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第48話 強敵ふたたび

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目の前には、コタロウが大苦戦したリュウガが不敵な笑みを浮かべている。





「え?お前死んだんじゃ?」



『勇者様は、チョロいなあ。コタロウとは大違いだぜ』



ん?どういうことだ?



『だってリュウガの気配は、消えてなかったニャ』

『フン、オレの隠密スキルでも隠せないとはなかなかの感知能力だな』



なるほど、あいつは死んだフリしてたんだな。でもコタロウは感知スキルでそれが分かってたってことか。



「コタロウううううう、何でオレにその事教えてくれなかったんだよううう?」

『にゃ?教えた方が良かったニャ?ご主人サマも分かってるって思ってたニャ』



コタロウが首を傾げる。そうだよな、オレが弱いのが悪いんだ。よし、コタロウの足手まといにならないように、これからも頑張るぞー。







「?!」



ここでリュウガの雰囲気が変わった。今までは、油断なく構えを取りながらも軽口を叩いたりしていて、敵でありながらもどこかで親しみを感じさせていた。


ところが今のリュウガの表情からは、なんの感情も読み取れない。冷酷な目でコタロウを捉えているだけである。





『今度は本気をだすぞ・・・』



ボソリと呟き身構える。すると周りを覆っている闘気の渦が目に見えて収束していく。



しゅうううううう…



まるで、闘気の鎧を身に着けているようだ。ちょっと待て、どう見てもさっき戦った時よりも大幅に戦闘力が増しているぞ。オレはリュウガの鑑定をしてみる。




「え??」





「鑑定不能???」



リュウガの鑑定結果が出力されない。不能と表示されるのみである。




『ジャマするなよ勇者様。オレの能力は見せねえよ、だが一つだけ教えてやろう。オレは風の賜物保持者ギフトホルダーだ』



ギフトホルダー?なんだソレ?



『そんな…』

『どうしたアイ?説明してくれよ』



賜物ギフトとは、この世界の神から直接与えられる最上位に位置するスキルです。それこそ、神話級の勇者や魔王クラスが保持すると言い伝えでは…』




神話級???そんなにヤバイ敵なのか…




アイとやりとりしているオレの方に興味なさげに一瞥くれるとリュウガはコタロウに向き直る。






ダッ!!!



瞬時にコタロウの目の前に現れ、首筋に手刀を叩きこむ。



シュッ



スピードで上回るコタロウは余裕で躱し、距離を取る。




『いいぞ、コタロウ。そのままヒットアンドアウェイを続けるんだ』

『ニャ』



コタロウは前回と同じく、リュウガの射程距離外からの一撃離脱を繰り返す。




「ガギーーーン」

「ガガッ」

「ガッ」



うん?なんか打撃音が鈍い?ひょっとして攻撃が効いてない?






ズドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!




次の瞬間、攻撃をガードしたリュウガのカウンターをコタロウがモロに喰らい、

数10メートルも吹っ飛ばされる。




間髪入れずリュウガの攻撃が続く。特大の闘気の渦を作り出しコタロウに向けて放った。




ギュウウウウウオオオオオオオオオオンンンン




コタロウの暴風闘気オーラストームの数倍の大きさだ。



「逃げろおおおお、コタロウウウウウウウ」



オレの叫び声も空しく、コタロウはリュウガの放った超大型の竜巻に飲み込まれ

錐もみ上に上空に舞い上がった。そのまま渦の中でもみくちゃにされる。




ドスゥゥゥンン



竜巻が消え、上空まで舞い上がったコタロウが地面に落ちてくる。



「コ、コタロウううう???」



コタロウを見ると全身から血が噴き出していた。闘気を全身に張り巡らせなんとか出血を止め、ヨロヨロと立ち上がる。









『お前たち、まだ自分が死なないとか思ってないか?』




無表情なまま、リュウガが抑揚のない声で話しかけてくる




次の瞬間、立ち上がったコタロウに闘気斬(とうきざん)が襲い掛かる。コタロウの闘気斬(とうきざん)よりもはるかに圧縮された超高密度の真空の塊だ。




「斬っ」





「ドサ」

「ん?」




オレの足元に何かが落ちてきた。





「!!!!!!!!!!!」




みるとそれはコタロウの前足だった。切断面からは血がドクドクと流れている。




「う、うわあああああああああああ」




オレは恐慌状態に陥る。そ、そんな。コレは間違いなくコタロウの前足だ。いつも見慣れたキジ柄で先だけ白い。








『死にたくなければ、今から私の指示に従って下さい』



アイのその言葉にオレは辛うじて正気を取り戻した。


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