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変態紳士の領内事情―怪僧ラスプーチン編―


「それで、あの生臭坊主はどうします?」

「あの男を野に放ってはロクなことにならんと思うぞ」

「史実だと、彼の名を冠した店が多くあったそうですよ。もちろんアッチ方面ですが」


 1923年4月某日。

 緊急開催された円卓会議でメンバーたちは頭を抱えていた。


 グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン。

 史実ではニコライ皇帝夫妻の不安につけいり、政治に介入した怪僧として有名な人物である。今回の円卓会議の議題は、彼の処遇についてであった。


「それにしても、史実のラスプーチンも大概だったが……」

「この世界では、輪をかけて酷いですな」

「セッ〇ス洗脳で皇帝一家を支配していたとか、スキャンダルってレベルじゃねーぞ……」

「それにしても、何故洗脳が解けたのだろうな? 相当にただれた生活をしていたみたいだが……」

「我が国にはあらゆる娯楽があるからな。雪に閉ざされてヤることしか無かったロシアの地とは違うということだろう」

「なんにせよ、洗脳が解けたことは喜ばしいことです。最近は実業家として身を立てようとされているようですし」


 元皇帝一家の洗脳が解けたのは事実であるが、その原因を円卓側は誤解していた。本当の原因を知ったら全力で止めていたであろう。


『なっ、こんなデカいのを少女に入れるのか!?』

『エルフを触手で凌辱……あぁ、最高ですわぁ』

『ふたなりというのもあるのですか……うふふ』

『はぁはぁ、腹筋ずり最高……』


 ひょんなことで手に入れてしまった18禁同人誌(平成会元過激派謹製)に、元皇帝一家は瞬く間にハマってしまった。リアルな〇ックスはやり尽くしていたため、非現実的で幻想的な描写にどっぷり浸かってしまったのである。


「……問題は、この生臭坊主が不本意ながらもロマノフ公に近しい人間ということだ。スキャンダルになろうものなら、とんでもないことになるぞ」

「新興貴族でありながらも、王室に次ぐ家格として散々に宣伝しましたからね。その関係者が性犯罪に走る……マスコミが飛びつくでしょうね」


 ロマノフ公爵家は、元ロシア皇帝ニコライ2世が英国で生活していくために手に入れた身分である。貴族としては新参者でありながら、影響力を急速に拡大していた。


「ロマノフ公と、そのご家族から距離を置いたからといって安心出来ん。あの(けだもの)が何かしでかす前に手を打つ必要がある」

「現在、MI5に24時間の監視を命じています。さすがに大丈夫だと思いますが……」

「腐っても史実で名を遺した偉人だぞ? 用心に用心するに越したことはない」


 ロマノフ公の縁者とはいえ、亡命先の英国では権力も資金も無いラスプーチンに対して円卓は警戒を緩めていなかった。彼が国内の有力者を洗脳して、取り入る可能性も無きにしも非ずなのである。


「……現在、アメリカに預けた旧ロマノフ王朝の遺産を引き出すべく工作中です。スキャンダルは絶対に容認出来ません」

「植民地人の銀行だけでなく、アカ共も介入してきたと聞くが?」

「もはや時間をかけていられません。多少強引な手を使ってでもロマノフ王朝の遺産を手に入れます」

「そのためにも弱みは見せられない。事が成るまで、あのクソ坊主を黙らせておく必要があるわけか」


 実業家して食っていくには、ある程度まとまった金が必要となる。

 そこでロマノフ公が目を付けたのは、アメリカに預けた旧ロマノフ家の遺産であった。遺産を継承することで事業の資金とし、ソ連の正当性も否定出来る一石二鳥の案であり、英国政府も積極的に協力していたのである。


「まとまった金をやって、適当な自治領なり植民地に放逐しませんか? それが無難だと思いますが」

「放逐した先で、あの生臭坊主が大人しくしている保証が無い。その場合は、スキャンダルまっしぐらだ」

「元従者が、ご乱交で逮捕。マスコミが飛びつくでしょうねぇ……」


 繰り返すが、ロマノフ公はジョージ5世の従弟である。

 飛び火して王室にまで被害が及ぶ可能性を考慮すると、安易に放逐することは出来なかった。


「それに、ソ連が拉致する可能性も捨てきれない」

「旧ロマノフ家の機密を知っているとソ連が判断すれば、十分にあり得るでしょうな」

「MI6の調書は酷いものだったがな……あんなものを知っても誰も得はせんぞ」


 ニコライ2世の最側近であったラスプーチンは、旧ロマノフ家の機密を握っている可能性がある――そう考えたソ連が拉致する可能性も考慮された。実際、亡命時にはMI6による厳しい取り調べが行われたのである。その結果は酷いものであったが。


「つまり、あの猥褻物(わいせつぶつ)を目に届く範囲で飼う必要があると?」

「端的に言えば、そのとおりですが……その、言い方というものが……」

「言い繕ったところで、結論はかわるまい。で、この罰ゲームを受ける者はいるかね?」


 罰ゲームとは酷い言いようである。事実ではあるが。

 当然ながら、誰も名乗り出る者はいなかった。


「……いっそ、始末するというのはどうです?」


 過激な発言に、その場の雰囲気が一気に重くなる。

 しかし、様々な問題を解決出来る策であることは事実である。


「魅力的な提案であるが、今回は無しだ。彼を暗殺したら、歴史にどんな影響が出るか分かったものじゃないからな」


 これまで歴史を改変してきた円卓だからこそ、歴史の偉人の始末には慎重であった。後々、どんな影響が出てくるか分かったものじゃないのである。暗殺は本当に最後の手段であった。


「主流派が何を恐れたのか知らんが、本来なら死んでいる人間なのだ。始末するのに戸惑う理由はあるまい」

「では?」

「無論、我らの手で葬ってやろう!」

「「「おおおおおっ!」」」


 ロンドン郊外の邸宅。

 その一室で気炎を吐く紳士たちは、いわゆる円卓の過激派と言われる存在であった。


 過激派は、その名の如く円卓の中でも過激な手段を厭わない一派である。

 彼らが必要と判断すれば、破壊活動や暗殺も容認される。史実を知るが故の傲慢と短慮であろう。


「幸いにして、あの坊主はロマノフ公から離れています。今が好機かと」

「護衛も付けていないようです。不用心ですな」

「よし、ただちにかかれっ!」

「「「ははっ!」」」


 過激派リーダーの命令に、直ちに散っていく男たち。

 この時点で、彼らは暗殺計画の成功を微塵も疑っていなかったのである。







「……見つけました。ヤツです」

「あの風体は目立つから探すのも楽なもんだな。よし、出せっ!」

「了解!」


 路地裏から飛び出した車は、正確にターゲットを捉えた。

 ボンネットを大きく凹ませた車は、急ブレーキをかけて停車する。


「なっ!? 信じられない……う、動いています!?」

「そんな馬鹿な!?」


 バックミラー越しに見ると、ラスプーチンが動いていた。

 その様子は、決して断末魔の痙攣では無い。明らかな意思を持った動きであった。


「バックしろ! もう一度轢き殺すんだっ!」

「無理です。人が集まって来ました。これ以上此処にいるのは危険です」

「くそったれめ!」


 遁走する車。

 バックミラーに映ったのは、転げまわるラスプーチンと衝突音を聞きつけてやってきた野次馬たちであった。


「……で、ものの見事に失敗したと?」

「す、すみません……」

「で、でもっ、確実に轢いたんですよ!?」

「ボンネットの凹みを見たでしょう? 普通なら絶対に死んでますって!」


 額に青筋を浮かべる過激派のリーダー。

 実行犯(未遂)らは、ひたすらに平身低頭である。


 見苦しい言い訳に切れかけたリーダーであったが、強靭な精神力でねじ伏せる。

 平常を装いつつ、次なる命令を下す。


「……まぁ、良い。ヤツの入院先を突き止めた。今度こそ確実に仕留めろ。良いな?」

「「「イ、イエッサー!」」」


 病室ならば逃げ場は無い。

 今度こそ成功するはずと、リーダーは自分に言い聞かせるのであった。


「おぉ、何処のどなたか存じませんが、差し入れ感謝いたしますぞ。病院食は味気ないですからな!」


 そう言って、豪快に食い散らかすのは自動車事故で病院に担ぎ込まれたラスプーチンである。


「いえいえ、ご高名なラスプーチン殿に出会えたのも何かのご縁。これくらいはさせていただきたい」

「そうですよ。遠慮なく召し上がってください」


 ラスプーチンに話しかけるのは、過激派のメンバーたちであった。

 彼らは、善良な市民を装って毒物を差し入れたのである。


(……青酸カリを食えばイチコロだ)

(人払いは済ませてある。死んだら、素知らぬ顔で部屋を出ればミッションコンプリートだ)


 差し入れの中身は、青酸カリ入りのワインとケーキであった。

 致死量には十分過ぎるほどの量を混入したので、確実に殺せるはずであったが……。


(((馬鹿なっ!? 効いていないだと!?)))


 驚愕する過激派のメンバーたち。

 彼らの常識を超えた光景が、目の前で繰り広げられていた。


「ちょっと風味が変わっているが、イギリスのケーキとワインは美味いのぅ。ところで、お代わりは無いのかね?」


 猛毒入りのケーキとワインを食べ続けるラスプーチン。

 致死量の青酸カリを摂取したというのに、全然変化が無い。それどころか、お代わりを所望する図々しさである。


「えぇいっ! ならばこれでっ!」


 ここで過激派の一人が短気を起こした。

 ナイフを振りかざしてラスプーチンに襲い掛かったのである。


「ぐわっ!?」


 ナイフは心臓を外れたが、胴体に確実に刺さっていた。

 確実に重傷のはずである。しかし……。


「なにをするっ!? さては貴様ら刺客かっ!?」


 ナイフが刺さったままだというのに、ラスプーチンは猛然と抵抗する。

 その姿は、史実の不死身ぶりを彷彿とさせるものであった。


「「「お、お助けーっ!?」」」


 血まみれの髭面が迫ってくるのは恐怖以外の何物でもない。

 過激派たちは、一目散に逃走したのであった。


「なんということだ……」


 度重なる暗殺の失敗に、リーダーは頭を抱えていた。

 護衛無しの民間人など楽に始末出来るはずだったのに、この体たらくである。


(主流派が我らの動きに気付き始めている。このままではヤバい……)


 暗殺の失敗以上に気がかりなのが、円卓の主流派が嗅ぎまわっていることであった。基本的に円卓は身内には甘いのであるが、限度を超えると容赦が無い。今回のやらかしがバレた場合、どのような制裁が下されるのか戦々恐々だったのである。


(……そうか! 押し付けてしまえばよいのだ)


 一転して、喜色満面となるリーダー。

 手に負えないならば、他者に押し付けてしまえば良いのである。


(あのド田舎で人材確保に苦労していると聞く。史実の偉人と言えば、チョビ髭同様にホイホイ受け入れるだろう)


 押し付ける相手が敵対者ならば一石二鳥であろう。

 かくして、ラスプーチンは人材コレクターの元に贈られることになるのである。







「円卓メンバーって言うから、誰かと思ったら……」


 テッド・ハーグリーブスは、ため息をつく。

 普段は温和な彼にしては珍しく、その視線は絶対零度の如き冷たさである。


「……お帰りはあちらですよ?」


 指を鳴らすと、部屋のそこかしこから武装したメイドが湧いてくる。

 直前まで姿も気配も察知させないあたり、彼女らが超一流の戦闘力を持っていることは疑いようがない。


「ま、待てっ!? 話を聞いてくれドーセット公!」

「3年前に、あんたらは話を聞いてくれましたっけねぇ? 人の留守中に、問答無用で襲撃してくれた気がするのだけど」


 武装メイドたちに引きずられながら、過激派のリーダーは必死に訴える。

 対するテッドの態度は、実にそっけないものであった。


 テッドは、過激派がマルヴィナに危害を加えたことを未だに許していなかった。

 実際は彼女の無双による逆蹂躙だったのであるが、そんなことは関係無いのである。


「紹介したい人物がいるんだ! ここで働きたいと言っている!」

「ほほぅ……!」


 俄然、興味を示し始める。

 人材コレクターの異名は伊達ではない。


「しかも、歴史に名を遺した有名人だぞ!」

「それは素晴らしい!」


 歴史に名を遺す→史実の偉人と、脳内変換するテッド。

 嘘は言っていない。悪名だって歴史に遺るわけであるから。


「……で、期待のゴールデンルーキーは何処にいるのかな?」


 期待に胸を輝かせるテッド。

 欠片も疑っていないあたり、どれだけ人材に飢えているのか分かろうというものである。


「昔は、皇帝一家と懇ろだったラスプーチンである。以後、よろしくお願いする!」


 髭面の自己紹介を聞いてフリーズするテッド。

 期待が大きいほど、裏切られた衝撃が大きくなるのは歴史の常である。


「ちょっと待てぃ!」

「いだだだだだだだっ!?」


 こそこそと逃げ出そうとしていた過激派リーダーを引っ掴まえて、腕ひしぎ十字固めを極めるテッド。問答無用で折らないだけ有情であろう。


「で、結局どういうことなのさ?」

「いだだだだだだだっ!? じ、じつは、ロマノフ公からお暇を出されたクソ坊主の処遇を上層部で揉めていてな……」

「後腐れ無く()って、恩を売ろうとして失敗したと?」

「てへっ……って、ぎゃぁぁぁぁぁっ!?」

「……はぁ」


 関節を極めたまま、ため息をついてしまうテッド。

 過激派が何をしようと知ったことではないが、こちらに厄介ごとを持ち込むのは勘弁して欲しいものである。


「あらあら、おイタしちゃだめよ?」

「痛ででででででっ!?」


 二人の傍らでは、ラスプーチンがメイドたちに鎮圧されていた。

 大男が小柄な女性に苦も無く捻られている姿は、まさに柔よく剛を制す、である。


「反省の色が見えませんねぇ……」


 別のメイドが、スカート内からグルカナイフを取り出す。

 ナイフと言いながらも、刃渡り30センチを超えるシロモノである。


「ふふふ……」

「ちょ、待てっ!? 話せば分かる!?」


 クルクルと、器用にナイフを振り回す。

 顔が映りこむほどに磨き上げられていた刀身がキラリと光る。


「話せば分かる殿方は、問答無用でセクハラなんかしませんよぅ?」


 笑顔のまま、じりじりと迫る。

 その姿は、ホラー映画さながらである。


「いだだだだだだだっ!?」


 グルカナイフでラスプーチンご自慢の髭を剃っていくドSメイド。

 もちろん、シェービングクリーム無しである。


 ちなみに、彼女たちはマルヴィナの後輩である。

 セクハラして、この程度で済んだのは誠に幸運だったと言えよう。







「……というわけで、わたしは追い出されたのだ。酷いと思わないかね!?」

「いや、追い出されて当然でしょ。〇ックス洗脳とかマジで無いわー」


 ラスプーチンの身の上話にドン引きするテッド。

 涙ながらの訴えであったが、全くもって同情出来無かった。


「なんだと!? わたしの息子にケチをつける気か!?」

「いきなりズボンを下ろすな! 変態かおまえはっ!?」


 この世界のラスプーチンは、まごうことなき変態であった。

 しかも、自分に絶対の自信を持つ変態である。質が悪いにもほどがある。


「「「まぁ……!」」」

「君たちもガン見しないのっ!」


 頬を赤らめるメイドたちと、敗北感に囚われるテッド。

 長さ30センチに迫るソレは、まさに馬並みであった。


「何よりも許せないのは、エロ同人とやらに(うつつ)を抜かしていることだ。マイサンがこんな本如きに負けるとは、神はこの世にいないのか!?」


 絶叫しながら、本を床に叩き付けるラスプーチン。

 そのまま、親の仇とばかりに足蹴にする。


「いやいや、セッ〇ス漬けな日々を送るよりもエロ同人のほうが健全でしょう。って、この同人誌は!?」


 現在進行形で足蹴にされている同人誌の表紙に、テッドは見覚えがあった。

 それもそのはずで、その同人誌はドーセット領内で刊行されたものであった。


「あれだけ、仲間内だけで読むようにと念を押したのに……あいつらめぇぇぇぇぇっ!」


 怒髪天を()くが如く激怒するテッド。

 平成会元過激派が作ったエロ同人は、触手、寄生、ニプルファック、腹筋ずりなど、時代の先を行きすぎた過激描写がてんこもりであった。


 史実21世紀の日本のエロ描写を、この時代の人間が読むとSAN値直葬されかねない。それ故に、あくまでも仲間内のみで回し読みすることを条件に発行を許可したのである。


 元過激派も、その危険性は十分に承知しており厳重に管理していた。

 ロマノフ公と、その家族がエロ同人を手にしてしまったのは不幸な偶然の積み重なりに過ぎない。しかし、不幸な偶然であろうがなかろうが、そんなことはテッドに関係無いのである。


「もしもし署長? 連中をも〇も〇室にぶち込んでおいて。うん、とりあえず1か月ほど。反省の色が見えないようならば、そのまま延長で……」


 テッドは、ドーセット警察署に電話をかける。

 署長への直通回線である。


 ちなみに、も〇も〇室はドーセット警察署に設けられた反省部屋である。

 その詳細は一切不明であるが、しばらく悪夢から立ち直れなくなるほどのトラウマを負わされる拷問部屋である――と、関係者からはまことしやかに囁かれていた。


「さて、此処で働きたいとのことでしたが希望の職種はありますか?」


 署長との電話を終えたテッドは、あらためてラスプーチン(公然わいせつ物)に向き直る。

 たとえ変態であろうとも、ドーセット領で仕事をしてくれる人間はいつでもウェルカムなのである。


「ふむぅ。僧侶も捨てがたいが、どうせなら新天地で心機一転したいところであるな……」

「そういうことならば、資格や特技を元に仕事を紹介しますよ?」

「よし、マイサンが活かせる職場を頼むぞ。こちとら、まだまだ現役じゃいっ!」

「そんなものあるかっ!?」


 文句を言いつつも、領内の産業が網羅された資料をめくるテッド。

 モブが従事する単純労働ならともかく、特殊なスキルを持つネームドにはテッド自ら就職を斡旋していた。本人の要望を可能な限り聞き入れて、逃げ場を無くすためである。


 とはいえ、ラスプーチンは希望に沿えそうな求人は中々出てこない。

 こんなのを野放しにするわけにもいかないので、必死に探すテッドであったが……。


「旦那様。お耳を拝借」

「……その手があったか!」


 それまで無言で控えていた家令(ハウス・スチュアード)のセバスチャン・ウッズフォードが耳打ちする。最初は訝し気な表情のテッドであったが、やがて喜色満面となる。


「お仕事が決まりましたよ。新市街(ニュードーチェスター)でのお仕事になりますが問題無いですよね?」

「うむ。マイサンが役立つなら、場所には拘らんぞ」


 提示された求人を二つ返事で引き受けるラスプーチン。

 テッドを信用したのか、それとも何も考えていないのか。多分、後者であろう。


 ラスプーチンのような変態にも活躍の場を与えるあたり、人材コレクターの異名は伊達では無い。開発途上のドーセットは、常に人材不足なのである。立っている者は親でも使うのが、テッドの信条であった。







「代行殿、予定されていた用地の買収は全て完了しました」

「うむ、これで本格的に開発が進められるな」


 チョビ髭――アドルフ・ヒトラーはご満悦であった。

 テッドの頼みで、ハーグリーブス財団の代表理事代行に就任したヒトラーは、ドーチェスター市内の再開発に精力的に取り組んでいた。その再開発もひと段落したので、いよいよ新市街の開発に乗り出したのである。


「まずは玄関となる駅が必要だな」

「それならば、この位置が適当と思います。この位置ならば、将来的な外部からの乗り入れにも対処しやすいです」

「うむ、それでいこう」


 執務室のテーブルに広げられたドーセット州の地図に書き込んでいくヒトラー。

 ニュードーチェスターの玄関口となるこの駅は、ドーセット中央駅と名付けられることになる。


「そして、メインストリートだ。東西を横断する広大なものが必要だ」


 メインストリートは、道幅120mの道路が東西3kmに渡って続く壮大なものであった。


 ちなみに、当初の案は『テッド・ハーグリーヴス通り』であったが、計画を知った本人の猛反対によって『東西横断メインストリート』と名付けられることになる。


「代行殿。凱旋門は何処に建てますか?」

「やはり、メインストリートの中間地点が適当だろう。デザインは既に出来ているっ!」


 自信満々に、凱旋門のデザインスケッチを披露するヒトラー。

 その姿は、高さ60mに達する堂々たるものであった。


「ずっこいですよ!? 僕のデザインのほうが……!」

「そうだそうだ横暴だ!? わたしのデザインのようが優れてるぞ!」


 しかし、若手技術者たちが黙っていなかった。

 彼らは彼らで、独自のデザイン案を準備していたのである。


「この際、住民に決めてもらいましょう。そうすれば後腐れありませんし」

「ぐぬぬ……夜も寝ないでデザインしたのに。チキショーメぇ!」


 すったもんだのあげく、凱旋門のデザインは住民投票によって決められることになった。外部からのデザイン応募も受け付けたことでデザイン案は膨大なものとなり、その選定に苦労することになるのである。


「代行殿。メインストリートの終着点に設置するモニュメントは如何しましょう?」

「もちろん、ドーセット公の功績を称えるために巨大像を立てる」

「それはドーセット公が嫌がりませんか?」

「あの人、そういうの死ぬほど嫌ってた気がしますけど……」


 モニュメントの内容に戸惑う技術者たち。

 しかし、ヒトラーにはヒトラーなりの計算があった。


「我々が都市開発に専念出来るのは、ドーセット公のおかげである。しかし、外部はそう見ていない」

「と、言われますと?」

「最近、ラブレターが多くてな。本来ならドーセット公が対処すべき案件なのだが、全部こっちに来るんだ……」


 忌々し気に話すヒトラー。

 もちろん、ラブレターというのは比喩である。より分かりやすい表現を用いるならば、山吹色のお菓子であろう。


 オイルマネーで急速に開発が進むドーセットの地は、魅力的な投資先であった。

 目端の利く連中は、様々な手土産を持ってヒトラーに接近していたのである。


 所用で不在なことが多いテッドよりも、旧市街の開発で実績をあげたヒトラーのほうが評価されていたのである。大好きな都市開発に専念したい彼としては、その手の誘惑は邪魔でしかない。


「此処の支配者がドーセット公であることを内外にあらためて示す。これはドーセット公だけでなく、我らのためでもあるのだ」

「確かに。政治とか談合とか、めんどくさいのには関わりたくないですね」

「うちらは、都市開発が出来れば文句はありませんし」


 予算は出すが口は出さないテッドは、理想的なスポンサーであった。

 好き勝手な都市開発を継続するためには、テッドに耳目を集める必要があったのである。


「根回しは任せておけ。諸君らは巨大像を作ることだけを考えてくれ」


 力強く宣言するヒトラー。

 やろうとしていることは自らが嫌っている政治そのものなのであるが、理想の環境を守るために自重するつもりは無かった。


「どうせなら自由の女神並みに目立つやつにしましょう」

「ポーズはどうする?」

「この際、婦人といっしょにペアの像にするというのも……」


 テッドに近しい関係者も巻き込んで、巨大像の計画は極秘裏に進められた。

 本人が落成式の直前まで気付かなかったというのだから、最後の最期まで機密保持は完璧だったのである。


 ドーセット公像は、台座も含めて高さは100mを越えるサイズとなった。

 その巨大さ故に、ランドマークとして使用されることになるのである。







「……こんなところ連れてきてどうするつもりなのだ?」

「今は何も無いけど、開発されれば賑やかになるよ」


 周辺に響くのは、ブルドーザーやショベルの作動音。

 テッドとラスプーチンは、新市街の一角を訪れていた。


「ここに娼館を建てるから、その管理をお願いしたい」

「そんなことを言われてもな……ヤるのは大好きだが経営はしたこと無いぞ?」

「そこは補佐を付けるから心配しなくてよいよ。というか、何もしないでお願いプリーズ」


 要するに、ラスプーチンはお飾りである。

 実際の運営は、旧ドーセット公爵家の関係者――家令(ハウス・スチュアード)セバスチャン・ウッズフォードに連なる一族によって行われることになる。


「工事は順調かな?」

「今のところは何とか。しかし、こんな工事は前代未聞ですよ。偽装と配線の取り回しがめんどくさいったらありゃしない」

「ははは、ボーナスは弾むから頑張ってよ」

「期待していますよ?」


 テッドは娼館の建築現場に度々顔を出した。

 娼館で情報収集をするアイデア自体はセバスチャンが出したものであったが、テッドはそのアイデアをさらに推し進めたのである。


 テッドが参考にしたのは、高級娼館のサロン・キティである。

 史実のナチス親衛隊が運営していた高級娼館であり、諜報活動で多大な成果を上げていた。


 具体的には、全館に盗聴用のマイクが大量に仕掛けられた。

 配線は全て地下室に引き込まれ、そこから傍受と監視が可能になっていたのである。


「コスプレはまだしも、母乳に妊婦プレイ? よく思い付くな……」

「こんなのは序の口ですよドーセット公。悪徳整体師プレイとか、生理中の女の子とのプレイとか、潮吹きチャレンジとか。ぐへへ……」

「うわぁ……」


 こういうのに詳しいだろうと、平成会の元過激派にアドバイスを求めたのであるが、あまりの内容にテッドはドン引きしていた。


 海外の高級娼館というのは、完全にお任せコースである。

 部屋に女を連れ込んで酒を飲んだり、おしゃべりしたり。もちろん、セッ〇スもするが史実21世紀の日本の風俗みたいに、時間とかコースは特に設定されていないのである。


 そこらへんの事情は、じつはマルヴィナが詳しかった。

 実際に、そういった任務に投入されることは無かったのであるが、高級娼館で男性を篭絡する訓練は受けていたのである。そういうわけで、助言を求めたのであるが……。


『堂々と浮気宣言? 良い度胸ね』

『ちょ、違っ……っあー!?』


 何故か勘違いされて、足腰が立たなくなるまで搾られることになった。

 女心も空気も読めないのが、テッド・ハーグリーヴスという男なのである。


「いらっしゃいませ」

「……ふむ、この娘を頼めるか」

「それでは404号室をお使いください。すぐに向かわせます」


 高級娼館『ラスプーチン』は1926年に開業した。

 地上4階、地下2階の堂々たる佇まいは高級ホテルと見まがうほどであった。


 内部は高級ホテルとそん色ない内装に加え、レストラン、バーまで備えられていた。客層をVIPに絞ったために、提供するサービスも必然的に高品質なものになったのである。


「ヒューっ! 良いぞーっ!」

「もっともっと揺らせーっ!」

「はぁはぁはぁ……」


 大ホールで常にストリップショーが開催されているのが、普通のホテルと違う点である。当然ながら、踊り子の容姿とダンス力も高レベルであった。


『ドーセット公について詳しく知りたいんだが』

『えー? 普通に良い人よあの人。気前よくお金使ってくれるし』

『そうか……何か苦手なものとか無いのかな?』

『恐妻家なのは確かだけど、他に何かあったっけ……?』


 地下2階のほぼ全てを占める盗聴ルームでは、各部屋からの音声をリアルタイムで盗聴していた。各部屋ごとに担当スタッフが割り当てられており、必要であると判断したならば独自の判断で録音と隠し撮りをする権限が与えられていたのである。


 ドーセット領内に整備された諜報網により、フロントで受付する段階で訳アリな人物は素性を把握されていた。そういった人間には、訓練された女があてがわれた。


 といっても、そんな都合の良い人材がそこらに転がっていれば苦労はしない。

 マルヴィナの伝手で、かつての特務機関の同僚を引っ張ってくることで対応したのである。


 破格の報酬で雇われた彼女らは、引退した後も後進の指導にあたった。

 セバスチャンの一族の女性が指導を受けたのは言うまでもないことである。


 結果として、忠誠心は疑いようもないハニトラ要員が続々と誕生することになる。彼女らは、観光客や地元有力者相手に重要な情報を収集し続けたのである。







「くっ、殺せ!」


 高級娼館『ラスプーチン』の地下1階。

 コンクリート打ち放しの殺風景な空間で、縛り上げられた女性が喚いていた。


「どうする?」

「男だったら、堕としたんだけど……」

「レズ専門の娘は、長期休暇中なのよねぇ」


 困惑しているのは、ハニトラ専門の女性スタッフたちである。

 男性ならば骨抜きにして情報を吐かせるところであるが、同性相手だと無力であった。


「ふむぅ。そういうことならば、儂が相手をしよう」


 状況を見守っていた髭面の巨漢――この娼館のオーナーであるラスプーチンが宣言する。信じられないことであるが、齢70を越えているというのに『息子』は未だ現役であった。


「歳考えてくださいよオーナー」

「あまりやり過ぎないでくださいよ?」

「後始末が大変なので、ほどほどにしてくださいね」


 なんのかんの言いつつも、反対することなく退室していくハニトラスタッフたち。現在も現役No.1男娼であるラスプーチンの手練手管を疑ってはいなかったのである。


「さて、それでは……やろうか」

「ひぃっ」


 目の前に突き出された規格外のビッグマグナムに恐怖する女。

 彼女が全ての情報を吐いたのは、それから3時間後のことであった。


「……と、いうわけで例の女はマフィアの手先だったぞ」

「目的は、ニュードーチェスターへの進出かな?」

「うむ。あれこれと弱みを探っていたようじゃ」

「ったく、大人しくアメリカと心中すれば良いモノを……」


ドーセット公爵邸(ドーチェスターハウス)の執務室。

一時帰国中のテッド・ハーグリーヴスは、ラスプーチンの報告に思わずぼやいていた。


 1935年に勃発したアメリカ内戦は激化の一途であった。

 3期目を務めるジョン・ウィリアム・デイビス大統領率いる海軍と、マフィアとギャング(裏社会の住民)が後押しする陸軍に加えて、蜂起したトロツキー率いる革命軍の三つ巴になっていたのである。


「なんぞ良く分からんが、今後もこのようなことが続くと考えておいてよいのか?」

「連中が本気で此処に逃げ場所を求めているならば、今後も続くだろうね。過激な手段も辞さないかもしれない」

「厄介なことじゃのぅ……」


 だいぶ白くなった髭をさすりつつ、ラスプーチンもぼやく。

 今回は早期に摘発出来たが、今後もこのようなことが続くようであれば娼館の信用問題につながりかねない。


「今後予想される最悪のパターンは、裏社会の人間が正規の手続きで亡命してくることかな」

「裏社会の人間の亡命なんか受け入れられるのか?」

「充分な手土産があれば話は別だよ。相応のものが求められるけどね」


 テッドは知らなかったが、既に英国政府は極秘裏に交渉を開始していた。

 しかし、交渉そのものは紛糾していた。可能な限り吹っ掛けたい英国側と、出来るだけ身銭を切りたくない裏社会の住民たちとでは交渉が上手くいくはずも無かったのである。


「連中の亡命を政府が受け入れた場合、ロンドンに居を構えるのを許すとは思えないから、此処に押し込むんじゃないかな」

「ちょっと待て。まさか、儂に相手をさせるつもりじゃあるまいな?」

「ニュードーチェスターの顔役は貴方だし、それが自然な流れでしょ」

「無茶を言うな!? 儂ももう年なんだぞ!?」


 あまりの無茶ぶりに、猛反発するラスプーチン。

 とはいえ、テッドも考え無しに無理を言っているわけではない。


「もちろん、僕が居るときは対応するよ? でも、いつも居るとは限らないし……」


 現在のテッドの立場は、駐日英国全権大使である。

 本来ならば日本に居なければいけないのであるが、本国に戻らなければ解決出来ない案件が発生した場合に限り密出国していた。


 ちなみに、行き来する方法は飛行艇と潜水艦の合わせ技である。

 巨大飛行艇で本国から大圏航路で樺太近海まで飛行、そこから潜水艦で東京湾まで近づいて待機しているメガヨットにピックアップしてもらっていた。


「あのチョビ髭にやらせれば良いじゃろうが!?」

「ヒトラーは潔癖症だから、ああいった連中相手に上手くやれるとは思えないんだよねぇ……」


 この世界のヒトラーは、ほとんど政治に関わらなかった。

 彼を政治に関わらせないのは、テッドがロイド・ジョージとチャーチルに約束したことなので、そのこと自体は問題無かった。


 しかし、清濁併せ吞む政治に関わらなかったことで潔癖症にターボがかかってしまった。おかげで、政治的な案件は全てテッドに回されることになったのである。


「老い先短い老人を酷使する気か。この外道め」

「はっはっは。ご冗談を」


 老い先短いと言いながらも、ラスプーチンは100歳まで生きることになる。

 ニュードーチェスターの顔役として、テッドの政治的補佐として死ぬ直前まで扱き使われたのである。

>家族だけでなく従者も連れて行きたいが頼めるか?


怪僧「許された!」

投稿者: ▼・ω・▼

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2019年 10月23日 22時08分


↑このコメントをもらってから、もう3年以上経ってます。

ようやく終わらせることが出来ました。いやぁ、永かったですねぇ……


>グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン

史実では悪名高い怪僧ラスプーチンですが、この世界でも大概だったりします。


>18禁同人誌(平成会過激派謹製)

史実21世紀の日本のあらゆるエロ要素が詰まったアンリ・マユ。

時代の先を行きすぎたエロ描写は、この時代の人間が見たら悪影響を受けること間違いなしです。


>旧ロマノフ家の遺産

自援SS『変態アメリカ国内事情―世界恐慌勃発編―』参照。

何気に、この世界における世界恐慌勃発の引き金だったりします。


>猛毒入りのケーキとワインを食べ続けるラスプーチン

史実準拠です。


>ナイフが刺さったままだというのに、

これまた史実準拠。

ラスプーチン人外過ぎるだろ……:(;゛゜'ω゜'):


>人材コレクター

円卓内部におけるテッドの二つ名。

節操無しにヘッドハンティングしているので、自然とそう呼ばれるようになりました。


>実際は彼女の無双による逆蹂躙だった

第38話『ロイヤルツアーという名の世界放浪の始まり』参照

この事件で、円卓過激派はまともな私兵を根こそぎ失っています。今回のラスプーチン暗殺失敗の遠因だったりします。


>シェービングクリーム無し

今時の深剃り3枚刃ならば、クリーム無しでも髭剃りは可能です。

でもカミソリ負けして皮膚が荒れるリスクがありますし何よりも痛い。まして、グルカナイフなんかでやった日には……:(;゛゜'ω゜'):


>長さ30センチに迫るソレは、まさに馬並みであった。

じつは現在でも保存されています。

長さはおよそ28.5cmで、ガラス瓶にホルマリン漬けにされて展示されています。こんなん見せられたら、大抵の男子は劣等感を抱くんじゃないですかね……(白目


>も〇も〇室

〇-フェンを知ってる人なら説明不要なあの部屋です。

ドーセット警察の署内ランキングトップ10が勢ぞろいしています。何のランキングかは聞いてはいけない。イイネ?


>ドーセット中央駅

将来的には、HST(インターシティ150)が240km/hで爆走して、ロンドンまで1時間以内で行けるようになります。


>凱旋門

投票の結果、無難なデザインだったヒトラーの案が採用されることになります。


>台座も含めて高さは100mを越えるサイズとなった。

じつは自由の女神よりも高かったりします。

実物を目にしたら、テッド君は恥ずかしさで転げまわることになりそうですw


>悪徳整体師プレイとか、生理中の女の子とのプレイとか、潮吹きチャレンジとか。

上述の妊婦&母乳プレイと合わせて、全て実際にあるプレイだったりします。マニアックってレベルじゃねーぞ(滝汗


ちなみに、娼館『ラスプーチン』で試験的に採用してみたところ、異様なほどの人気となったために制式採用されています。


>アメリカ内戦

火葬戦記のお約束?

本編で描写されるのはだいぶ後のことになりますが、それまで失踪しないよう頑張りますよっ!( ゜д゜ )クワッ!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 驚異的な性命力は史実でも有名ですからねぇ、この程度では死なないのは仕方ないですな。
[気になる点] パタヤ「呼ばれた気がする」 [一言] 高級娼館「ラスプーチン」爆誕! 各種特殊プレイがあるなら、でっかいジャグジー付きのア○キ部屋もあるんでしょうな。娼館は紳士の社交場ですから、大いに…
[一言] そういや藤栄道彦先生のマンガ 最後のレストラン がNHKBSでドラマ化されると聞いた時、ヒトラー総統よりも遥かに歩く猥褻物なラスプーチン回どうすのか滅茶苦茶興味有ったけど結局出番無かったなぁ…
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