経験は無駄にならない。
形だけスキルを手に入れたりしたって、俺には厳しい世界なのかもしれないんだから。
「帰る準備はできたか?」
「「はい」」
「よし、帰ろう。明日は休みだ! しっかり休むように!」
「「はい」」
いつもなら明日も全力トレーニングって思ったかもしれないけど……。
さすがにそうもいかない。
思ったより心身共に疲労がすごいからな。
無理すれば頑張れなくもないけど、誰に強制されるでもなく自分から追い込めるほどでもない。
軽い運動くらいならいいかもしれないけど、真剣に戦闘訓練をするのはキツい。
約束もあるしな。
「シュウは明日どうするの?」
「教会に行く約束してるんだ。子どもたちに勉強教えるんだとさ」
「だとさって……。シュウきっかけじゃないんだ?」
「ああ。友達のジュードってやつに誘われてな」
「教えられるの?」
「はっきり言って自信はないけど……。簡単な文字やら計算やらくらいならなんとか?」
「あはは。まぁ頑張ってよ、シュウ先生!」
「先生なんて程遠いけど、それなりに頑張ってくるさ。マルクは明日は?」
「街で買い物かなぁ」
「例の彼女さんとデートか。楽しんでこいよ」
「うん」
当てずっぽうだったけど、マジでデートだったか。
あんなに疲れきってた顔してたのに、デートの話題になった途端に元気になったな……。
恋愛パワー恐るべし。
少々の疲労くらいなら吹っ飛ばせるのか。
恋愛ねぇ。
誰かを好きになるって、どんな感覚なんだろう?
人として好感を持つのとは違うんだろうけど、まだ経験してないから分かんないや。
まぁ焦ってすることもないだろう。
いつか自然に分かると思うし。
「では、今日はここまで! 解散!」
「「ありがとうございました」」
「じゃあね、シュウ」
「ああ、またな」
「悪い。待たせたな、シュウ」
「おはよう、ジュード。まだ約束の時間まではあるから大丈夫だろ」
「あ、やっぱり? 遅れたのかと思ってビビったぜ。イメージでは俺が先に来てるくらいだったからな」
「じゃあ行くか?」
「いや、もう少し待ってくれ。あと2人来るから」
「あ、そうなの?」
「俺とシュウだけじゃ大変かと思って、友達に声かけたんだ」
「ふーん。どんな人たち?」
「お前よりも変わり者はいないから安心しろよ」
「おい」
まぁ戦力が増えるのは悪くないさ。
子どもたちってパワフルだし、俺たちだけでは手一杯になるかもしれないし。
「おーい!」
「お、きたきた。アイツらだよ」
「双子か?」
「そう。兄貴のキースと弟のヒース。……あれ?」
「女の子もいるじゃん」
「エミリーちゃん!? な、なんで!?」
めちゃくちゃ狼狽えてるな。
ははーん。
「好きなんだな、あの娘のこと」
「なななにをぅ!?」
「別に恥ずかしがることでもないだろ」
「そうだけど、そうじゃないというか! 絶対に本人に言ったりするなよ!」
「分かってるって。お前の邪魔なんてしないさ」
人の恋路の邪魔をする趣味なんてないって。
絶対に止めておいた方が良い相手なら、止めるかもしれないけどな。
「あ、君がシュウ君? 俺はキース。よろしく!」
「よろしく」
「俺は弟のヒース。双子だけど髪の色が違うから分かりやすいだろ?」
「そうだな。よろしく」
「私はエミリー。初めまして、シュウ君」
「初めまして。みんなもだけど、気楽に接してもらえると助かるよ。よろしくね」
「ホントに貴族らしくないのね。気楽に接しろなんて。私としては楽でいいけど」
「とりあえず教会に向かいながら喋ろうか」
「そうね」
「……疲れるな、これは」
「だろ? 子どもって凄いよな」
「俺たちも子どもなんだけどな? まぁ元気なのは良いことだ」
「シュウ兄ちゃん! この絵本読んでー!」
「はーい! じゃあ行ってくるわ」
「頑張れ、シュウ兄ちゃん」
教会で保護してる孤児だったり、親の都合とかで預けられてる子たちだったり。
色んな境遇の子がいるけど、みんな明るく逞しい。
俺たちの仕事といえば、簡単なもんだ。
遊び相手になったり、ホントに簡単な文字やら計算やらを教えるくらい。
それでも、けっこう大変だったりするな……。
体力には自信あったけど、鍛えなおさないと。
子どもたちの前で情けない姿を晒すことになる。
「この絵本!」
「これかい?」
「うん! 大好きなんだ、この絵本!」
「そっかそっか。よーし。じゃあ始めるよ……」
「みなさん、ありがとうございました。子どもたちも楽しんでて素晴らしい1日になったと思います」
「お役に立てて嬉しいです」
「ホントにありがとね、ジュード君。お友達のみんなも助かったわ」
「俺たちでよければ、いつでもお手伝いします」
「心強いわ。じゃあ気をつけて帰ってね。ホントにありがとう」
「失礼します!」
しっかりしてんな、ジュードのやつ。
お母さんがこの教会の方と仲が良くて、自身も世話になったことがあるとは言ってたけど。
いいお兄さんしてたよ。
「みんな、ありがとな。お疲れさん」
「良い経験になったよ。手伝いくらいしか出来なかったけどな」
「めちゃくちゃ人気だったじゃんか。絵本読むの得意だったのか?」
「見様見真似だって。ジュードこそ頑張ってたな」
「俺が誘ったのに、俺が一番頑張らないでどうするんだよ」
「それだけ考えられるだけでも立派だと思うけど?」
「むず痒くなるから止めろよ」
「みんな思ってると思うぜ? お疲れさん、ジュード」
「……ありがとよ」
みんな良い顔してるな。
子どもの頃から、こういう経験するとは思わなかったけど……。
悪くない。
「さーて、そろそろ帰るか!」
「そうね。明日からも学園で勉強だし」
「勉強かぁ……。憂鬱だな」
「ヒースは勉強頑張らないと、次には子どもたちに抜かれてるんじゃないのか?」
「キースにだけは言われたくないね!」
「まあまあ。落ち着けって」
「冒険者志望っていうからシュウよりは勉強できると思ってたのに、シュウめちゃくちゃ勉強できるんじゃん!」
「確かに一番教えてたよな?」
「たまたま勉強を始めたのが早かっただけだよ。家に本がたくさんあったからな」
「本なんてあっても読もうと思わねえよ」
「絵本の延長みたいなもんだぞ?」
「絶対に違うね!」
「そうか?」
まぁ俺の場合は、前世で読書くらいしか暇つぶしが出来なかったってのも大きいけど。
「じゃあ、俺こっちだから」
「今日は助かったよ。また誘ってもいいか?」
「もちろん。ぜひ誘ってくれ。……じゃあまたな、みんな」
「「おう」」
「またね」
のんびりとは言いがたいけど、いつもと違う時間が流れた1日だったなぁ……。
たまには悪くないや。
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