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17話

お待たせしました。

感想、評価、ブックマークなどお待ちしております!

 

「以上で登録者講習を終わります」


「ありがとうございました」


「気をつけて冒険者生活を送ってくださいね」


「はい」


 ほんとに短かったな。

 要は、ギルドの規律に反するようなことはするな。

 ってことだし。

 特別に新しく覚えなきゃいけないようなことは無かった。


「これで、シュウもめでたく冒険者だね」


「ああ、ありがとう。まだ見習いだけどな」


「当たり前だよ。僕もそうだし。そもそも学園生で一流冒険者なんて、ほぼあり得ないからさ」


「そうだな」


 どんな有名な実力者でも、名をあげるのは卒業してからが普通だ。

 たまにいるイレギュラー的な連中が、『ほぼ』あり得ないにしてる。

 学生の時から異常に強くて、二つ名を付けられるような人間もいるんだよな……。

 想像さえつかねぇよ。


「これがギルドカードになります。魔力を通して契約しておいてください」


「わかりました」


 マジックバッグと同じ要領か。

 これで俺専用になるっと。


「お待たせしました、ゴードン先生」


「問題なく登録できたようだな。では早速、出発といくか!」


「「はい!」」


 よっしゃ、気合い入ってきたぁ!




「到着! ここが転移門だ!」


「こんな感じなんですね……。造りはシンプルだけど、内包されてる魔力が凄まじいのは分かります」


「そうだな! だが最上級ダンジョンは、こんなのとは比べ物にならんぞ! その時になって腰を抜かすなよ!」


「それは怖いですね」


 腰を抜かすほどか。

 この規模のダンジョンの転移門でコレなら、そうなっても不思議じゃないか。

 いつ挑むことになるか想像もできないけど。


「では、行くとしよう!」


「「はい!」」




「大丈夫か!? 体調に異変は!?」


「大丈夫です。マルクは?」


「僕も大丈夫です」


「2人とも転移酔いへの耐性はありそうだな! ここからは吾輩は指示は出さん! さぁ、やってみろ!」


「どうする、シュウ?」


「まずは基本通りやるしかないよな」


「じゃあ、いつも通りだね」


 そうなるよなぁ。

 ゴードン先生との組手やら、擬似ダンジョンでの実戦やらの延長だ。

 対応できないようなら考えるだけ。


「とりあえず進んでみよう。気をつけながらな」


「うん」




「あれがスライムか? 思ったよりデカいな……」


「あれくらい大きければ、相手を吸収することも出来そうだね」


「生半可な攻撃じゃ、核にまで攻撃が通りそうにないな。頑張らないと」


「うん。じゃあ、やろっか」


「ああ」


 バランスボールくらいの大きさだ。

 前世でのゲームの印象みたいな可愛らしい姿なら良かったんだけど……。

 まぁ本来スライムったら、こんなだよな。

 ドロンドロンだよ。

 それで、このデカさか。

 不気味ったらありゃしない。


「ファイアボール!」


「……効いてる?」


「とりあえず表面をそこそこ吹っ飛ばしたけど、そこまでだな。魔法使えば簡単ってわけでもなさそうだ」


「はぁ……。魔法関連は苦手なんだけどなぁ」


「ぶった斬ってみるか?」


「効かないと分かってるのにチャレンジしないよ。ファイアボール! ……やっぱりシュウに任せたくなってきた」


「お互い頑張ろうや」


「「ファイアボール!!」」


 恥ずかしいんだけどな、魔法の名前を叫ぶの。

 慣れてきたら叫ばなくてもよくなるんだろうか?


 それにしてもスライムって雑魚敵じゃないのかよ!

 ぜんぜん削れないんですけど!

 どうしたもんか。

 このまま続けていても、いずれは倒せるとは思うけどさぁ……。

 効率悪いよね?

 攻撃を仕掛けてこられる前に吹っ飛ばしてるから、危険性は少ないと思うんだが。


 とにかく核にまで攻撃を届かせたい。

 工夫しろ。

 高い威力の魔法で一気に吹き飛ばせれば最高なんだけど、そんな魔法は使えない。

 だったら一点集中で貫通力を高めてしまえ。


 どうやろう?

 確か前世で弾丸の原理とかを見た気がする。

 もっとしっかり見ておけば良かった……。

 あまり難しくならない範囲で魔法で再現するには、回転だけでも加えてみるか。

 たしか弾丸は回転してたはず。


「やってみるか……。バレット!」


「うわぁ!? 一気に核まで貫いたよ! なに今の魔法、もしかしてオリジナル?」


「ちょっと工夫してみたんだ。ここまで有効だとは思わなかったけど」


「じゃあスライム担当はシュウってことで!」


「マルクも頑張らなきゃ」


「まぁ、おいおいね。さ、次いこう!」




「見つけた。間違いなくゴブリンだろうな」


「ちゃんと物理的に戦えそうでよかった。じゃあいきますか」


「おう」


 粗末な剣を右手に持ってるくらいで、武装は大したことない。

 おっ。

 気がついたか。

 攻撃を仕掛けてきてる。

 俺の方に向かってきてるな。


「ゲヒャ!!」


「効かないね! オラァ!」


 振りが遅い。

 力も弱いし、問題なく受けられる。

 身体のサイズとしては大して変わらないけど、パワーはこっちの方がありそうだな。

 押し切らせてもらうよ。


「せいっ!」


「あ……」


「悪いね。さっきのスライム戦でストレス溜まってたから、トドメを貰ったよ」


「別に良いけどさ」


 どっちが倒すか競争をしてるわけでもないし、かまわないんだけど……。

 むしろ協力するのが普通だし?

 でも少し負けず嫌いが発動するよな。


「ゴブリンは問題ないな。さて次は何に出会うか」


「僕はスライム以外なら何でもいいけど?」


「まぁ……スライムにも出会うだろうな。間違いなく」


「うげ」


「しゃあないだろ」


 俺としては全部の魔物と戦って、なんならスキルも学習したい。

 魔物が4種類……。

 少なくとも4つくらいはスキルを入手したい。

 でもスライムがいるんだよなぁ。

 あんなのからもスキルって学習できるのか?




 おっと。

 ゴブリンかと思ったら、犬の頭。

 コボルドですか。

 武器は粗末な槍だけ。


「グルル……」


「スピードファイターらしい。気をつけろよ?」


「分かってるよ」


「ガアッ!」


 きた!

 確かにゴブリンよりも素早いのは間違いないけど、そこまででもない。

 突いてくる槍を盾でズラして、隙だらけの胴体を。


「シッ! ありゃ……」


「一撃で倒せたみたいだね。スピードがある分、タフさはゴブリンの方がありそうだね」


「そのゴブリンも急所を狙えば一撃でも倒せるし、総じてタフさは低そうだな」


「やっぱりスライムが難敵じゃないか」


「まだグレムリンと戦ってないから分かんないぞ? グレムリンは浮遊するらしいし、戦いにくいかもよ」


「かもね」




「アレか……。確かに浮いてる。俺のリーチじゃ、まともには攻撃を当てられないかも」


「僕だってそうだよ。やっぱり魔法で撃ち落とすのが基本なのかな?」


「風属性に弱いらしいし、試してみるか」


「任せた!」


「おい。……ウインドボール!」


 当たる直前で躱されてしまったけど、体勢を崩して墜落しやがった。

 風属性に弱いって、そういうこと?

 考えるのは後だ。

 まずは仕留めないと。


「お見事。墜落した時点で、ほとんど決まってたようなものだったけど」


「次はマルクも試してみろよ。いい魔法の訓練にもなるんじゃないか?」


「いつまでも避けては通れないもんね。きっちり当てなくても効果あるみたいだし、頑張るよ」


「おう、頑張れ」


「さ、次を探そう」


 これで、このダンジョンに出てくる魔物とは一通り戦った。

 基本的に耐久に難ありの魔物が多いような気はする。

 ただまぁ攻撃を仕掛けてくる魔物相手だ。

 油断なんてできるわけもない。

 敵意を漲らせる相手を目の前にするのは、やっぱり組手とかとは違う緊張感がある。


 まだスキルも学習できてないし、時間にも余裕があるだろう。

 体力と集中力のどっちが先に限界くるか。

 今の俺の限界を見極めるためにも、もっと戦っておきたい。


「げっ……。スライムじゃん。多くない、スライム?」


「魔法の的にしてやるさ。バレット!」


「おぉー。今度学園での訓練の時、その魔法教えてよ」


「その時までにスライムくらい倒せるようになってるんじゃないか?」


「シュウが言ってたことじゃん。手札が多いに越したことはないって」


「うまく教えられたらいいんだけどな」


「習得できるかは僕の責任だよ。気楽に教えてくれたらいいから」


「了解。じゃ続けますか」


「そうだね」




この話を読んで

「面白い」

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