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36 結果は後からついてくる


 このイリスの提案した国そのものを豊かにする政策はアーレス王子の指導の元で徹底して行われた為、手柄は王子のものとされ、王国民へと告知されているがそれに関してイリス本人はどうでもいいことなので全く頓着していなかったりする。


 ただ、この成果が貴族達だけではなく国民全体がアーレス王子とイリス公爵令嬢の結婚を盛大に祝う理由となったのは間違いない。


 彼が公爵令嬢と婚約してからメキメキと政治的手腕の頭角を表したのは周知の事実だからである。








 

 「今回の計画も全てイリスの発案だし、長期に渡る計画書も君がまとめ上げたものだ。其れを俺の手柄にするのは駄目なんじゃないか?」


「いいんですってば、元は忙しすぎる王族の手抜きのために考えたんですから。誰が作ったなんて事は後回しです」



 王城の廊下を仲良く話しながら歩くアーレス王太子とイリス王太子妃はこの王城では名物である。


 何時も執務の内容や政治的な事を議論しながら2人並んで歩いて行くのだが、その距離は見ている城勤めの者達は慣れっこになっているが、初見の者はギョッとして2度見してしまうくらいのイチャイチャぶりだ。


 必ず王太子が妻の肩を引き寄せるか、腰に手を回している。


 そして肝心の王太子妃は前も見ずに片手に書類の束、もう片手に今話し合うべき案件の書類を持って眺めている。


 そして歩いていく先へのリードは王太子の役目だ・・・ 


 どうやら彼女の前世の1部は敏腕社畜社員だったようである・・・


 本人は未だにやはり全ては思い出せないが。



「有能な君が考えてくれた政策のおかげで両親は心置き無く別荘で休暇が取れるようになったし、貴族達も平民も定期的に休むことができるようになったからね。休暇後の仕事の効率も決まった休みがなかった頃に比べたら格段に上がってる。確かに君の言うように余暇を作る事は大切だったよ」



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